和巧絶佳展の2回目は、第1章「和」から
先頭バッターは舘鼻則孝さんでした。 その略歴
作品はレディーガガが使ったヒールレスシューズ、へーっと思いながら見ました。
Webで調べると、芸大の卒業制作で作ったものの、まったく評価されず、なんとか世界に売り込もうと、著名なスタイリストや
出版社、ファッションデザイナーのエージェントなど、ネットで見つけたアドレスに自ら100通ほどメールを送り、かえってきた
3通のうち一人が、レディーガガのスタイリストだったとのこと。・・・うーん、やはり、一流になるには、営業努力も必須なん
だ。
ヒールレスのデザインは別にして、革やガラスなどの手仕事は、さすがにしっかりしている。
左端の作品 右端の作品
《Heel-less Shoes 》 2015 《Heel-less Shoes 》 2017
牛革、豚革、染料、クリスタルガラス、金属ファスナー 牛革、染料、金属ファスナー
中央の作品
岡本太郎の作品をオマージュして作った靴。
素材、色味、デザイン・・・・キモカワ系(気持ち悪いけど、カワイイ)ですね、でも、れっきとした日本文化の流れの一つ。
靴なのですが、私は花器として使ってみたい!
シューズ以外の作品
立体スーパーリアリズムの世界・・・・でも、金魚が動かないのに、妙に違和感をおぼえました。
《四つの桶》 2009
寿司桶、超難黄変エポキシ樹脂、アクリル絵具
台湾、台湾南投毓繡美術館
この技法を使って、いろんな表現ができるのに・・・と思うのですが、作者の金魚愛なのですね。
《百舟》Momofune 2018
木、柄杓、超難黄変エポキシ樹脂、アクリル絵具 90×90×13.5
刈谷市美術館
《桜升 命名 淡紅》 Usubeni 2017
木曾檜五合枡、超難黄変エポキシ樹脂、 アクリル絵具
平塚市美術館
中央部を拡大 繊細な絵づけです。
次は、前回紹介した第2章「巧」の続きになります。
現代美術家の宮島達男の作品など知っていると、それをオマージュした工芸作品かな? と思ったりするのですが
あまりそういった色眼鏡で見ないで、純粋に工芸作品としてみると、面白いとは思います。 でも目立たなかった。
上の説明を読むと、技術の粋を集めて制作したのがわかります。 現物鋳造か・・・こうして獣骨と花が合体して
異様な雰囲気を醸し出すのは悪くない。
ここから第3章「絶佳」です。
独特の風合いは感じましたが、説明を読まないと、何が特徴なのかよくわからない。
何に使おうか? ラーメンすすったら怒られそうだし・・・
こぶしぐらいの大きさです・・・細かい作業にうーん。
《螺鈿“鸚鵡“》 2018
ヒノキ、漆、金、銀、貝/、木芯乾漆 、螺鈿、蒔絵 11.7×4.9×12.4
個人蔵
この質感がいい。 自分のオーディオ機器にも、こんな外装のものがあるといいなー・・・と変なことを思ったのですが
ところで、これ何に使うのだろう?
以上で、和巧絶佳展の紹介は終わり、この後に行った、大竹彩子展(大竹伸朗の娘さん)を次回、紹介します。
その中で「侘び、錆びの花器」でほっと一息つけました♪
この花器なら、野山の花や植物がとても活けやすそうです。
特に左の花器は、壁がなくても使えそうで気に入りました。
今でしたら蔦が紅葉してきれいですから、入れたら素敵でしょうね~♪
作者が言われているように、気軽に入れられそうです。
今回はちゃんと植物が入っていましたね。
花器の時にはこうして頂けると、さらに作品が魅力的になりますね(^_-)-☆
立つもの、今回は、造花のようでしたが有ると無し
では大違いだと思います。
ところで、以前、同様の趣旨でコメントをいただき
ました(9月28日)。そのとき、写真加工技術で花
の無い花器に花を入れたい・・・と言いましたが、
技術はまだまだです。(ノ_<。)
代わりに生け花を現代美術家カミーユ・アンロ(仏、女性)の展覧会「蛇を踏む」(2019年11月)から紹介すると述べましたが、まだでしたね。
次の次あたりでアップしたいと思います。
いつもコメント有難うございます。