
近所に、
シモダという70代の独身女性が引っ越してきた。
このシモダは、
どう見ても安価やけど、
一応、
宝石の指輪をはめていた。
そして、
その指輪を道行く人に見せびらかし、
「あたくし、お金持ちですの」と言って、
「ホホホ------」と笑いながら歩き過ぎるんやった。
ある日、
生活苦で一日一食しか食えないハラダというおばさんにシモダは近付き、
指輪を見せびらかして、
「あたくし、お金持ちですの」と言って、
「ホホホ------」と笑った。
ハラダは、
「綺麗な指輪。どこのお祭りで買ったの?」と尋ねたので、
シモダはキレて😠
「祭りの露店で買ったと言わはるの⁉️お下品な!準一流のお宝石ショップの年末15%引き特別価格30回リボ払いで買いましたのよ!!」と大声出した。
ハラダは、
「そんな綺麗な指輪なら、墓場🪦にまで持っていけますわ」と言うと、
シモダは、
「墓場🪦で終わらせないことよ。ゾンビになって蘇ってお宝石はめて生きるの」と言い返した。
シモダは、
来る日も来る日も宝石自慢をし続けていた。
ある日、
高価なコートを着た婦人がいたので、
シモダは近付いて宝石見せて、
「あたくし、お金持ちですの」と言い、
「ホホホ------」と笑った。
するとこの婦人は、
以下の指輪を見せた。
🔽

そしてシモダに、
「25カラットのおルビーにてござりますのよ」と言うので、
シモダが青ざめると😨
「カルティエにて買いござりましたのよ」と付け足して、
歩き去って行った。
シモダは無言で家路に着いた。
数日後、
土木作業員の中にシモダが入った。
そして、
自身が出せるベストな力で仕事した。
それを見ていた土木作業員のにいちゃん達が口々に、
「スゲーよな❗️デカいルビー買うからって言っても、こんな仕事すんだもんな!」と言うと、
「シモダさんの昼飯、生ニンニク🧄と養命酒だぜ!本気なんだよ!」と感心した。
そして、
一生懸命に働くシモダは、
関節痛の激痛以上に、
25カラットルビーを手にした時の空想の喜びが、
勝るんやった!!