とあるオーディション会場で、
選考委員たちが、
「今度もなかなかいいのがないね」とボヤいていた。
そこに、
「次の方の選考お願いします」という声とともに、
元気そうな茶髪の角刈り青年が入って来た。
「名前は?」という問いに、
青年は、
「日本国ケンボウです」と答えた。
選考委員たちは、
「え?日本国憲法⁇」と問い返すと、
青年はキレて、
「日本国ケンボウだよ‼️」と叫んだ!
選考委員たちはちびっとガク(愕)😱が入ったが、
「何をしてくれるの?」と問い返した。
青年は、
「ラップの音を聞いてください」と元気よく答えた。
選考委員たちは、
「ラップか😀イイねえ🤗❗️」とほめて、
「はじめてください」と声掛けした。
青年は、
「わかりました」と元気に答えて、
持参のバッグから、
サランラップを取り出して、
ピューっと引っ張って、パシャっと切った。
選考委員たちはマジなガク(愕)😱が入って、
「ラップって、それ、サランラップだよね。音楽じゃないよね」と問うと、
青年は、
「一種の音楽ですよ。宇宙の膨張と終わりが表現されています」と答えた。
選考委員たちは、
しばらくヒソヒソして、
委員の一人が、
「日本国ケンボウさん」と声をかけた。
青年は、
「日本国ケンボウ❗️さんとか付けないで!」とキレた。
委員は負けずに、
「日本国ケンボウ。芸術的だね。みんなで協議するから、イイ結果が出たら教えるね」と言った。
日本国ケンボウは、
「ありがとうございます😊」と一礼して、
出て行った。
選考委員たちは、
「狂気だよね。狂気とか協議の論外だよね」と話し合ったので、
日本国ケンボウは、
落選した。