
俺のかつてのダチの体験話。
このダチは、
禅寺の3人兄弟の末で、
頭が良く、
とある仏教大学にあっても、
ほとんど学科を優等で収めた。
けど、
実地試験と称する、
由緒ある禅寺での修行が残されていた。
そして、
ここの指導坊主の中に、
空前絶後のマジギレ坊主がいて、
運悪く、
この坊主と師弟関係結ばされたら、
毎日が仏滅化するという噂を学友に聞かされた。
その坊主の名前は?と恐る恐る尋ねても、
学友は、
今は思い出せないから、
思い出したら教えると言った。
そういう訳でダチは、
実地試験に行く時に、
その坊主と出会いませんようにと、
仏様に祈った。
そして修行の日。
とある禅寺に向かったダチは、
剃髪と称するツルツル頭に剃られた上に、
求道(くどう)という、
修行僧のニックネームいただいた。
寺の住職は、
求道(くどう)に、
『悉有仏性』(しつうぶっしょう、と読む。すべての人には仏の性質があるという意味)という四文字を忘れずにと、
念押しした。
そして、
とある一室に通された。
そこで、
一人で座っていた求道(くどう)の前に、
ポッチャリ系の坊主が、
鈴の錫杖持って現れ、
それをガラガラ鳴らしながら、
東西南北に一礼しつつ、
「仏様来てください!仏様来てください!仏様来てください!仏様来てください!」と叫んだ。
求道(くどう)が驚いていたら、
この坊主は、
急に笑顔を浮かべ、
於道(おどう)と名乗り、
「お疲れになったでしょう。悉有仏性(しつうぶっしょう)にリラックスされて、のんびりされてください」と、
ちびっと意味不明なことを言った。
そして、
モーニング娘のDVDだの、
プレステ1だの持って来たので、
求道(くどう)はうれしくその日は過ごした。
翌日。
いい指導坊主と巡りあえた喜びの内に、
のんびりと一室でくつろいでいたら、
於道(おどう)が、
ニコニコしながらも、
あの鈴の錫杖持って現れた。
そして、
求道(くどう)にやさしく、
「仏様の心はナンや?」と問うた。
求道(くどう)は、
このいきなりの問いに、
なにごとかと思いめぐらしていたら、
於道(おどう)は、
「仏様の心はナンやぁ〜‼️」と怒鳴った上に、
「シツうブッしょォ~ッ‼️」と叫んで、
鈴の錫杖で、
求道(くどう)の頭を叩いた❗️
ガシャっ❗️という鈴音とともに、
求道(くどう)は激痛で絶叫した‼️
そして、
頭に、
錫杖の跡が、
くっきりと刻まれているのがわかった。
そこに、
求道(くどう)の携帯が鳴った。
あの学友からやった。
「マジギレ坊主の名前がわかったぜ。そいつの名は於道(おどう)」
求道(くどう)が青ざめていたら、
於道(おどう)は、
「お前はお釈迦様がおいでになっても携帯に出るんか❓」と凄み、
「シツうブッしょォ~ッ‼️」と叫んで、
再び、
錫杖で、
求道(くどう)の頭を叩いた!
あまりの激痛に、
求道(くどう)は、
頭を押さえて、
転げ回った!!