世界中から熱苦しく・・・「ふじもん世界放学ブログ」

元「変な学校先生」私ふじもんが、ただ今世界を駆け巡っています!世界の今と僕の魂をお届けしますので、ぜひお読み下さ~い!

ふじもん世界一周「放学記」第7章アジア編 『中央アジアの北朝鮮』トルクメニスタン珍道中!Vol,2

2014-06-09 02:58:43 | 日記
2014年6月8日。


《ということで、今回も引き続き「トルクメニスタン珍道中」でございます。よろしくお願い致します~!》


いや~長かった!国境でこんなにも長く足止めを食らうとは・・・。

ホントに大変だったが、何とか国境を離れることが出来た僕らは、トルクメニスタンの首都アシガバードの手前のタクシースタンドみたいなところまで辿り着いた。

そこで別のタクシーを捕まえ街中に向かったのだが、そこで僕らは衝撃的な光景を目にするのだった・・・!


な、なんなんだこの街は・・・?


ただひたすらに真っ白な建物!


そして街中には人が誰もいない・・・?


たまに見かける人は道路掃除をしているおばちゃんのみ。この血の通っていない街は一体どういうことなんだろう?




僕はこの街を見ていて、この国が通称「中央アジアの北朝鮮」と呼ばれている意味が分かった。入国も大変だし、入ったら入ったでなかなか街中まで来れないし、来れたら来れたでこんな「白亜の巨城」が広がっているなんて・・・。

しかしそれはそうだとしても、これは興味深い。


一体何がどうなってこんな街が出来上がったのか?ぜひ一度本気で調べてみたいものだ。


しかし同時に、僕はちょっと恐ろしくもなった。

そして思った。「この国には、本当に人間が住んでいるのだろうか?」と・・・(笑)。

いやですね、いきなりこんな「白亜の巨城」を見せつけられたら、そりゃマジでそんなこと考えちゃいますよ!今までそれなりにたくさんの国を訪れて来ましたが、こんな国は初めてですよ!さすがにビビりましたよ!


真っ白で人の気配の全くない中心部を通り過ぎると、徐々に「人間臭さ」を感じられる街になってきた。それを見て、正直僕は少しだけホッとした(笑)。

泊まる宿は予め調べていたので、タクシーの運転手にホテルの名を告げて連れて行ってもらったのだが・・・


ここで新たなトラブルが!


なんと!とんでもなく値上がりしていたのだ!

昨年のデータでは1人10ドルで泊まれるということだったのだが、この日行ってみたらなんとツインベッドの部屋で1人25ドル!バックパッカーの僕らとしては、これはかなりの予算オーバーだ。

しかも現地通貨の「マナト」では支払いできず、ドルで払えと言うではないか!んなアホか!国境でたっぷりドルからマナトに変えちまったんだぞ既に!しかも現地通貨が使えないなんてアホな話があるか、ボケ!


ということで困ってしまった僕たち日本人4人組。

「もしかしたら近くに何かホテルがあるかも・・・」と、僅かな希望を胸にホテルの前を探してみたのだが・・・。


※ホテル前は普通の団地といった感じ。子ども達が遊んでいました!



やはりホテルなどあるわけない・・・。地図もないし、もうどうしようもない。

「やはりあのホテルに泊まるしかないか・・・」と思っていた時、商店から出てきた1人のおばちゃんが僕らに話し掛けてきた。

宿を探していることを近くのおっちゃんと話していたのだが、そこにそのおばちゃんは割り込んできて、どうやら自宅に泊めてもいいという話をしているようだったのだ!

「おお、それはマジか!それはありがてぇ!これは天の助けかもしれん!」

そう思った僕は、とりあえず部屋を見てもらうことに。


「おお、悪くないじゃないか!」


「けっこう綺麗じゃないか!」



ということで、ホテルで待機していた他の日本人も連れてきて部屋を確認し、僕らはそこに泊まることに決めたのだ。

ここは「中央アジアの北朝鮮」トルクメニスタンこの国でこんな形でホームステイが出来てしまうなんて、それは逆に大チャンスじゃないか!


最初はちょっと感じの悪かったおばちゃんだったが、家に入ってみたら良い人だった(笑)!


夕飯もジュースも出してくれたし!



僕は思った。最初はマジで「血の通った人間」がいない国かと思ってしまったが、そんなことはなかった。あの「白亜の巨城」は確かに異様だけど、あれはきっと政府がそういうもんを造っているだけで、住人には関係ない。

子ども達だって外でサッカーをして遊んでいるし、このおばちゃんもメッチャ優しい。



そう、そこにはどの国でも見ることが出来る、極めて「普通の」光景が広がっていたのだ。


僕は何だか、すごく安心した。

そしてこのご縁に心から感謝した。


ありがとうおばちゃん!25ドルも払えない僕らにとって、このホームステイは経済的にも本当に助かったし(でも1人30マナト(約10ドル)は請求されたんですけどね・・・笑)、何より最高の経験になりました!マジで楽しかったよ!

※一緒にいたアキちゃんは、なんとドレスまでもらってしまいました~!


しかしこのトルクメニスタン、なんて「濃い」1日を最初から提供してくれたのだろう。

まだ1日しか経っていないんですよ!国境での「席取り合い合戦」に始まり、謎の「白亜の巨城」を通り過ぎ、そして最後は「温かいホームステイ」・・・。

この長い旅の中でも、マジで忘れられない1日になりました!


でもこのおばちゃんに出会えたことは本当によかった。国境でのやり取りから、正直トルクメニスタン人のイメージはとても悪かったのだ。

でも、実際はそんなことはなかった。この国の人も、至って「普通の」人たちだった。温かくて優しく、僕たちを助けてくれた。


やっぱりいいなぁ、人の優しさって。

本当にどうもありがとう!



ということで波乱万丈の1日が終わったのだが、いやいやいや!次の日からも「激動のトルクメニスタン」は続くのであった・・・!

※久しぶりに飲んだビールも美味かった~!

2014年6月8日。宿代が高くてちょっと困っている、ウズベキスタンのヌクスの宿にて。



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