京都で定年後生活

2013年3月60歳で定年退職。

美術館と庭園めぐり、京都の四季の行事と花を綴ります。

建仁寺 座禅会『鳥羽美花ー禅を染める』

2015-05-11 05:19:43 | 坐禅会

五月第二日曜日の朝、いつもの建仁寺座禅会に向かいます。

朝7時過ぎの鴨川
川床が今月から始まっています。





花見小路、まだ観光客も少ないです。





花見小路の突き当たりの北門から入ります。





会場の庫裏に入ります。
今月も参加者は多いです。





20分2回の座禅の後、読経と茶礼、小堀管長の提唱が行われます。
『無門関』の後、最近は『碧巌録』が続いています。
昨日は第五十六則 「欽山一鏃破三関」です。
管長曰く、己事究明を通して、誰もが持っている仏心、主人公をつきとめよ、と。


座禅会終了後、大好きな潮音庭を眺めます。





開山栄西禅師八百年大遠諱慶讚特別展『鳥羽美花ー禅を染める』の作品が展示されています。
鳥羽美花は日本の伝統的な「型染」で知られています。

作品 『舟出』

















作品『凪』






















方丈前庭











お抹茶席 清涼軒





青もみじがきれいです。





久しぶりに法堂にはいり、『双龍図』(小泉淳作 筆)を見ます。





境内の景色です。
三門から法堂を見た景色






三門の青もみじ











建仁寺を開創した栄西禅師が中国から持ち帰ったお茶が境内の生垣になっています。
ちょうど若葉が茶摘みの時期なのでしょうか、ご近所と思われる方が茶摘みされていました。お話を伺うと美味しいのだそうです。






塔頭寺院の通路にかきつばたが咲いていました。







建仁寺厳冬の座禅会と祇園甲部の景観

2015-02-09 05:50:40 | 坐禅会

今日は久しぶりに座禅会の記事を投稿します。
毎月第二日曜日、朝の8時から10時まで、建仁寺で座禅会が行われています。
私はもうかれこれ10年近く、気の向いた時に参加しています。

いつもは車ででかけるのですが、昨日は市バスにしました。
朝の花見小路をぶらぶら歩いて行きたかったのです。
あいにく小雨降る朝ですが、気温は4度と前日の0度より随分ましです。

朝の花見小路、石畳が濡れています。










建仁寺北門から入ります。





座禅会場の庫裏・方丈に入ります。





建仁寺の座禅会は祇園にあるせいか、観光客が多いのも特徴です。
いつも若い方が多いのですが、今回も20代の方、外国人も多く目につきました。
彼らは本国でも経験があるのでしょうか。座り方もしっかりしています。
この座禅会はどちらかというと初心者向けで、座禅は20分2回です。
座禅会場は大方丈の4つの部屋ですが、いつもいっぱいです。

今の時期の座禅会は、とても寒いのです。
襖は全て開けられますので、ほぼ外気と同じ温度です。
厚着をしていきますが、座禅中は裸足になり、コート類は脱ぎます。
私は時間が経つと寒くて大変ですが、やはり若い方々は元気です。

座禅終了後は、般若心経と白隠坐禅和讃の読経、茶礼(お茶とお菓子)の後、
小堀管長の提唱、『碧巌録』第五十三則「百丈野鴨子」を拝聴します。
管長は、いつも座禅は自己を見つめること。励ますように説法します。

庭園と襖絵を撮影しましたので御覧下さい。

方丈前庭










○△□の庭





潮音庭





海北友松の襖絵










お馴染みの『風神雷神図屏風』(複製)





金沢翔子氏の『風神雷神』





方丈を出ると、両足院境内にある毘沙門堂で、祇園の手作り市・寅市が開催されています。










ロウバイ





白梅も花を咲かせ始めました。





建仁寺を出て、祇園花街の町並みを撮影して帰宅です。










電気などのメーター類も露骨に見えないように





ベンガラ格子は落ち着きます。


























一力さん





東山魁夷のスケッチ「一力(祇園)」です。






2014東福寺暁天講座

2014-08-04 22:15:43 | 坐禅会


今年の暁天講座は、建仁寺、天龍寺、永観堂、智積院と参加してきましたが、今回の東福寺で最後です。

私は、東福寺前管長の福島慶道老師の提唱を拝聴するのが大好きでした。
実にユーモアがあり、在家信者にはとても優しい管長でした。

日曜座禅会の無門関提唱のとき、いつも管長は言います。
「禅は超二元」、「無執着」、「現実肯定」、「脚下照顧」。
またある日は、「禅は天地一杯」、「禅は全宇宙」とも。

全身の筋肉が動きづらい病にかかりながらも、座禅会での提唱を続けました。
しかし、病には勝てず、日曜座禅会への参加もままならなくなり、東日本大震災の直前に亡くなりました。

私の生き方にも影響を与えた禅僧でした。
東福寺で若い禅僧を鍛えただけでなく、アメリカで真っ当な禅の普及につとめました。
福島禅師はわかりやすい禅の書物も書かれ、私の愛読書になっています。

