髪から衣服まで紫色にしている女パープルリンは、
友人達からパープリンと呼ばれる。
そしてパープルリンことパープリンは、
唱題元締めと同じ日蓮宗系の在家信仰を持つ信者3世でもある。
そして信者3世の特質らしく、
パープリンは、
拝まない、付き合わない、一票入れないの三謗法(さんほうぼう。三つの罰当たり行為の意)をモットーとする。
ある日、
唱題元締めは、
自分が応援するとある政党の議席数が減っている理由は、
パープリンが、
拝まないからやと被害妄想を抱き、
パープリンのアパートにやって来た。
パープリンは唱題元締めが来ると、
「元締め。ここは映画館でも居酒屋でもないのよ」と言った。
唱題元締めはにっこりしながら😊
「あなたの元気そうな顔を見たかったの」と言った。
パープリンは、
「そうなの。じゃあ見たからハヨ帰ってちょうだい」と言うと、
唱題元締めは、
「あなたに尋ねたいことがあるのよ。あなた勤行してるの?」と尋ねた。
パープリンは、
「プライベートなことは話したくないわ」と答えた。
唱題元締めは、
「やってないのね。せっかくあたしが来たから、今から一緒にやりましょう」と言った。
パープリンは、
「明日するわ。明日には新しい風が吹くのよ。竜巻かもしれないけど」と答えた。
唱題元締めはパープリンをじっと見つめ、
「あなた、勤行するのが恥ずかしいのね?」と尋ねた。
パープリンは、
「そんなことないわ。シャイなだけよ」と答えた。
唱題元締めは、
「勤行したら心が安らぎに満たされるのよ」と言った。
パープリンは、
「あたしは安らぎみたいなチープなものではなく高らぎのようなエクスペンシブな方を選ぶわ」と答えた。
唱題元締めは口調が次第に厳しくなり、
「屁理屈ばかり言うんじゃないの。今から勤行しなさい」と言った。
パープリンは、
「嫌よ。きょうはマイルス・デイヴィスを聴く日なのよ」と答えた。
唱題元締めは、
「少しだけでいいからしなさい!」と語気が荒くなった。
パープリンは、
「できないわ。だってきょうはキング牧師の月命日なのよ」と答えた。
唱題元締めは更に語気を高め、
「せえ言いよろうが!」と言った。
パープリンは、
「あなた満ち潮と引き潮と伯方の塩の区別がわかる?」と尋ねた。
唱題元締めは荒々しく、
「せえ言いよろうが❗️」と大声出した!
パープリンは、
「土星🪐の輪っかは星のふんどしなのよ」と言うと、
唱題元締めは、
「せえ言いよろうが❗️❗️」と叫んで来た!
パープリンは耳を押さえて、
「やめてちょうだい!そんな大きな声を出して!ここはドルビー専門映画館じゃないのよ!」と注意した。
唱題元締めは、
「あなたが勤行するまで帰らないわ」と言った。
パープリンは慌てて、
「今からするから帰ってちょうだい」と言うと、
唱題元締めは、
「だから勤行せえ!そしたら帰るから」と言い返した。
パープリンは唱題元締めをスルーしてテレビを見た。
すると唱題元締めがそばから、
「勤行!勤行!勤行!」と言いまくるんやった。
パープリンはお風呂に入った。
すると唱題元締めは浴槽の横に来て、
「勤行!勤行!勤行!」と言いまくるんやった。
パープリンが飯を食ってると、
唱題元締めも勝手に飯を食いながら、
「勤行!勤行!勤行!」と言いまくるんやった。
夜遅くなったので、
パープリンは布団に入って寝ると、
布団の横に唱題元締めが座って、
「勤行!勤行!勤行!」と言いまくるんやった。
パープリンは涙を浮かべて🥹
「朝から晩までワイルド過ぎるわ」と言った。
が、
勤行はしなかった。