りえ子のブログ

前小田原市議会議員田中利恵子です。
今後も子どもたち、高齢者、障がい者が大切にされる市政めざして頑張ってまいります。

なぜごみ処理広域化なのか??!

2009年12月15日 | *市*議*会*

 12月議会もきのうで終わりました。1昨日私は一般質問を行いました。今回は、ごみ処理広域化計画と子宮がん・乳がん検診について行いました。

 ごみ処理広域化計画とは平成32年度に開始できるように、小田原市と箱根・真鶴・湯河原町の1市3町が一緒になってごみ処理をしましょうという計画で、ごみを燃やすのも燃やしたあとの灰などを埋めるのも一緒になるという計画になっています。

 そのため、日量320トンもの大型焼却施設(約170億)をつくり、最終処分場(約30億)も新たに造るというもので、その他にリサイクルセンターも新設、中継施設もつくるようなことで考えられています。

 ごみ処理広域化の根拠はいくつかあって、大型焼却施設はスケールメリット、ダイオキシン、CO2の発生抑制ができる。リサイクル率が向上するなどとなっています。

 でも日量320トンなんていう焼却施設を造ること自体が考えられない。ごみを減らすために日々どこも努力をしているのに、こんなに大規模な施設が将来本当に必要なのかとまったくの疑問だ。そこで、規模を決めるのに決め手となる、燃やせるごみの量や焼却量はいくらとなっているのかと聞いた。すると、その数字は、平成13年度から平成17年度までの実績を基に平成32年度までを推定したものでした。

 ごみは事業系のものが増えてきているとはいえ、平成17年度よりも平成20年度の方が燃やせるごみの量も焼却量も減っている。数字が多かったころの実績を基に将来を推計すれば量は多いままに推移していくことになる。多いままに推移すれば大きい焼却施設を造ることになるというわけです。平成17年度以降の実績や今後どれだけの燃やせるごみの量を減らすのかという目標値、そのあたりの数字も含めなくては本当の意味の将来規模とはならないということです。

 リサイクル率の向上は小田原市の分別品目に3町が合わせるから向上するというが、それは当たり前のことで、プラスチックなどを燃やしている3町が、ごみの減量・資源化にさらに力を入れて、リサイクルすれば自ずとそうなるのだ。あえて、1市3町が一緒にならなくてもそれぞれで十分頑張れる。ここを根拠にしていることが素朴におかしいと思っています。

 今回この他にもいくつかの角度から、広域処理計画の問題点と自分区内処理の可能性を求めて質問したが、最終的に計画の見直しをして中止をするように求めました。


 乳がん検診は30歳からの検診を復活するように求めました。市は平成15年度まで30歳以上からの検診を実施していました。でも医師会などとの協議の結果、30歳以上を40歳以上に変えたということです。しかし若年層のがんが増えてきている為、最後まで30歳からの検討をと求めました。