いきけんこう!

生き健康、意気兼行、粋健康、意気軒昂
などを当て字にしたいボケ封じ観音様と
元気印シニアとの対話。

川村記念美術館の自然散策 その3:白鳥池畔のパンパスグラス

2008-10-04 15:09:06 | 散策
シロガネヨシと呼ばれるパンパスグラスは、ブラジル、アルゼンチン、チリなどの草原が原産地で、パンパスは草原を意味するとか。

  ♪♪
   己(おれ)は河原の 枯れ芒(ススキ)
   同じお前も かれ芒
   どうせ二人は この世では
   花の咲かない 枯れ芒


「船頭小唄の一節ですね。大正10(1921)年に野口雨情(のぐち・うじょう)が作詞、中山晋平(なかやま・しんぺい)が曲を付けた歌謡曲で、昭和32(1957)年に、森繁久弥(もりしげ・ひさや)が「雨情物語」の主題歌で歌っています」

ボケ封じ観音さまは解説してくれます。

 名月や 池をめぐりて 夜もすがら

芭蕉の句は、白鳥池畔に植えられているパンパスグラスの心境ですね。

今年の我が家の月見は、家族が三々五々と満月を眺めて終わりでした。
ススキ、オハギと草団子の月見飾りを見ながら家族団欒する楽しみは、一昔前の風情になってしまったのでしょうか。

昭和が平成に替わった頃から、夫婦、家族であっても「ゴーイング・マイ・ウエイ」。
好きな道を各自が選ぶ社会風潮が強まり、夫婦や家族の絆、地域住民を束ねるのに「何々の絆を大事にしよう」というキャッチフレーズが、その反動として喧伝されています。

「白銀色の花穂を付けているパンパスグラスには、河原の枯れススキの心情はありませんよ。
草原に生息するパンパスグラスは、カラッとしています

 ♪♪
   死ぬも生きるも ねえおまえ
   水の流れに 何変(かわ)ろ
   己もお前も 利根川の
   船の船頭で 暮らそうよ

プラス思考のボケ封じ観音さま。
異国の地で、西日を受けて生き続けているパンパスグラスの姿に大正ロマンを感じ、野口雨情の歌心を訴えてくるのです。

※写真は平成20年10月3日、午後3時頃撮影。川村記念美術館前から研究所構内へ通じる路の入口門から。閉鎖されている門の左には、酔芙蓉(すいふよう)があります。








コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 川村記念美術館の自然散策 ... | トップ | 川村記念美術館の自然散策 ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

散策」カテゴリの最新記事