町内会の歩こう会で「横瀬の里ハイキング」があり、秩父札所(ふだしょ)巡りと芝桜
(しばざくら)を鑑賞する絶好の機会になった。
札所巡は、これまでも関心があったので、下見を兼ねてハイキングに参加する。
4月17日(日)午前6時30分町内(千葉市)を出発、横瀬町(埼玉県:秩父市の隣)
役場前まで、帰りは芝桜の丘から貸切バスで帰路に着く。
50代以上のシニア男女47名は、9時30分ハイキング・スタート、昼食で40分の
休憩をしただけで、ゴールする14時30分までに、万歩計で1万2千~1万5千歩の
距離を全員歩き切った。帰りの”バス宴会”では、これを酒の肴にして盛り上がる。
秩父第九番明智寺(あけちでら)で「秩父三十四観音霊場納経帖」を購入し参拝の記帳
をして貰う。八番西善寺(さいぜんじ)から六番卜雲寺(ぼくうんじ)を経て七番法長寺
(ほうちょうじ)へ。
横瀬駅(西武秩父線)から明智寺までは坂道が多い。風に泳ぐ鯉のぼり、その後ろに
武甲山(ぶこうざん)が靄にかすんでいた。
もみじの巨木と寺の本堂との配色の妙が抜群の西善寺。参道から寺の正面を見上げる
ように坂道を登る卜雲寺は、寺の正面に武甲山があり、お地蔵様の背景にすると一味
違う武甲山の顔があった。法長寺では、住職が納経帖に貫禄のある筆遣いで記帳して
くれる。
昼食時間40分はあっという間に過ぎ、5番札所から10番札所を経て「羊山(ひつじ
やま)公園」へ向かう予定だったが、予定時間を1時間オーバーしているので札所巡り
は中止となる。
寺院参拝に時間を費やしてしまうので、幹事さんは、時間配分に苦労していた。
羊山公園入り口は、勾配が急なためジグザグ状になっている。青息吐息で頂上へ。
芝桜姫との”ご対面”に期待を膨らまし、休憩怠慢に逸る心を我慢して一気に登る。
頂上は、見渡す限り桜の木だけ。辺りをきょろきょろ、目指すお姫さまは、⇒芝桜。
今いるのは、細長い公園の頭部。足元にある芝桜の丘まで下りないとお目通りが
叶わないなんて・・・。
秩父市役所発行のチラシには、国内の芝桜の見所が紹介されている。
近郊では、芝桜の丘(横瀬町)、渋田川土手斜面(伊勢原市)、箕輪(みさと)芝桜
公園(群馬県箕郷町)の3ヶ所で芝桜を鑑賞できる、とあった。
芝桜の丘には11種類の芝桜が、凡そ14,500㎡の丘面に約33,000株植えられ
ている。小さな桜の花が、芝生のように地面を覆い”花の絨毯”を織っている”お花畑”
は壮観だった。中央にある白い芝桜には、大河の流れを感じる(写真)
「丘の球状を生かし、秩父祭りのクライマックスで囃子手と笠鉾が団子坂を駆け上がっ
てくる、あの勢いのある”流れ”を芝桜で表現してみました。盆地のくぼんだところ
から斜面を見上げると、そのイメージを分かってもらえるんじゃないかな。
でもね、私の思い描いたイメージにとらわれず、ここを訪れた人それぞれが、心に
何かを感じてくれれば良いと考えているんですよ」
(沿線リビングVol.37 西武鉄道編)
芝桜の丘をデザインした植栽設計者の意図から、S字状に丘の上に白く伸びているの
が団子坂。そこを駆け上がる笠鉾とそれを引く囃子手たちの勇姿が、夜祭りに発散する
熱き情熱を帯びて重なる。
「札所巡り、4ヶ所終わって、善かったですネ。30ヶ所は巡るんですか?」
「観音さまは、行動派だから・・・。そう尻を叩かないでよ」
「専業主婦の定年祝いをしてあげては。夫婦で札所巡りも・・・。如何です?」
名なし羅漢も「それが良い」と言わんばかり。荒ぶる神様は、首を立てに強く振るばかり。
