気ままぶらぶら

世間の片隅に住む、おじーさんのブログです。 嫁とのバトル、絵手紙紹介、ランチの紹介などジャンルは無節操。

食べ物はがき絵 アーカーブ 蕎麦

2007年06月13日 | etegami

2007_sobanoe

3~4年前にかいたものです

一度ブログにもアップしてます

最近は、夜食事のあとTVを見ながら

寝てしまい

絵がかけません

ちょっと楽するため

過去の絵に再登場してもらいました

私がまだ小学生の頃

50年近い昔

家の山に茶と、蕎麦を作ってました

それは出荷するものでなく

自分の家で使うためです

主に祖母が、家から1時間近く歩いて

山を登り、手入れから収穫までを行っていました

小さな、身体に背負い籠

今から考えると

あの身体の何処にそんなパワーがあったのだろう

今でも不思議だ

さて初夏に手でつんだ新茶は

家に持ち帰り ゴミなどを除いたあと

かまどで蒸したような 記憶がある

それをむしろの上に広げ、手で揉む

最後に、陰干しして自家製新茶の出来上がり

だったと

思う

何しろ50年近く前のことで

記憶も曖昧だ

手もみは私も手伝わされていたので

覚えている

今、TVドラマで武田鉄矢さんの

やってるそのまんま

もちろん祖母のもんだ茶は

無骨で、較べようも無いが

なつかしい

そばは

収穫後 石臼で粉に引く

年末の餅つきのあと

使った板のうえで

粉に水を加え(井戸の水だ)

練っていく

ほとんどの作業を祖母が一人で行った

かなり力を必要とするはずだが

祖母は特に力みも無く

淡々とその作業をこなした

そして粉を練り終わると

麺棒で伸ばす

これも祖母はあざやかな

手つきで何の迷いも無く

打ち粉をし

生地を薄くのばしていった

そうして

そば粉100%のつなぎなし

自家製蕎麦が出来上がる

そば粉100%の麺は

くろぐろしている

自家製のだしで

この蕎麦をいただく

箸でつまむと

ぼろぼろと切れる

つなぎ無しだからだ

最後は、麺をすするというより

切れた麺を

かき込む食べ方になってしまう

祖父の友人なども加わり

にぎやかな年末のひと時

今でも、あの蕎麦の味が

頭の中のどこかに残っている

私が麺好きなのは

その味を探しているのでは

ないか

多めに作った蕎麦は

その蕎麦を入れるだけのために作った

竹で編んだ籠にいれ

母の実家に祖父が届けた

自家製の茶、蕎麦、味噌、醤油

いろいろなものを、家で作っていた

当時は、それが至極当たり前のことと

思っていた

貧しい家庭だったが

今思うと

なんと贅沢で、豊かなことだったか

TVに出てくる茶畑を見ながら

ちょっと昔を懐かしみました

最近、昔のことを懐かしんでます

だんだん年をとってます

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