光と影のつづれ織り

写真で綴る雑記帳

刀剣 国宝「上杉太刀」東京国立博物館(2020.8.10)

2020年08月14日 | アート 刀剣

今日は、国宝「上杉太刀」を採り上げます。  当ブログでも以前紹介しています。(2016.1月撮影)

展示場所も2016年と同じ、本館2階の日本美術の流れの刀剣ブースでしたが、撮影の解像度が少し上がった

ので、細かいところがわかるようになりました。

まず刀身全体を。

美しい太刀です。 上杉家伝来となっていますが、関東管領の上杉家の頃、伊豆国一宮である三嶋大社に奉納されたものです。

明治になって、明治天皇が巡幸の折、三嶋大社に三度立ち寄られ、この「上杉太刀」と「北条太刀」にいたく関心を示されたとのこと。

明治20年(1887年)5月に、この二刀は皇室に献上された。(名刀幻想辞典より引用)

多分、天皇側近や三嶋大社の忖度があったのでしょう。

 

刀身を拡大します。

 

 

 

上の写真は、ズームレンズで140mm(35mm換算)のもの。

これを、200mmにして撮り直したものが下の写真。

光の反射具合などで、刃文の見え方が変わってきますね。 私も意図して撮った訳ではないのですが

結果的に、これほど違うのか・・・と驚きました。

ところで、私は日本刀のこの部分が一番好きで、鎺(はばき:刀身と鞘(さや)が当たらないように固定する金具)から立ち上がる刃文の

風情になぜか魅かれます。

 

ズームレンズ140mmの画像

 

200mmの画像

 

140mmの画像

 

200mmの画像

 

同じく200mmの画像

 

140mmの画像

 

 

200mmの画像

いかがでしたでしょうか。 刃文は見る角度、光の具合でかなり変わってくるので、写真ではなかなか表現しきれません。

刀身の微妙な反りや、地鉄の質感など、刀剣はやはり、実物を見て、堪能する世界です。


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