終戦記念日、小泉首相は靖国神社を参拝しました。この日になぜ参拝したのか、なぜ参拝をするのかが問われています。私にも大きな疑問です。これまでの小泉首相の発言から疑問は深まるばかりです。
国会の予算委員会、日本共産党の志位委員長が、靖国神社は「日本の戦争は正しかった」という戦争観にたっていることを知っているのか。といった質問をしました。さまざまに小泉首相は述べられたようですが、そのなかで、「靖国神社がそのような考えをもち、そのような発言をされていることは承知している」このように述べたようです。
靖国神社が太平洋戦争の開戦の責任をアメリカに押しつける立場に立っていることについての見解を問われたときには、小泉首相は「戦争をした責任については、日本は戦争を起こしたわけですから、戦争責任は日本にある」と述べられたとのことです。
どのような戦争観をもつ神社であるのかを承知していて、戦争責任については日本にあると認めているのであれば、靖国神社を参拝するべきではないと思うのです。首相の参拝は何をどう理由づけしても日本の政府としての公式な見解を国内外にしらしめるようなことに。戦争責任を受け止めている立場をはっきりとするべきで、誰の目から見てもわかりやすい靖国神社を「参拝しない」。ここからはじめるべきではないかと思います。述べられていることと実際の行動に大変な矛盾を感じます。
終戦記念日。私は2つの集いに参加しました。ひとつは「終戦の日」に戦争責任を読み解く集い、もうひとつは戦争体験を聞く会&語る会です。どちらも市内で行われ、開場は参加者でいっぱいでした。
「戦争責任」の問題、それはつきつめてみれば戦後、「戦争責任」をあいまいにしてきたところにあるのではないか。戦争の実体験から戦争の恐ろしさや平和の尊さを学ぶことや憲法9条の大切さなど。2つの会よりちがった角度から問題が投げかけられたように思います。
(開場に展示。左が戦争当時の絵本、右は平和を語り継ぐ今の絵本)
開場には戦争を体験された方、戦争を知らない戦後生まれの方、10代、20代と若い方の参加も目立ちました。年齢をこえて多くの人と平和を語り合うことはつくづくいいことだと思いました。
戦争は二度と起こしてはならない。とにかく平和を願う心は一つ。とってもためになる一日でした。