
歴史という名の銀幕に写る事実。
起こった出来事に怒ったところで、
修正の効かない出来事は、
ただ、
その事実に生きた者の心に、
戯れながらも、
影として、
薄れぼやけていく。
そう考えると、
人さまの体験とは、
蜃気楼や陽炎の類いなのかもしれない。
時は、
1985年。
スマホもウォシュレットもAmazonもケイジロウも存在してない先史時代。
このとき、
阪神タイガース🐯が日本シリーズを勝ち取った🏆
が、
大阪のファンがうれしさの余り暴徒化!
カーネルおじさんを道頓堀川に投げ込み、
ファン自らも、
次々に、
道頓堀川へとダイブした😳
ここに、
ヤギラというタイガースファンの少年がいた。
ナニゴトかと、
道頓堀川に近付くと、
見知らぬ男性から、
「お前も飛び込め❗️」と言われて、
押されたので、
道頓堀川に落下した😱
そして、
ヤギラを押した男性もダイブした!!
ドブ水まみれになったヤギラが家に帰ると、
父親がガチギレして、
ヤギラの頬に、
平手打ちをカマした!
ヤギラは泣きながら「濡れ衣や‼️」と叫んだが、
父親は、
「やから叩いたんや!服が濡れてたから」と言った。
ヤギラの言う濡れ衣は、
ハメられたという悔しさやった。
父親の言う濡れ衣は、
服をどぶ川で濡らした怒り💢やった。
ものごとの衝突というもんは、
実態が、
些細なものが多い。
けど、
こんな辛い思いをしたヤギラのことを、
誰も知らない😭
翌年1986年のペナントレースが始まり、
時は、
5月の初夏の青空が映える季節となった。
デイゲーム!
ヤギラが、
タイガース🐯の応援に、
甲子園に行くと、
横席に、
遺影を持った60代女性が腰掛けた。
ヤギラが、
遺影にふと視線を移すと、
そこには、
あの日本シリーズ優勝のとき、
自分を道頓堀川に押した男性の姿があった。
ヤギラは何気なく、
亡くなった理由を尋ねてみると、
タイガース🐯の日本一で浮かれて、
道頓堀川に飛び込んだ際、
打ちどころが悪くて、
しばらく寝込み、
やがて、
蓮の咲いているところへと旅立ったという。
この年、
タイガースの日本シリーズどころかリーグ優勝もなく幕を閉じ、
その後、
タイガースが日本一になることはなかった。
今、
50代になったヤギラは、
タイガースが日本シリーズを取れない理由を、
カーネルおじさんの呪いだとする説に反論する。
実際は、
自分を押して自らも道頓堀川にダイブして、
帰らぬ人となった、
あの男性の呪いなんやと主張するけど、
そんなヤギラの言い分を、
誰も知らない😭
けど、
ケイイチロウ、ケイジロウ、レフティ、
俺は、
勝手に押されて道頓堀川に落下して、
父親に叩かれた、
ヤギラの呪いやと思うよ。
今年2021年。
タイガース🐯は、
日本シリーズを制せるやろか🤔
その答えは、
あと、
役150日後に現れるやろう。