乙姫には二男二女が居る。
どれも皆いい歳になって言え変えれば中年と言う歳なのだ。
私の母がよく言っていたのは毎晩床の中で子供たち一人、一人を順繰りに想い、そして無事を祈って眠りに就くのだと。
気が付けば私も母の繰り返しをしている。
今日はロスに居る次女に電話を入れてみた。
何時も明るい娘が何とも機嫌が悪い. そして何も話さない。
今、生徒達のレポート書きでまともに寝ていないし、欝になっているとその声は暗い。。
子供の一挙手一投足に神経を使っている乙姫は即こちらも欝になる。
どんなに大変でももっと優しい返事が出来ないかのと受話器を置いた私は”バカ娘が”と独り言をいった。
私は時々あっちの子が良くなったり、こっちの子が良くなったり、其の逆も然りだ。
昔、母に心配されるのが鬱陶しいだけで其の愛が解らなかった。
今日の娘もそんな心境だったのだろうか。
ああ、これも順送りか、此処に鬱憤吐いてストレスは貯めないでおこう。