往年の映画「めし」を見る
3/5 市の保健所にてミニシアター「めし」を見た。戦後、まもなく世帯をもった美男・美女が数年を経て倦怠期を迎えて、夫婦が亀裂を深めていく様をリアルに、後日尋ねてきた旦那と寄りが戻るストーリーだが
大阪の下町の長屋からスタート、成瀬己喜男監督のモノクロ映画 上原謙と原節子の新婚生活からの話しだが、当時からすると綺麗にまとまりすぎている。
勝手土間が板張りで、水道・流しは現物だろう、かまどは備え付けてあったが、湯沸しの七輪の位置が気に喰わない。当時は常に七輪でお湯を沸かしお茶を入れた物だが,往時の勝手事情が手を抜いてある。
まして、毎日、飯と味噌汁・洗濯だけの毎日なんか、その当時ではありはしまい、幾ら株屋の旦那でも、妻の内助の功の内職が出てこない。何故に?。
そのうち、美男子の周りに妹・前の奥方やら現れ、嫌気が差してくる。コレラを奏して[倦怠期]と言わせているのだが、少し戦後の時期にしては話題がとぼしいようである。
でも当時の株屋や会社や同僚、接待など、珍しく懐かしいような背景が楽しめた。今と違い、エアコンは無い・洗濯機も無い・車も無い・湯沸しも無い、無い無いずくしの戦後の風景を楽しませてもらった。
このような映画鑑賞会を行ない、当時の生活を再現する。DVDを使って「回し読み(映画)」、すると懐かしくボケも解決するかもしれない。
ベンチで暇潰す孤独な年寄りがいないように、楽しみを知らしめて市民カルチャーを盛り上げてくださいと、アンケートに書いた。
鞘インゲン花が咲きました