ケイシロウとトークアバウト

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復活の湯船

2024-12-17 22:26:00 | 日記



(画像はイメージで当記事とは無関係です)

カッちゃんが大学2年生の時のできごと。

あの望月(もちづき)から、
物凄く想像を超える気持ちのいい銭湯♨️があると知らされ、
風呂好きのカッちゃんは興味を持った。
この望月には昨年の美味しくても確実に餅が喉に詰まるぜんざい屋に連れて行かれた一件がある。
けど、
カッちゃんはこの大学の先輩が大好きやった。

こうして望月に、
想像を超える気持ちのいい銭湯♨️へと連れて行かれたが、
望月から忠告があった。
それは、
ここのお風呂は体が凄まじく心地良くなる銭湯オリジナル入浴剤が使用されているが、
その副作用で、
風呂上がりに確実にヒートショックを起こすので、
それが嫌なら1分以内に湯船から出るようにということやった。
確かに、
銭湯の脱衣所には、
あちこちにAEDが置かれていた。
それから、
この銭湯での体験記を書けば、
ポカリスエットをただでくれることも望月は告げた。

さて、
カッちゃんは、
1分以内と決めて、
湯船に浸かった。
が、
オリジナル入浴剤の香りとその体験したこともない気持ちよさに、
ついつい、
いつまでも浸かってしまった。
望月もゆっくりと浸かっていて、
慣れたように湯船から上がり、
脱衣所に行って、
倒れて動かなくなった!
見ると、
数人の人たちも脱衣所に倒れているんやった。
銭湯の従業員たちは手慣れたようにそれらの人々を介抱していた。

カッちゃんは恐ろしくなった😨
上がりたくなかった。
すると、
横に浸かっていたジジイが、
「上がりなされ。生は死にあり死は生にあることをお前さんは悟るやろう」と言った。
カッちゃんがそれでも躊躇していると、
元気になった望月がカッちゃんに、
「ハヨ上がれよ。大丈夫だから」と声をかけた。
カッちゃんは恐る恐る湯船から上がり、
脱衣所に入ると、
意識が遠くなっていくことを感じた。

しばらくして気がつくと、
カッちゃんは脱衣所に寝かされていた。
望月がそばで、
「もう大丈夫。峠は越えたから」と言った。
カッちゃんは素っ裸だったことに気付き、
慌てて下半身をバスタオルで覆った。
望月は、
「どんな体験だった?体験記書けばポカリスエット飲めるぜ」と言うと、
カッちゃんは、
夢のような湯船での気持ちよさを語った。
すると望月が不満げに😒
「そんなんじゃねーよ。臨死体験記だよ。ワニブックスに載るかもしれないんだぜ」と言った。

カッちゃんは気落ちした。
やって、
臨死したこと自体知らなかったからや。
望月は、
「いいよ。みんながみんな冥土を見れる訳ねーし」と慰め、
顔に笑みを浮かべて、
「それよりもお前のイチモツまるでタケノコやな」と褒めた。

尚、
当然のことか、
この銭湯♨️は、
行政処分を受けて、
閉店してしまった。