私は訪問してリハビリを提供する仕事をしています。
仕事をしていて良くないと思うのが、訓練の為の訓練になることです。
評価に用いるテストの点は多少上がっているけれど、本人の感覚的には何も変わっていないという状態です。
“ドリルを買う人が欲しいのは穴である”
というマーケティングにおける有名な言葉があります。
ドリルを買いたいのではなく、穴を買いたいという意味です。
もっと掘り下げると「どうして穴を開けたいのか?」という疑問が湧きます。
ドリルを売る優秀な営業マンはそこまで考えているでしょう。
リハビリも同じだと思います。
歩けない→歩けるようになりたい
で終わりでなく、
“歩いてどこに行きたいのか?”
その人がリハビリを頑張る目的を考える必要があります。
目的が分かればアプローチが変わります。
目的を叶えるために車椅子の使用など歩く必要がないかもしれません。
当人は失った能力を取り戻したいと、目的を忘れてしまう事はよくあります。
セラピストが小さくてもいいので目的を一緒に考えたいです。
万事に同じ事が言えますが目標(5m歩けるようになる)だけの設定ではなく目的(自分でトイレにいける)の設定が大切です。
よく忘れてしまうので自分自身にも言い聞かせたいです😊