言語聴覚士の独り言

言語聴覚士の日記

習慣化の4段階

2020-09-18 06:02:00 | 伝えたいこと
小学生2年生の娘が箸の持ち方の特訓をしています。

変な癖がついていて、苦戦しています。

習慣化には4つの段階があると言われています。

①無意識ー無能

これは気付いていなくて、できてない段階です。
箸の持ち方でいうと、持ち方が誤っている事に気づかず、直そうとも思ってない段階です。

②有意義ー無能

これは、やろうとしているのにできない段階です。
持ち方が誤っている事に気付いて直そうとするけど、できない段階です。

③有意義ー有能

これは、意識していれば、できている段階です。
正しい持ち方を意識していれば、綺麗な持ち方で箸が使える段階です。

④無意識ー有能

これは何も考えてなくても、できている段階です。
何も考えなくても綺麗な持ち方で食事ができている状態です。


辛いのは②、③です。

分かっているのに、できない。意識していないとできない。

この段階はしんどいですね。

だから習慣化することは難しいのです。

脳科学的には、“何指と何指で挟んで”のように言葉で記憶するのは側頭葉が担います。

箸の持ち方や自転車の乗り方など、習慣として身体で覚えた記憶は小脳が担当しています。

小脳での記憶は『手続き記憶』と言われ、最も忘れ難い記憶です。

この事を理解して、新しいことに挑戦したら、自分はどの段階だから辛いと、客観視でき、習慣化のプロセスだとわかれば頑張れます。

個人的には③の“有意義ー有能”の段階が一番美しいと思います。

努力して箸を丁寧に扱う。

努力して人に優しくする。

努力してランニングをする。

成長の為に努力している段階は応援したくなります。

娘は、今は②の有意義ー無能の段階です。

嫌にならないように見守ります😊

夫婦の形

2020-09-17 06:15:00 | 日記
デイサービスで勤めていた時の話です。

あるご利用者(男性)を迎えに行くと、

奥さんが「明日は台風だから休ませてもらいます」と言われました。

私が「分かりました。」と返答すると、

奥さんは「死ぬならこの人と一緒がいいからね」と言われました。

台風でデイサービスに行かせるリスク回避で休ませるのではなく、

台風で危険な目に合うなら二人一緒がいいと言う考えでした。

「仲が言いですね!」と言うと

奥さんは「主人が病気をしてから可愛くて仕方がないんです」と。

「仕事で家にいなかった人だから」と。

病気がきっかけで夫婦の時間ができたのです。

ご主人さんは仕事で家を空ける時、愛情たっぷりで待っていてくれる奥さんの気持ちを分かっていたのでしょうか。

分かっていたから病気をしても献身的に介護してもらえるのでしょうか。

夫婦の形は夫婦にしか分かりませんが、

病気により夫婦関係が良くなる夫婦や

病気をしたご主人さんを介護することに

依存的になる奥さんをよく見かけます。

病気が本当の夫婦の形を顕在化させたのでしょうか。

元気な時から夫婦のコミュニケーションを大切にして、パートナーを大切にしたいですね。

病気をした後に生きていれば、冒頭の夫婦のように仲良く過ごすこともできるかもしれませんが、

死んでしまえば、取り返すことができません。

何があっても、生活様式は変わっても、夫婦や家族の絆は変わらないと信じたいです😊






テレビ

2020-09-16 06:24:00 | 日記
私が好きなテレビ番組が9月いっぱいで終了になります。

「やべっちFC」

18年と半年続いたそうです。


30分サッカーの情報番組です。

私はサッカーが好きです。

毎週楽しく観ていました。

サッカー選手が番組に出る為に頑張るような良い番組でした。

私はこの番組以外に必ず見る番組はありません。

TVはほとんど見なくなりました。

欲しい情報はスマホから得る事ができるようになったからです。

テレビは家族全員が見たい場合はいいですが、

そうでなければ、みたくない人の時間を邪魔してしまいます。

また、広告収入で番組が制作されているので、

似たような番組ばかりになり、

ジャンルに特化したような番組は無くなっています。

