庭のバラがきれいに咲いている
息子の嫁さんが
「バラがきれいなので、仏前に供えていいですか」
と訊いてきた。
私は年長者の訳知り顔で、
「バラは供花としてふさわしくないからねー」
と言ってみたが、その理由をネットで調べてみた。
思った通り、とげがあるものは避けるべきだと。
バラのほかユリも匂いがきつすぎるのでダメだと。
しかし、供花としてユリは広く使われている。
ダメだという理由がとげにあるなら、結婚式の
お祝いだってふさわしく無かろうに?
所詮こんな理由を誰が考え付いたか知らないが、
仏さまが指示したわけでもなく、後世のだれかが
仏教の戒律を作成するときに入れたものだろう、
という結論に達し、きれいに咲いたバラの花を
一輪切り取って仏前に備えました。
そして嫁さんには
「俺が死んだ後にきれいなバラの花を供えてよ」
と頼みました。
供花といえば、一般的に菊の花が使われるが、
私の亡妻は、生前菊の花アレルギーで、仏前に
菊の花を供えるのを嫌っていたので、菊の花を
供えるのをためらう気持ちもあったが、
あちらで花粉症もないだろうから今は気にしない。
あちらに行ったらいろんな方からヒンシュクをかう
ことだろうと楽しみにしている。