ムービー スチールにかかわらず、「カメラマンはアスリート」である。
ディレクターからの要望を汲み取って
その場で、編集や配信を組み立てながら
どんどん流れていく時間を切り取っていく、
それが「カメラマンの仕事」と自負する
そして、撮影の内容にかかわらず
やっている内容はアスリートと変わらず
集中すること、体の管理、次への反省と
なんら変わりない。
ブレやピントが甘いのはご法度ではあるが、
「だって人間だもの」を盾に
多少のことは大目に見てもらえる
クライアントさんとの関係性も忘れてはならない。
僕がこの仕事を始めた、高校生の頃は、
自分自身のことしか考えず、一人称的なものでしかなかった。
でも、昨今はカメラマンを取り巻く環境も180度変わり
自分より年下のクライアントさんも増え、
いろんな経歴の方と仕事をする。
そんな中、時代についていけないカメラマンは
未だ一人称的な思考でしか無い。
つまり、クライアントの言うこと、要望を聞き入れない
カメラマンも少なくなく。
そんな制作現場の愚痴を聞くことも増えた。
まぁ、自分が全てに迎合できるということでは無いけど、
仕事として捉えた場合、
まずは、自分の都合や言いたいことは控えるように、現在はしている。
自分の都合や思考を話したところで、先方との意思疎通が
薄くなってしまうように感じるので。。。
誤解して欲しく無いのが、表現は悪いけど
「入り込む」ということではなく、
まずは、要望を請け、それに即して、寄り添うことを念頭に持ち、
クライアントも自分も幸せになれる方向性へと
持っていけるように心がけている。特にここ数年は、さらにそのようにしている。
よく、そんなカメラマンはバカだ!と言われますが
現状、カメラマン本意ばかりで仕事をしている汚点を
クライアントが該当するカメラマンに話をする訳が無い。
そうなるときは、言葉は悪いが切られる瞬間である。
カメラマンはアスリートであり、サービス業である。
僕自身、接客は得意ででもなく、愛想も薄いけど、
クライアントに寄り添うスタンスで進みたい。