オリジナルイラスト「茅葺屋根(かやぶきやね)の家」シリーズです
私たなのぶが約62年前 10歳の頃の生活を思い出し出し
(想像 妄想も取り入れながら)
パソコンで描きつづった昭和36年頃の風景です
当時我が家は 五右衛門風呂でした
大きな鉄製の風呂釜に湯を沸かし 入るときは円形の木製風呂底を沈めます
この底を沈めながら湯に沈むには ちょっとしたコツが必要でした
円形の底の中心に足を乗せ力を入れながら沈めます
誤って底が浮き上がると 熱せられた釜の底を素足で踏んでしまい
たまらなく熱かったものです
湯を沸かすのは子どもの役目
煤で黒くなった焚口に丸めた新聞紙を入れ マッチで火をつけます
木くずや細い枝に火を燃え移らせ炎を大きくし
さらに薪を盛大に燃やします
祖父手作りの「吹き竹」で空気を送ると炎が真っ赤に燃え盛り
火の粉が舞い上がります
暗い中真っ赤な炎を見ていると 不思議に心が落ち着いたものです
昨今のキャンプブームで焚火・火起こしの模様がテレビで流れます
火を起こすのに大騒ぎしてたりにぎやかですが
私の日常でした
絵には描いてませんが 我が家も「枯れた杉葉」を使っていました
ぱちぱちと音を立てながら火付きがよかったですね
たまに家でバーべキューしますが 着火剤で簡単に火が起こるので私の「焚火技」も発揮できずにいます
またまた、懐かしい情景、「火吹き竹」「下駄履き」「火の粉」「薪」・・・、細やかな描写に、感じ入っているところです。
当時の私の実家の風呂は、大きな木製の味噌樽のような格好してましたが、風呂釜は、同じようなもので、「風呂焚き」と言っていました。小学生高学年頃からは、「風呂焚き」は、私の役目でしたが、うっかり離れていると火はくすぶって、家中、煙が蔓延、枯れた杉葉が、火付け材でした。
なんだか、昔々の話・・になってしまいましたね。