ケイシロウとトークアバウト

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成功までの距離(せいこうまでのディスタンス)

2023-01-08 21:08:00 | 日記




今から4年前。
ある大手理容店に勤めるツトムは、
大のAKBファンで、
中でもNMBのさや姉の激ファンやった。
「365日の紙飛行機」を大名作だと絶賛するツトム。
同時に彼は、
自身の理容店の店舗を構えることを夢見ていた。
自分の店を持つことこそ、
成功までの距離(せいこうまでのディスタンス)を制することやと、
固く信じていた。
そして更に夢は膨らみ、
自分が店舗を構えたら、
さや姉に刈り上げしてあげたいとまで考えるようになった。

ツトムには親友のタカシがいて、
互いに、
二人の子持ち家族という共通点が、
二人の絆を強めていた。
やから、
急にツトムが店舗を構えると言い出した時には、
タカシは、
「もう少し世の中の動きを見た方がいい」とアドバイスした。
しかしツトムは聞き入れず、
「俺は紙飛行機なんや。風が吹けばそれに乗って飛んでいくだけや」と言い返した。
そして、
ツトムが担当している顧客たちは、
ツトムが店を構えたら、
確実に応援することを誓った。

それでツトムは、
勤め先に辞表を提出して、
自分の店が出来上がるのを待った。
翌2020年の1月に、
店が出来上がり、
ツトムの、
成功までの距離(せいこうまでのディスタンス)のスタートとなった。

が、
コロナ禍になる😩
三密対策のせいで、
客はひとりも来ない。
ツトムは、
中国🇨🇳発のコロナへの怒り💢から、
中華料理を口にすることをやめた😡

けれど、
コロナは収まらない。
店舗の建築費用のローンから、
理容店経営の為の雑費、
そして無客という残酷な現実。
ツトムの紙飛行機は、
コロナ禍という名の乱気流に飲み込まれた。

ツトムは店を失った。
そして、
元の勤め先への復帰も、
景気が悪いことから断られた。

こうしてコロナ禍は続きに続き、
ツトムとその家族は、
食卓の漬物一切れで憎み合う始末やった。

時だけは経つのに、
コロナは収まらない中、
ツトムは、
毎日、
さや姉コスプレして、
茶碗を持って、
「365日の紙飛行機」をアカペラで唄い歩くんやった。
茶碗には1日平均1200円ほど入っていたとのこと。

ケイシロウ。
成功までの距離(せいこうまでのディスタンス)やけど、
ツトムが紙飛行機なら、
その距離を競うより、
どこをどう飛ぶのかを考えるべきやったと俺は思うけど------