とある人気イマイチの動物園にナルイワという30代の飼育員男性がいた。
園長から、
この動物園にいるライオンを売り込みたいからいい名前を考えるように言われた。
それでナルイワは、
「シンバはどうでしょか?」と提案した。
園長は、
「ライオンキングからか。キミは発想力がチープだね」と冷ややか対応された。
そこで、
「では、外崎修汰はどうでしょうか?」と提案した。
園長は、
「西武ライオンズの人気選手だな。外崎修汰のファンが喜ぶと思うのか?」とまた冷ややか対応された。
ナルイワは困ってしまい、
「ライオンズゲートはどうですか?」と提案すると、
園長は、
「アメリカの映画会社の名前そのままやないか😠キミのようなモンは檻に入れるのもおこがましい」と言い、
冷ややかに立ち去った。
ナルイワがライオンの檻の側で考え込んでいると、
1人の中世ヨーロッパの騎士コスプレした青年が檻の前に来て膝まずき、
ライオンに、
「アスラン。ぼくはもう駄目です。アイデアはあるんですけどコミュ障ですのでプレゼンできません」と呟いた。
ナルイワが不思議そうにコトの展開を見守っていると、
青年はそのままの姿勢で、
「アスラン。ぼくにはもう魔法が無いんです。このまま会社を辞めます」と悲しく呟いた。
するとライオンがいきなり青年に咆哮した!
青年は目を見開き、
「ありがとうございます!アスラン!おっしゃる通りです。ぼくは戦っていませんでした。必ず戦って勝利します❗️」と、
強く語り、
ライオンに深々と頭を下げて立ち去った。
ナルイワはこの青年がライオンに言った「アスラン」の意味がわからなかった。
それで知り合いのチー牛に尋ねたら、
『ナルニア国物語』に出てくる魔法の世界の王様でライオンの姿をしていることを知らされた。
ナルイワはナルニア国物語の映画DVD📀を見て、
動物園のライオンを「明日乱(アスラン)」と名付け、
園長はナルイワを褒めた。
また、
あの中世ヨーロッパ騎士コスプレの青年が、
その後、
会社のプレゼンで注目されて大成功したことで、
この動物園は、
明日乱(アスラン)で人気を集めることになった。
しばらくして、
明日乱(アスラン)人気に客を取られたライバル動物園の園長が、
デブい中年男にも関わらず、
『ナルニア国物語』の白い魔女のコスプレして現れ、
明日乱(アスラン)の檻の前で、
「明日乱(アスラン)、勝ったと思うんじゃないわよ!いつかお前を倒して私のかかとを舐めさせてやる❗️」と凄んだ!