恥ずかしい話ですが、しばらくは、福島管長のことを思い出すと涙がでていました。

不惑どころか、60歳過ぎてなお、未だ煩悩まみれの私ですが、福島管長が生きておられたら、喝 ! といったところでしょうか(苦笑)。

福島管長亡き後の私は、東福寺の座禅会に参加する意欲が起きず、年1回の暁天講座に参加するだけになりました。

前置きが長かったです。

今回も4時過ぎに起床し、軽めの朝食をとり、小雨の降る京都の町を車を走らせ、東福寺に着いたのは6時前です。

重要文化財の禅堂の入り口で、雲水さんから資料をいただきます。
この禅堂は室町時代(1347)の建築です。
僧侶になるため修行道場で、雲水が座禅、そして寝食を行う場です。
昔は400名以上の雲水が修行したそうです。





禅堂内です。














まもなくして、雲水による座禅指導が行われ、座禅に入ります。





座禅は、暁天講座の時は、30分1回だけです。
座禅の後、茶礼です。
和菓子「通天」、美味しゅうございました。





座禅和讃、四句誓願の読経のあと、遠藤管長の提唱です。

提唱を聞く参加者





遠藤管長です。





お話の内容は、「国師三喚」です。









暁天講座が終わり、禅堂を出る参加者




私は、この禅堂の甍のラインが好きです。







2014 天龍寺暁天講座

2014-07-27 05:37:08 | 坐禅会

今年も天龍寺暁天講座に行ってきました。
朝4時過ぎに起床し、早めの朝食を軽くとり、天龍寺に向かいます。

朝5時過ぎの朝焼けに映える渡月橋です。





天龍寺の庫裏に入ります。





平田晴耕前管長筆の達磨図が迎えてくれます。





史跡、特別名勝の曹源池庭園です。
暁天講座の大きな楽しみのひとつが、早朝の曹源池庭園を観賞することです。
池泉回遊式庭園で、嵐山と亀山の2 つの山を借景にしています。
今回もとても、美しい景色です。
















開始前の方丈内の坐禅会場





驚策棒です。





6時、お坊様が挨拶し、坐禅の仕方、驚策の受け方などの説明を受けます。
坐禅は途中休憩を入れ、20分余2回行います。

坐禅終了後、般若心経の読経後、佐々木管長の提唱です。
お話は、夢中問答の19則「内魔」です。

提唱を聞く参加者と佐々木管長










提唱終了後は、恒例のお素麺の接待です。
私も一杯いただきます。




お素麺はみなさん、曹源池庭園を眺めながら食べています。










庭園に咲いていた花です。

桔梗









芙蓉です。





半夏生です。




庫裏を出て、放生池の蓮も撮影しました。






















それにしても暑い一日でした。
京都市の最高気温は38.3度。
私は、天龍寺から帰ったあとは、エアコンの効いた家の中にこもりきりです。
この暑さ、全国的なようですので、皆様方も熱中症に気をつけてください。




建仁寺緑陰暁天講座に行ってきました。

2014-07-14 05:28:39 | 坐禅会

昨日は毎年恒例の建仁寺の緑陰暁天講座3日目でした。

朝4時前目覚め、いつもより早い朝食をとり、建仁寺に向かいます。
途中、四条通りの鉾の辻に寄り、早朝の月鉾、菊水鉾、函谷鉾、長刀鉾を撮影しました。
人気は少ないですが、それぞれの鉾前には警備員が警備しています。
山鉾の胴掛けや前掛けなどは貴重な文化財ですので、当然と言えば当然でしょう。

建仁寺に向かう途中の鴨川
河川敷も人出が少ないです。





花見小路です。
まだ提灯に灯りがついています。




建仁寺南門です。





庫裏に入ります。
戸が閉まっていましたので、開けて入ります。





建仁寺に着いたのは5時半前です。
実は早く着いたのには理由があります。

早朝の建仁寺の庭園を見るためです。
通常は拝観時間しか中に入れません。しかし、庭園の美しさは、早朝や夕暮れ、月明かりに照らされた白砂にあると思っています。
以前書いたことがありますが、夕闇が迫る庭園、満月の夜の庭園は実に美しいのです。

今の時期の5時半は遅すぎるのですが、仕方ありません。

方丈前庭です。














潮音庭です。
中庭なので、少し薄暗いです。
大書院に明かりがあります。





青苔もとても美しいです。





まだ人気もない会場です。





重文雲竜図襖、海北友松筆です。





お坊様による坐禅指導の後、15分程度の短い坐禅を休憩をはさみ2回行います。
坐禅終了後、小堀管長が入室し、一緒に般若心経、白隠坐禅和賛の読経を行います。
その後、小堀管長の提唱です。
今回のお話は、碧厳録第47則「雲門六不収」です。
雲門和尚は禅では有名な方で、『日々是好日』など、短い言葉で簡潔に仏法を語る方です。
本則は、「挙す。僧、雲門に問う、如何なるか是れ法身。門いわく、六不収」です。
僧侶が雲門和尚に問います。
法身(ほっしん)、仏とは何ですか。雲門和尚は 六不収と答えたという内容です。
六不収とは、頭で考えられるものではないという意味です。

