サイトウという20代男がいた。
両親と仲良く暮らしていた。
が、
父親が大学の世界史の教授という立場からイスラエル🇮🇱史を研究していたんやけど、
ユダヤ教のエッセネ派の研究にハマり出して、
サイトウ家は、
仏教と決別した。
エッセネ派としてのサイトウ家は、
日が昇る前に起きて、
ヘブライ語での祈りと、
食事前のヘブライ語祈祷から、
日没までの労働を重んじた。
サイトウは白い布着で体を覆うことを父親に強制されたことで、
会社を退職した。
エッセネ派では、
徹底した禁欲が求められ、
スケベ動画やDVD📀の類は家庭内懲罰をもって対応されるので、
サイトウはこれらの股間の友との絶縁に至った。
来る日も来る日も、
ヘブライ語の勉強と祈祷と労働。
トイレに行けば必ず入浴しなければならない生活。
禁欲一番!
なによりも、
布着暮らしにうんざり😮💨
サイトウは、
エッセネ派以上の思想的価値を求めて、
布着姿のまま、
外を出歩いた。
布着姿のサイトウを物珍しく見つめスルーする人々の中から、
大声で、
「ナンミョウほうれんゲキョウ❗️」という声が響き渡った!
サイトウが振り返ると、
唱題元締めやった。
唱題元締めはサイトウとの対話で、
苦痛しか感じないエッセネ派の生活よりも、
日蓮大聖人様を信じることを説いた。
そしてサイトウに、
「あなたは偶然あたしがここにいると思ってるんでしょう?違うの!仏があたしとあなたを出会わせたの」と言って、
会館と称する宗教施設に連れて行き、
御本尊授与された。
そして、
唱題元締めから、
「勤行しないと死にます」と強く言われたので、
勤行することを第一とした。
一方、
サイトウの父親は、
息子の様子がどことなくおかしいので、
「アドナイ(ヘブライ語で主の意味にして神様のこと)に失礼があってはならぬ」と強く言い渡した。
同時に、
父親は息子が寝言で大きく「ナンミョウほうれんゲキョウ❗️」と叫んだことから、
息子が法華信仰をしていると確信した。
そして、
息子の部屋はもとより、
家のあらゆる場を調査して、
御本尊を見つけようとした。
しかし御本尊は見つからない。
が、
不自然な感覚を覚えたところがあった。
息子の押し入れに、
物置きに入れているはずの道具類が全部移されていたんや。
それで父親は物置きに行き、
「シェマ❗️イスラエル❗️(イスラエルよ聞けのヘブライ語)」と叫んで、
物置きを開けた!
そしてガク(愕)😱が入ってしまった❗️
アンと😳
あんなに狭い物置きの中が、
小さな仏壇を中心に仏間になっていたからやった。
(隠れキリシタンならぬ隠れ法華信仰😳)
サイトウの父は、
宗教と思想の行き過ぎを深く反省して、
エッセネ派を脱退した(というより日本にエッセネ派の宗教団体は無いんやけど🤔)。
サイトウも法華信仰をやめて、
元の暮らしを送り、
新しい会社とオシャレ、
そして股間のお友達達との復縁に、
生きる喜びを感じた。
が、
毎夜、
唱題元締めを中心にした数十人のグループがサイトウの家をぐるりと囲み、
「ナンミョウほうれんゲキョウ❗️ナンミョウほうれんゲキョウ❗️」と拝むんやった。
ケイシロウ、
宗教選びは用心しろよ!