世界中から熱苦しく・・・「ふじもん世界放学ブログ」

元「変な学校先生」私ふじもんが、ただ今世界を駆け巡っています!世界の今と僕の魂をお届けしますので、ぜひお読み下さ~い!

ふじもん世界一周「放学記」第7章アジア編 『中央アジアの北朝鮮』トルクメニスタン珍道中!Vol,4

2014-06-12 01:32:16 | 日記
2014年6月11日。


《3回に渡ってお伝えしてきた「トルクメニスタン珍道中」も今回で最後です。どうぞよろしくお願い致します~!》


本当に僕を飽きさせてくれない国、トルクメニスタン。トランジットということもあり実際には3日しか滞在していないのだが、いや~最後の最後まで濃かった!

最後の濃ゆ~いお話は、いよいよトルクメニスタンを出国するまででございます。これがまた大変だった(笑)!


というわけで、ガスクレーターからチャイハネまで戻ってきました~!


さぁこの後は一路北上してウズベキスタンとの国境まで向かうわけなのだが、ここからは公共の交通機関などない。


なんたって、道はこの通り!


北を向いても南を向いても、ただひたすらに広がる砂漠と一本道!



ではどうやって国境まで移動するのかというと、そりゃもうあれしかありません。

公共交通機関がないのなら、ヒッチハイクしかないでございます!


ということで、やって来る車に声を掛け始めた僕たち。


僕たちは4人組だったのだが、1人はウズベキスタンではなくカザフスタンに向かうため、ここで別れることに。

さよーならコーヘイさん!お気を付けてカザフスタンまで行って下さい~!


コーヘイさんは1人なので簡単に車が捕まったのだが、なんせ僕たちは3人いる。なかなか同じ車に乗れるほど座席が空いている車はない。

外は灼熱の太陽が輝きだした。これがまた暑い!


オッケーを出してくれる車は多いのだが、とにかく3人一緒には乗れないのだ。下手に別の車に乗ってしまって国境付近でバラバラに降ろされてしまっては元も子もない。さてさてどうしたものか・・・。


どうしようかと考えている時、ふと隣のチャイハネに、同じ方向を向いて停まっている2台のトラックがあった。




出来れば3人一緒に乗りたいところだが、やはり3人一緒はなかなかに難しい。これは車を分けるしかないか・・・。


ということで、隣のチャイハネまでひとっ走り!そして簡単に交渉成立!トルクメニスタンのおっちゃんはみんな優しいね!

ということで、僕たちは2台のトラックに別れた。僕は1人で乗り、あとの2人は一緒のトラックに乗った。


さぁ後は一路北へ北へと進むだけ!これで簡単に国境まで行ける・・・はずだったのだが・・・。

最後の最後までトルクメニスタンは僕らを楽しませてくれた。もうホント焦りましたよ!


このトラックがですね、実に遅いんですよ(笑)。いや、仕方がないですよね、そりゃ乗用車よりは遅いもんです。でもですね、かな~り遅いんですよこれが・・・!


このルートでヒッチハイクをする予定の方、出来れば乗用車を捕まえた方がいいですよ~(笑)!


まぁ遅いのは仕方ない。なんせ僕らはヒッチハイクをさせていただいている身だ。文句などございません!無事にウズベキスタンまで行ければ大満足でございます!

のはずだった・・・。


しかしこの遅さが故に、まさが最後の最後にあんなドラマが待ち受けていようとは・・・この時は知る由もなかった。


そして道は砂漠の中を永遠と進む。いつまで経ってもこんな感じ・・・。



「いや~長いな~、これがあと何時間も続くのかと思うと恐ろしいな~。」と思っていたのだが、それよりも恐ろしかったのはあちこちで車を停めている警官たち!


さすがにカメラを向けることは出来なかったのだが、みんな「いかにも社会主義」的な、人民軍兵士か北朝鮮軍みたいな帽子を被ってそこら中に立っている。

そして何故だか分からないのだが、通る車を止めまくっているのだ。


そしてその度に運転手は車を降りていくのだが、その際必ず小銭を持っていくのである。恐らく間違いなくこれは警官のワイロのために停めているのだろう。まったく困ったもんだ!

