
(↑演奏会のパンフレットより引用)
昨日、「Valentine Concert」と題したクラシカルサクソフォーンの四重奏を夫と聴いてきました。サックスだけの生演奏を聴くのは初めて、しかもクラシカルサックスという、私にとっては珍しい取り合わせでした。備忘録を兼ね、ご紹介します。
ロビーコンサート ~クラシカルサックスのカルテット~
楽器の構成はソプラノサックス(ストレートな形:右端↑)・アルトサックス(右から2番目)・テナーサックス(アルトより少し大きく、ネック=吹込管がくねっているのが特徴:左から2番目)・バリトンサックス(左端)でした。Wikipediaによると、「ソプラノは一般にほぼまっすぐの直管(ストレート)である。一方、アルトからコントラバスまでは管の長さが長いため、一般には何回か管が曲げられた曲管(カーブド)の形状をしている」だそうです。
演奏家たちは、東京藝術大学の卒業生と在学生という若き精鋭たちでした。詳細はこちらをどうぞ(拡大してご覧ください):
クラシックから現代ものまで、ジャズから和楽曲までと、いろいろな音色やリズム、テンポの緩急を楽しみました。アンコール曲は「ふるさと」でした。
演奏の合間に、曲目や楽器についてのユーモア溢れる解説が挟まれました。
クラシカルサクソフォーンではアルトサックスが基本、サックス奏者なら誰もが吹くものだそうで、大学受験のときもこれを用いるそうです。演奏家としては、いずれかの音域のサックスを専門にするというより、一人がどの音域のも吹くのだそうで、人によっては4種類全部持つ人もいるとか。但し、高価な楽器だそうです(^_^;
カルテットのような形式で演奏するときは指揮者が不在のため、メロディーを担当するソプラノサックスがその役割を担うのだそうです。
サックスというと、私はKenny Gのジャズサックスの演奏が好きですが、CDでしか聴いたことがないのでクラシカルサックスとの音色の違いがよくわかりませんでした。クラシカルの方がよりマイルドなのだそうです。
楽曲の中では、私は特にエンニオ・モリコーネの「ガブリエルズ・オーボエ」(←のページで視聴できます)が大好きなので、生で聴けて感激しました。オーボエとはまた違った良さを味わえました。
演奏後、質問してみました。小学校時代にリコーダーの吹き方を習ったとき、低い音域ほど出しにくかったと私は記憶しているので、サックスも同様なのかどうか尋ねてみると、同じだとの返事。でも、それは、この4種類のサックスの中ではバリトンサックスが一番むずかしいということではなく、ソプラノサックスでは低い音が出しにくく、逆にバリトンサックスでは高い音が出しにくいという、1つの楽器の中での問題のようです。また、リコーダーと指使いが似ているとのことでした。ただ、半音階を出すのに特殊なテクニックが要るのだそうです。
一番重いバリトンサックスは5㎏ほどもあるそうで、ケースに入れるとさらに重くなり、持ち運びも大変だとか。演奏時の姿勢も、ソプラノとアルトは体の中心で支えますが、あとの2つは体の横で演奏するので、体を対称に使うことができません。ベルトを首にかけて演奏するので、「首や肩は凝りませんか?」などと、おばさん発想の質問をしてみたところ、皆さん「肩は凝りますねぇ」と…(^_^;
こんなやりとりができるのも、こぢんまりしたロビーコンサートならではですね。
立春とは名ばかり、寒さ厳しい日々ですが、若き演奏家たちの熱き真摯な演奏に、沢山元気をもらった午後のひとときでした(*^▽^*)v 演奏家の皆さん、フレッシュな演奏をありがとうございましたm(__)m 今後のさらなるご活躍をお祈りしております。