「旧岩崎邸庭園にいく 3/5」
上野で待ち合わせをする前に、重要文化財の三菱系の岩崎家の第3代社長の岩崎久彌の邸園を尋ねました。上野広小路から少し不忍池に寄った所です。
入り口から長い車道を上がる、右サイドは赤レンガの塀で覆われて、倒壊防止の柱柵が巡らされている。突き当りが券売所で一般400円(吾らは200円)

正面の洋館車寄せの真ん中の植栽に、和シュロが数十本を枯葉を刈り上げて洋風仕立てに、建物とのコントラストを与えたジョサイア・コンドル氏の繊細な調和技術が随所に披露されている。
狭すぎる感じの玄関から中に入る、靴を袋に入れて持ち運びである。案内人が7名程度のグループを作り、各部屋に案内しその部屋の特徴を説明していくスタイル(富岡製糸工場)だ。たまさか若い女性の係りに接遇した。

解りやすく奉仕してくれた。明治29年(1896)120年前の3つの建物(洋館・和館・篭球室)が廊下とトンネンルで繋がっている歴史建造美術館である。

洋館は各室が全て違うこと、暖炉・床・壁・天井・彫刻が違い、当時の大鏡がホールを映し出し、壁に抱えられた三折階段が2階を案内をいざなう。
木造だけに歩くと多少ギシギシは鳴るが、以外にシッカリとした床下材を使い床下構造も高く(120センチ)高台を利用し風を抜く工夫も解かされていた
各階の細工も楽しいが、英国風の貴族の佇まいが随所に見られ、ルネッサンス様式が取り入れられている、興味深い歴史館だ。当時でこれだけの建造物が残されていることが文化財としての値打ちがあると言う物である。
長く持たせる工夫は、高温多湿の湿気を外に吐き出す工夫と、風の文化を使い吹き抜ける構造(バルコニー)になっているのだと温故知新を感じる。

坪庭と開放的な前庭
廊下を伝い和館に入るが、天井板の高価で手に入らぬ素材を使い、三菱の紋(三つ柏)を随所に現わして、家紋を意思表示した風潮が感じられる。
外周りは遮りを無くし開放感が贅沢だ。洋館前は広大な芝生庭で塀際に旧越後高田藩の灯籠が多く点在する。その北側にビリヤードする建物がある。西欧建築に趣味の有る方には一度は行ってもと推奨する庭園だ。

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