
「平和百人一首」とこのシリーズについての解説は、初回記事と2回目の記事をご参照ください。前回記事はこちらで見られます。
なお、かなづかいや句読点は原文のままとするので、読みづらい点はご了承ください。
平和百人一首
われもまた花咲く野辺に手を取りて 子らと遊ばむ春のひとひを
京都府加佐郡岡田下村 今西 米四郎
明日の平和日本をつくるのは、何と言つても子供である。今こそ子供は平和の礎でありお国の宝である。
私達は、如何に苦難の道が厳しかろうとも天真爛漫な子供心になり切つて、児童福祉法が要求するようにお国の宝を心身共健やかにいやが上にも幸ゆたかなるよう、保護養育せねばならぬ。
霞たつ長き春日を子供らと
手まりつきつつ今日も暮しつ
かく歌つて子供になりきつた良寛和尚の精神こそ、現代私達の子供に対する金科玉条であろう。
そして、良寛和尚の童心を礼賛追慕する私の至情の一滴が、雫つてこの歌になつたのは勿論である。
(米四郎)