(しばざくら)を鑑賞する絶好の機会になった。
札所巡は、これまでも関心があったので、下見を兼ねてハイキングに参加する。
4月17日(日)午前6時30分町内(千葉市)を出発、横瀬町(埼玉県:秩父市の隣)
役場前まで、帰りは芝桜の丘から貸切バスで帰路に着く。
50代以上のシニア男女47名は、9時30分ハイキング・スタート、昼食で40分の
休憩をしただけで、ゴールする14時30分までに、万歩計で1万2千~1万5千歩の
距離を全員歩き切った。帰りの”バス宴会”では、これを酒の肴にして盛り上がる。
秩父第九番明智寺(あけちでら)で「秩父三十四観音霊場納経帖」を購入し参拝の記帳
をして貰う。八番西善寺(さいぜんじ)から六番卜雲寺(ぼくうんじ)を経て七番法長寺
(ほうちょうじ)へ。
横瀬駅(西武秩父線)から明智寺までは坂道が多い。風に泳ぐ鯉のぼり、その後ろに
武甲山(ぶこうざん)が靄にかすんでいた。
もみじの巨木と寺の本堂との配色の妙が抜群の西善寺。参道から寺の正面を見上げる
ように坂道を登る卜雲寺は、寺の正面に武甲山があり、お地蔵様の背景にすると一味
違う武甲山の顔があった。法長寺では、住職が納経帖に貫禄のある筆遣いで記帳して
くれる。
昼食時間40分はあっという間に過ぎ、5番札所から10番札所を経て「羊山(ひつじ
やま)公園」へ向かう予定だったが、予定時間を1時間オーバーしているので札所巡り
は中止となる。
寺院参拝に時間を費やしてしまうので、幹事さんは、時間配分に苦労していた。
羊山公園入り口は、勾配が急なためジグザグ状になっている。青息吐息で頂上へ。
芝桜姫との”ご対面”に期待を膨らまし、休憩怠慢に逸る心を我慢して一気に登る。
頂上は、見渡す限り桜の木だけ。辺りをきょろきょろ、目指すお姫さまは、⇒芝桜。
今いるのは、細長い公園の頭部。足元にある芝桜の丘まで下りないとお目通りが
叶わないなんて・・・。
秩父市役所発行のチラシには、国内の芝桜の見所が紹介されている。
近郊では、芝桜の丘(横瀬町)、渋田川土手斜面(伊勢原市)、箕輪(みさと)芝桜
公園(群馬県箕郷町)の3ヶ所で芝桜を鑑賞できる、とあった。
芝桜の丘には11種類の芝桜が、凡そ14,500㎡の丘面に約33,000株植えられ
ている。小さな桜の花が、芝生のように地面を覆い”花の絨毯”を織っている”お花畑”
は壮観だった。中央にある白い芝桜には、大河の流れを感じる(写真)
「丘の球状を生かし、秩父祭りのクライマックスで囃子手と笠鉾が団子坂を駆け上がっ
てくる、あの勢いのある”流れ”を芝桜で表現してみました。盆地のくぼんだところ
から斜面を見上げると、そのイメージを分かってもらえるんじゃないかな。
でもね、私の思い描いたイメージにとらわれず、ここを訪れた人それぞれが、心に
何かを感じてくれれば良いと考えているんですよ」
(沿線リビングVol.37 西武鉄道編)
芝桜の丘をデザインした植栽設計者の意図から、S字状に丘の上に白く伸びているの
が団子坂。そこを駆け上がる笠鉾とそれを引く囃子手たちの勇姿が、夜祭りに発散する
熱き情熱を帯びて重なる。
「札所巡り、4ヶ所終わって、善かったですネ。30ヶ所は巡るんですか?」
「観音さまは、行動派だから・・・。そう尻を叩かないでよ」
「専業主婦の定年祝いをしてあげては。夫婦で札所巡りも・・・。如何です?」
名なし羅漢も「それが良い」と言わんばかり。荒ぶる神様は、首を立てに強く振るばかり。
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