桜井君とドライブ~ダム湖への初乗り

俺のダチに、桜井君と言う童顔ジャニ系がいた。

桜井君は、

バスケとスケボーに、ストリートダンスと、

派手やかにイケメンしてた。

バク転までしてたよ、ケイジロウ。

桜井君のバク転を真似た菌吾郎が、

首の骨を折る大怪我した事もあった。

そんな桜井君が、

貯金のすべてをはたいて、

念願のマイカーを手に入れた。

むちゃ、喜びまくり、

毎日、

新車にワックスがけしてた。

そして、

初乗り🤗

俺と菌吾郎と、俺の片想いのヨシコを連れて、

綺麗なダム湖まで遠出した。

真っ赤な夕焼け背にした桜井君の車🚗

俺は、

ダム湖のそよ風に吹かれながら、

生きてる事の幸せを、実感していた。

ヨシコは、

俺に、

目もくれず、

運転席の桜井君の横顔を見ていた。

俺は、

桜井君を、

蓮の咲いているところに送りたいと、一瞬考えた。

そんな桜井君は、

俺の恋愛的な恨の思いにお構いなく、

ヨシコに軽く微笑んだ。

と、

同時に、

ドコン‼️という衝撃音と共に車が、

激に揺れた。

桜井君は、急ブレーキかけた！

車の少し後ろに、

イノシシが死んでいた。

そして、

新車の横ドアに、

大きな凹み😱

桜井君は悲鳴を上げ、

死んだイノシシを、蹴りまくった！

菌吾郎が「イノシシ狩りの解禁日は、まだや」言うと、

「やかましい！このばい菌が❗️」と、怒鳴った。

ケイジロウ、

何も知らないで、

道を走って、

車にはねられ、絶命したイノシシは、哀れや。

けど、

新車の初乗りで、凹み受けたら、

誰でもキレるんやないかと思うんやけど。