いきけんこう!

生き健康、意気兼行、粋健康、意気軒昂
などを当て字にしたいボケ封じ観音様と
元気印シニアとの対話。

鬼灯(ほおずき)の思い出話 その2:ごまかしサクランボとスイカ泥棒

2008-10-22 23:39:57 | 散策
昭和25(1950)年頃、男の子たちの遊びは、パッチ(メンコ)、ビー玉、手作りパチンコでスズメ捕り、チャンバラごっこ。
遊び仲間とさくらんぼの木に登り、さくらんぼをむしゃぼったり、畑のスイカを盗って食べたりするのも遊びのうちでした。

3年前、ひと苗290円のトマトを植え、数日後に抜き盗られた時は、本当に腹わたが煮えくりかえりました。安いトマトの苗は残っているので、明らかに高級苗だけを狙っているからです。そして、今年はスイカ泥棒。

家庭菜園に植えたスイカは、4月末から連休明けにかけても天候不順が続き、苗の成育がままならぬ状態でした。菜園の雑草は生命力が強く、2週間も放っておくと草ボウボウになります。
草取りの合間に、カボチャ、ナス、キュウリ、スイカの生育を促す追肥も欠かせません。

猛暑が続いた夏を迎え、3本植えたスイカの苗の中で、一番先に実をつけたスイカが食べごろになり、あすの朝、採って食べようとしていたスイカは、翌朝、菜園から姿を消していたのです。

見付かって捕まるのではないか、というスリルが子供心を高ぶらせ、オヤツのない時勢のスイカに触手をのばしたくなり、悪魔の誘惑に負けていたことは確かです。反面、心のどこかに後ろめたさがあり、罪悪感がありました。親に叱られ、謝りに行かされてスイカ泥棒遊びに終止符を打っています。このような子供体験は、シニアエイジを迎えている人たちに共通する体験のように思います。

トマトの苗、育てたスイカが盗まれて痛感したことは、遊び仲間とサクランボ食いをした相手の心情を忖度させられ、反省することしきりでした。

「後悔、先に立たず。時効にしましょう。ところで、真っ赤に染まったほおずきは、秋になると花被片(かひへん)の葉脈も朽ち果ててしまい、赤い実(写真)だけになります」
「ほおずき市に並んでいる、あの真っ赤なほおずきも、サクランボだ」

ボケ封じ観音さまの話に相槌を打っていると、

「ほおずきの花言葉は、英語でごまかし。さくらんぼに似て非なる鬼灯の実を表しています」
「地面のさくらんぼ(ground cheery)、冬のさくらんぼ(winter cheery)の俗名を隠れ蓑にしてさくらんぼ市場に流通させるのに、観音さまの神通力を拝借したいなあ」

駄目でもともと、と覚悟して、観音さまにお伺いをたてます。

「物性的にも突飛な発想ですね。商品偽装を特技とする経営者なら可能性は高いでしょうが、素人の元気印には、とうてい無理な話です。それよりも、ほおずきの根茎を乾燥させて、古くから漢方で用いられています。こちらの方が商品として価値がありますよ。
酸漿根(さんしょうこん)という生薬名の漢方薬は、咳止め、利尿、解熱に効能があります。そして、酸漿は、ほおずきを表す漢字です(図説・花と樹の事典)」

ごまかしサクランボの話から、漢方薬の商売を開業するように薦めるのです。

「そして、ほおずきは、宗教に関係のある風習としても登場します。
日本では、盂蘭盆(うらぼん)や七夕に祖先の霊を迎える花として供える地域があり、ヨーロッパではクリスマスや新年の飾りにしています(同書)」
「・・・・・」

イエス・キリストにまで話が及ぶボケ封じ観音さまに付き合っていると、アリ地獄になってしまう。徹夜になる前に退散だ。逃げるか勝ちい~。



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