今は兄のところで暮らしている母が1週間ほどわが家に来ていました。体調を崩してから入退院が激しくなり、家の中を歩くのにもおぼつか無くなってきていて、またここでひとまわり、弱くなってしまったかなと思いました。
父が亡くなってからずっと一人で暮らしてきた母が、ある時あまりにも疲れきった表情をしているのに気づき、その時点から母は私たち家族と生活を共にしました。 そんなわけで母はそれ以来、市外にいる兄夫婦と県外にいる妹夫婦と私たち家族が見守りながら何とかがんばって毎日を過ごしています。
そして半年前まではわが家で暮らしていましたが、事情が変わり兄の家族と暮らすようになってからは今回のようにたまにわが家を訪れます。
若い頃の母を思うと、働き者で世話好きで、長い間民生委員、自治会長など地域のことにも熱心に取り組んできたように思います。趣味も踊りや歌と活発で、明るい性格だったので友人も多く、毎日を充実して過ごしていたようにも思うのです。
そんな母の一番の理解者は父でしたが、今思えば、父が亡くなってからは少しずつ母は力を落としていったように思います。父が生きている頃は頑固な父に手をやいていたようですが、夫婦が二人そろって元気でいることの大切さを今の母を見ていると思い知らされます。
一人でお風呂に入ることなどができなくなってきているので、一緒に入り、枕を並べて一緒に眠りました。母の日に妹からピンクのかわいいお花が届きました。「兄や義理の姉がやさしい」と言っています。兄夫婦に感謝です。