精神論の話 「撮れるか否か、不安になる」って心境は今でもあるよ

とかく、撮影現場の場数なら誰にでも負けないよ、という気持ちではあります。
それが、いかなる場所、いかなる内容、いかなる被写体においてでも同等である。

ただ、今でも不安になることも有るのが正直な気持ちで、
「ミスったら、明日は無いなぁー」といった具合で
日々、仕事を請け負っている。

本当、気が小さいなぁーとも思ったりするけど、
これって自分にとっては、欠かすことができない
「撮影に対する心構え」なのかもしれない。

不安になれば余裕をみて機材を準備するし、
制作サイドにも、納得できるまで事前に内容を伺う。、
無理な撮影スケジュールなら、積極的に改善を望む。

おかげさまで、多少のことはあるけども
致命的なミスは無いので、今でもカメラマンという仕事に
就くことができる。

まぁ、機材トラブルも無くは無いけど、
機材準備段階で、不穏な動作を見抜く力があるおかげで
事前に機材トラブルも察知して回避できている。

機材トラブルでいうと、、、

カメラとレンズが一体化しているデジタルビデオカメラで、
レンズを外側から覗くと、黒いゴミが内部に付着している。
案の定、モニターで画出しをすると、黒い点がフワフワ動く。
致命的で目立つゴミだったので
知らずに現場に持っていくと、それこそ、再撮する猶予も無く、
OAに間に合わない
状況になることは一目瞭然であった。

肩の乗せカメラでも、レンズのズームリングの動きに
変なアタリ（感触）があり、現場には別のレンズを持参。

これも、レンズ内部の「カム」というパーツが
外れかけていて、使い続けるとカムが外れロックされ
動かなくなった、ということも最近あった。

色々、余裕を持って機材チェックすれば
気がつく事ばかりで良かったと思う。

機材のとこでは無いけど、「不安になるなら、そんな仕事を請けるな」と
いうのが定説だったりするけど、
変に度胸があるおかげで、常に新しいジャンルの撮影をしていると思う。
視点を変えれば、毎回　毎日、不安になるばかりではあるけどね。。。

でも、撮影なんて、ジャンルで仕分けができるほど
単純では無いし、同じスポーツ、芸能、報道でも
毎日が冒険なのかもしれない。

でも、しっかり撮るべきものは、撮る必要が有るわけで
気が気じゃ無いんですよね。。。

不安になることが起爆剤になるとは
簡単に認めません。が、しかし、
気を張ることもカメラマンとしての
仕事の一つだということを伝えたい。

カメラマンだけでは無いのも存じているつもりである。。。