私は訪問してリハビリを提供する仕事をしています。
昨日は失語症を既往にもつ肺癌末期の方の所へ伺いました。
その方は奥さんと2人暮らしです。
大変仲が良く2人で支え合いながら生活されています。
子どもや親族はいません。
その方は自分の身体が辛い時でも常に奥さんのことを心配されています。
昨日も
「最近、少し話をするだけでしんどいです。妻ともっと話がしたいのにできないから妻に申し訳ないです。今日は先生が妻とたくさん話してください」
と言われました。
私は訓練はやめて3人でお話をしましょうと提案しました。
奥さんに旦那さんの若い頃の話や趣味の話。2人のなりそめなど、いっぱいお話しをしていただきました。
お2人とも笑顔で楽しい時間となりました。
訪問の終わりの時間となり、私は「ご夫婦で過ごす時間が少しでも長くなるように一緒にがんばりましょう」と言って玄関から外に出ました。
私は次のお宅へ訪問するまでの移動中に、
ご夫婦の最期に近い貴重な時間を私はいただいていると思いました。
私の仕事はもちろんリハビリを提供することですが、もっと何かできる事はないのか考えます。
この相手の時間をいただいているという感覚は
高齢者で最期が近いから、時間が貴重であるという考えだけでなく
関わるのが子どもであれ重要です。
相手と時間を共有する場合は相手の時間も使っている事を忘れずに大切に時間を使いたいですね。