カッちゃんが大学2年性の時のこと。
大好きな先輩である望月(もちづき)から、
「白雪悲鳴」(しらゆきひめい)というどぶろくがあることを知らされた。
「白雪悲鳴」は特別な生成過程を得て作られていて、
徹底的に門外不出(もんがいふしゅつと読む。簡単に言って誰にも教えないという意)のものなので、
スピークイージー(隠れ酒場)方式でお客に提供するシステムをとっているという。
カッちゃんはもともとお酒が好きな方ではなかった。
けど、
特別生成過程にあって門外不出のどぶろくには興味があったので、
望月について行くことにした。
望月が連れて行ったところは、
フルーツジュース専門店やった。
愛想の良い店員が出てくると、
望月は、
「雪のように白い」と呟いた。
店員は表情を引き締めて、
望月とカッちゃんを二階部屋に案内した。
そして、
ここでの出来事を口外しないとの誓約書を書かされた。
しかも案内されたところは和室で、
靴を脱いで入らないといけなかったので、
カッちゃんは、
靴下のかかとが破れていたことを知られてしまった。
しかし全く気にしない望月にカッちゃんが安心していたところに、
店員が、
お椀に入ったどぶろくを持ってきて、
望月とカッちゃんの前に置いた。
カッちゃんは心に「白雪悲鳴」だと思った。
その時望月が、
「多分、ガチに美味いはずだよ😋だけど、ひと口だけにしないと、白雪悲鳴はお前が体験したことのないアルコール頭痛を起こすぜ。1日は悲鳴をあげる🙀ほどの頭痛だからな」と警告した。
カッちゃんはうなずいて、
ひと口飲んだ。
が、
ガチガチガチに美味い😋💯
それでもうひと口なら、もうひと口ならと飲みまくり、
遂には飲み干した。
店員におかわりを求めたら、
店員は厳しく、
「私たちは人の命を重んじております」と返答した。
カッちゃんがどうしてもおかわりと言い張るので、
店員は、
「よろしゅうございます。けど、二杯目は100万円をいただきます」と再返答した。
カッちゃんが絶望すると😩
望月は、
「一杯でいいんだよ。俺も全部飲んだから、数時間後に24時間の頭痛地獄を体験することになる」と言った。
カッちゃんはバファリン買って家に戻ると、
あんじょう、
しばらくして頭痛がしてきた。
すぐにバファリン飲んだ。
痛みが落ち着いた。
カッちゃんが安心していると😮💨
いきなり頭を金槌🔨で何度も叩かれるような頭痛に襲われ、
言いようのない鈍痛までしてきたので、
カッちゃんは頭を押さえて絶叫した!
家族はカッちゃんが大嫌いな代数の勉強をしてると思い込み、
相手にしなかった。
とにかく転げ回って絶叫を繰り返すカッちゃんは、
結局、
24時間の頭痛地獄を体験した。
頭痛が治まったカッちゃんは、
どんなに美味しくても「白雪悲鳴」だけは飲むものかと強く心に誓った!
同時にあの時おかわりしてたら------😱⁉️と思うと、
戦慄した❗️
日々が平穏に過ぎ、
勉強とバイトに明け暮れる、
通常生活に戻ったカッちゃんは、
理由のない満たされない気持ちに襲われ、
しばらく考え込んだ。
そして、
立ち上がって歩き出すことにした。
あの「白雪悲鳴」を提供するフルーツジュース専門店に向かって------