公民館の一室を借り切って、
近所の老人会が忘年会をした。
花愛好ジジイのミヤザキは、
事前に、
自分のところに、
花キューピットから花籠頼んで、
公民館では、
「わたしが盛り合わせました」とハッタリかました。
そんな、
花籠を囲んで、
忘年会が始まった。
小柄で上品なばあちゃんが、
自分が丑年であることを告げたので、
ミヤザキは、
「でしょうな。目元が伊万里牛っぽくくっきりしとりますから」と言った。
当然、
「失礼な」という嫌悪感で対される。
ミヤザキは、
「来年が良い年となるようにお酒を飲みなさい」と言うと、
ばあちゃんは、
「あたしはお酒が飲めません!」と強く断った。
ミヤザキは声を荒げて、
「菊正宗を拒む者を菊正宗も拒む‼️」と言った!
トラブルを避けたかったのか、
ばあちゃんは仕方なく、
ちびりちびりした。
ミヤザキは、
「菊正宗を嗜む者は、その人の内に酒造が出来る」と、
訳のわからんことを言って、
ばあちゃんに、
注ぎまくった!
一時間後。
悪酔いしたばあちゃんは、
目が座り、
唸るような大声で、
「俺はゴジラだ‼️」と叫んで、
テーブルをひっくり返し、
障子を破り、
トドメに、
「俺はゴジラだ‼️」と叫んで、
花籠をバラバラにした。
ミヤザキは知人に、
ばあちゃん指して、
「ネコいらず使ったら、警察に捕まるやろか?」と言った。
なお、
ばあちゃんが大人しくなるまで、
その後、
三時間を有したという。