
とある山間の村が、
大都市への移住者が多くなり、
著しく過疎化してしまった。
それで、
ひとりの知恵のないジジイが、
村おこしをして、
村の発展を遂げれば、
ゆくゆくは、
日本の首都になるかも知れないと、
支離滅裂ながらも、
良いアイディアを考察していた。
そこで目に付いたのが、
この村の絶壁近くにある、
倒れそうで倒れない岩🪨やった。
この岩🪨は、
江戸時代から動かそうとして全く動かないので、
不思議な岩🪨やと思われていたが、
近代にマルクス主義が村に入って、
この岩🪨はただのつまらん岩🪨やと捉え直された。
そこでジジイは、
あの岩🪨を使い、
精霊信仰をおこそうとする考えに至ったが、
ほぼ、
脳内は、
霊感商法やった。
ジジイは絶壁まで登った。
そして、
改めて、
倒れそうやけど倒れそうにない岩🪨を見つめた。
同時に、
どんな手段をしても倒れなかったこの岩🪨の歴史に、
畏怖さえおぼえた。
ジジイは驚嘆しつつも、
山道を登ったことで、
腰に激痛が走っていたので、
思わず、
倒れそうやけど倒れそうにない岩🪨に寄りかかった。
すると、
この、
倒れそうで倒れそうにない岩🪨が動いて、
絶壁から落下してしまった😱
岩🪨は、
絶壁の下にある、
村の名産品のおこし工場を直撃して、
壊滅させた。
幸いなことに、
人は一人もいなかった。
が、
災いなことに、
名産品のおこしと、
おこしを作る機材は全滅した。
ジジイはこの惨状を見ながら、
村おこしの失敗どころか、
昔の名産品のおこしまで壊滅した悪夢に体を震わせ、
残り少ない人生の十字架となることを自覚した。
こうした場合、
ナンで動くはずのない岩🪨が動いたのか🤔と訝られる前に、
ナンでこんなことをしたのか🤬❓と激怒されるのが、
人々の一般的反応やと思われる。