えつこのマンマダイアリー

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平和百人一首(68) ~継がれる平和への想い~

2016年02月04日 | 平和百人一首

 「平和百人一首」とこのシリーズについての解説は、初回記事2回目の記事をご参照ください。前回記事はこちらで見られます。

 なお、かなづかいや句読点、誤字や脱字等は原文のままとするので、読みづらい点はご了承ください。

 

      平和百人一首        

馬曳きて野辺に出づれば百鳥の こゑも平和を讃ふるごとし

                              東京都板橋区板橋町 福村 長青

 この歌は、空襲の曽ての夢もなき来るべき世界大和の環境を心に画きつつ、彼の昭和20年4月13日戦火にかかりて遠く熊本県鹿本郡に避難し、終戦となつて翌21年の春を迎えた、その当時の光景を主材として、平和讃美えの心の描写となつたのである。
 百鳥の声もの「も」に主点を置き、他のあらゆる環境、即ち自然の境地は勿論、社会生活の状景に至るまでこの「も」によつて平和の情景が連想暗示されるものではないかと信じて平和への熱望を吐露したものであるが、故人の所謂歌体の要件としての篇序題曲流の五もこの一首の中に具備されてあるものと思うのである。            (長青)

                 

 


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