不景気の影響もあるのでしょう。

TVが見たくて、見たくて仕方なかった幼少期から

現在の情報過多時代に突入して

テレビの役割やあり方が見直される時期なのかもしれないと思いました。

我が家からテレビがなくなる日もそう遠くないかもしれません。

男性の育児休暇

2020-09-15 06:19:00 | 伝えたいこと
私には娘が2人、息子が1人います。

次女が1歳になるくらいまで、そこそこ大きな病院に勤めていました。

長女は里帰り出産で、妻の実家の近くの病院で生まれました。

次女は長女がいるので、今住んでいる所で生まれました。

次女が生まれてから2週間、私は育児休暇を取りました。

3歳の長女の保育園の送迎、料理、掃除に洗濯、母乳をあげる以外は全てやりました。

もう8年も前の記憶なので、良いように書き換わっていると思いますが。

妻の体調も落ち着き、次女が昼寝している間に

映画『八日目の蝉』を見たのを忘れられません。

映画と自分の心のタイミングが合い、涙が止まりませんでした。

生みの親と育ての親の話です。

2週間経ち、家事もこ慣れてきた頃、

長女が「これ食べたくない」

と私が作った親子丼を食べたくないと言いました。

理由を聞くと「お母さんの作ったのが食べたい」

3歳の頃の長女も凄く頑張っていたんだ、母親が次女に付きっきりになり我慢していたと気付きました。

まさに家族全員での育児です。

私にとって育児休暇は学びが多い、素晴らしい経験でした。

ちなみに息子も今住んでいる所で生まれましたが、

育児休暇は取っていません。

理由は零細企業に転職をしていたので、

取れる環境ではありませんでした。

つまり、男性の育児休暇の取得が進まない理由は

取得しない人の意識が低いわけではなく

取得できる環境にあるかどうかです。


最低1週間でもいいので、男性の育児休暇を義務化してしまえばいいと思います。

出産は女性は命をかけて行っています。

そして出産後も体調が整うまでかなりの時間を要します。

パートナーの男性がサポートできる体制は必須です。

生まれたばかりの赤ちゃんと一緒に過ごす時間は眩しいほど輝いていて、素晴らしい経験でした。

首相が交代となり、子育てが行いやすい社会にもっともっと変わっていく事を望みます。



共有する時間の長さ、濃さ。

2020-09-14 06:06:00 | 伝えたいこと
仲のいい友人が移り変わる経験は誰でもあるのではないでしょうか。

心理学的には共有する時間が長い相手に好意を抱くと言われています。

だから、学生時代など、共有する時間が長い相手と仲良くなり、

所属が変われば、友人も変わるんですね。

ただ、そう言われても、肌感覚でピンとこない感じがします。

嫌な相手とどんなに時間を共有しても、

好意を抱くどころか、より嫌悪感が増えるように思います。

だから、共有する時間が長い相手に好意を抱くのではなく、少しでも好意があると、

共有する時間を長くなると、好意が増強するのだと、私は思います。

では夫婦ではどうでしょうか?

好意から始まり、結婚に至り、共有する時間は腐るほどあります。

心理学的に言うと、好意が増し、大好き過ぎてたまらない状態になりますね。



昨日、次の連休に計画している、2泊3日のキャンプのために、車にルーフキャリアを取り付けました。

2歳の息子を昼寝させ、起きるまでの、

1時間〜2時間が勝負です。

初めての共同作業はウエディングケーキ入刀でした。

久々に妻と集中して共同作業を行いました。

テキパキとキャーキャー言いながら行いました。

“私的”には凄く楽しい時間でした。

やはり妻と過ごす時間は格別です。

心理学的に言うと、時間を共有できるだけで、幸福なはずなのに、

一緒にいる事が当たり前になってしまい、

時間の共有だけでは好意を抱けなくなっている。

短時間でも濃い時間を一緒に過ごす事で大切な事を再確認することができました。

大切な人と時間を共有できる事がどれほど幸せなことでしょうか。

夫婦には時々濃厚な時間を過ごして、幸せを確認することが大切かもしれません😊

妻は夕飯の支度前にルーフキャリアの設置作業なんて1ミリも幸せと思ってないでしょうが…。