しかしそんなの慣れっこなのか、運転手はためらうことなくお金を持って降りていくし、文句を言う様子もない。どうやらこれが「トルクメニスタンの常識」と言ったところなのだろうか?謎である・・・。


ちなみに僕も2回ほど警官に因縁を付けられた。でも一言たりとも英語で話し掛けられなかったので、全然何を言っているのかは分からなかった。たぶん「外国人は乗せちゃダメだから、もっと金払え!」みたいなことを言っていたのだろう。すごい親切なおっちゃんだったので、僕を乗せたせいで迷惑が掛かっていなければいいのだが・・・。



ちなみに言っておくと、僕のトラックはまだましだった。もう1台のトラックは運転手の他にもう1人乗っていたため、定員オーバーになってしまう上に座席の後ろのベッドスペースに押し込められ、蒸し風呂状態だったらしい。冷房も付けなかったそうだ、あの灼熱の中で。


そして警官に停められた時も「カーテンの中に隠れて!」となっていたらしい。それでも2回ほど見つかってしまったようで、その時は「マジでもうお終いだと思いましたよ。」と2人は思ったと言っておりました(笑)。


僕の方のトラックのおっちゃんはちゃんと冷房も付けてくれたし、1人座席でゆったり。2人には申し訳なかったっす・・・。


ということで、警官に何度も止められながらもトラックは進む、ゆっくりと・・・。警官を避けるため田舎道にも入りながら、まぁなんとか無事に進んではいたのだが・・・。





ここでマズイ事実が浮かび上がってきた!


なんと、トルクメニスタンとウズベキスタンの国境は、午後6時で閉まってしまうという話なのだ。もしそれが本当なら、もう時間ギリギリである。

時計の針はもう5時半を指している。「これはガチでヤバいんじゃないか・・・?」というあたりで、ようやくトラックは停止。そして「もう国境はすぐそこでもうトラックは入れないから、あとはタクシーで行ってくれ。」と、車を降ろされた。そして最後まで親切なおっちゃんたちは、僕たちのためにタクシーまで呼び止めてくれたのだ。


本当にありがとう、おっちゃんたち!ちょっとスピードは遅かったけど、それは仕方ないですね(笑)。楽しい楽しい7時間のドライブだったよ~!



さぁ問題はここからだ!もし本当に6時に国境が閉まってしまっては、それはマジでヤバイ!国境付近はメッチャのどかな田園風景が広がっているだけで、見事に何もない。ここで一泊は避けたい・・・!というか、だいたいホテルなんてあるのか?



ということで走れ!タクシー!6時までに国境に到着するのだ!


そして到着したのがなんと、5時58分!マジで閉まるギリギリだ。

守衛の兵士に話し掛けてみる。しかし最初の返事は「ノー!」。そして僕らのパスポートを確認して「あと2日はいられるじゃないか。じゃ明日来い明日!」みたいなジェスチャーをかましてきやがった!

いかんいかん、それはいかん!俺らはみんな時間がなくて先を急いでるし、気持ち的にも今日ウズベキスタンに入れないのはキツイ。それにだいたいこの付近に泊まれるところなんてあんのか?何より時間的には6時前に来ていたぞ、何とか通してくれ!

僕ら3人は必至で訴えた。でも僕は、内心「もうダメかな・・・」とも思っていた。

のだが・・・!


兵士の兄ちゃんはトランシーバーで中と連絡を取り始めた。そしてなんと、オッケーのサインが出た!おお、これはやったぞ!なんとかウズベキスタンまで行けるぞ!


ということで無事にトルクメニスタンを出国しウズベキスタンへ!国境の職員たちも早く仕事を終わりにしたいもんだから、とにかく僕たちを急がす急がす!でも僕は完全にバックパックを開けさせられて、ちょっと不機嫌になりましたが(笑)。まぁそんなのはいいか!


いや~何ともまぁ最後の最後まで波乱万丈のトルクメニスタンだった・・・!


しかし本当に飽きさせてくれない3日間だった。たった3日なのに、もう忘れられない記憶が刻まれましたぜ本当に!


色々あったけど、結果全部がサイコーでした!


ありがとう、トルクメニスタン!ありがとう、一緒に行ってくれた日本人の仲間たち!

※ヒバでの別れ際、一緒にウズベキスタンに入ったまさてぃとあきちゃんが2階から手を振ってくれました~、ありがとう!


※ウズベキスタン入国祝いに、さっそくビールとシャシリク(串焼肉)で乾杯してやったぜ!





さぁいよいよウズベキスタン。僕の旅はもう少しだけ続く・・・。


2014年6月11日。綺麗で居心地はいいけど、あと5ドル安くなってほしいな~と感じているタシケントの安宿にて。



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