小堀管長の提唱の様子




提唱が終わり、粥座(朝食)の接待があります。
粥座は僧侶が毎朝食すものです。薄い粥と梅干、大根の漬物、昆布の漬物です。
今回は接待ということで、「矢尾治」さんの茶粥でした。





粥をいただく前に、五観之偈を読経し、生飯を取ります。
お粥をいただき、白湯で容器を洗います。
最後に粥後之偈を読経して終わりです。
美味しゅうございました。


終了後、参加者はそれぞれ、庭を眺めたりしてくつろぎます。





私は、久しぶりに法堂に入りました。
天井画は小泉淳作筆の『双龍図』です。





最後に、建仁寺と言えば、これでしょう。
『風神雷神図』宗達です。








7月朝の坐禅会

2014-07-08 05:33:03 | 坐禅会


猛烈な台風が発生して日本列島に向かっているそうです。心配です。
そのせいでもないでしょうが、雨が降り続く梅雨本番ですが、風があります。

いつもは7月の坐禅会は、非常に暑く、じっとしていても汗が滲んでくるのですが、昨日は、風のせいか非常に心地よいものでした。
広い本堂の障子は全て開け放たれています。
風がときおり、本堂をかけぬけ、頬に風があたります。


妙心寺塔頭寺院、いつもお世話になっているところです。
朝10時半から12時までの坐禅会です。








雨で玄関先の庭苔がいきいきしています。
緑の木々も心なしか喜んでいるようです。





10時半、老師が入室し、参加者一同で般若心経と三帰依文を読経し、坐禅に入ります。
30分座って、休憩し、さらに30分座ります。
この間、少し寝不足が続いたせいか、しばらくすると睡魔が襲ってきます。
半眼で1m先ほどを見つめているのですが、ついつい瞼が落ちます。
やばいと思い、指をつねるのですがあまり、効きません。

老師が驚策棒をもって参加者の前を通ります。
驚策を希望する人は、自分の前に老師が来たときに、合掌し、一礼し、驚策を受けます。
私は驚策があまり好きではないので、大概はスルーします。

3回目の坐禅の途中、経行(きんひん)です。
老師の後について、本堂前の廊下(約十間ほど)をゆっくり歩きます。
5周ほど歩き、本堂に入り、坐禅を続けます。

12時に終了し、茶礼が始まります。
若いお坊様が数名、薄茶と夏の和菓子を参加者に配り、皆さんと一緒にいただきます。
昨日の参加者は15名ほどでした。

霊雲院の坐禅会、8月はお休みで、9月から再開します。

坐禅会が終わり、いつものように庭を心ゆくまで眺めて帰宅の途につきます。
















2014今年も暁天講座の時期が来ました。

2014-07-06 05:38:36 | 坐禅会

暑い京都の夏の風物詩ともいうべき、暁天講座が今年も始まります。

今まで私が参加したことのある講座を紹介します。

建仁寺
緑陰暁天講座(7/11~13)
坐禅開始 6:30~、緑陰講座は7:10~8:00
参加費は無料です。

7月11日(金)
講 師 易経研究家 竹村 亞希子 氏
演 題 『龍が教える帝王学~中国古典(易経)』

7月12日(土)
講 師 KBS京都ラジオパーソナリティ 武部 宏 氏
演 題 『ことばは力、ことばは感動』

7月13日(日)
建仁寺派管長 小堀泰巌老大師
提唱 『碧巌録第四十七則 雲門六不収(うんもんろくふしゅう)』
※最終日13日の講座後には粥座(しゅくざ) (朝食)の 接待があ ります。

昨年の講座の様子です。講師は元外務省の薮中氏でした。




天龍寺暁天講座

一日目:7月26日(土)、 二日目:7月27日(日) 参加費無料
午前6時 ~ 午前7時:坐禅
午前7時 ~ 午前8時:提唱「夢中問答」天龍寺 管長 佐々木容道老大師
◆両日共、提唱終了後に素麺の接待があります。
早朝の名勝曹源池庭園を眺めれる絶好の機会です。

昨年の暁天講座、開始前の坐禅会場




智積院暁天講座

8月1日(金)~2日(土) 午前6時~読経、講演で午前8時頃迄
一日目:智積院僧侶のお話
2日目:戦場カメラマンの渡辺陽一さんの講演です。

終了後、庭園の無料拝観ができます。
また、朝食の接待があります。


東福寺暁天講座

8月2日(土)~4日(月)午前6時~坐禅、6時半~講演等
2日:花園大学教授 吉澤教授
3日:東福寺老師お話
4日:東福寺管長お話
最終日茶礼があります。

昨年の暁天講座も吉澤教授のお話でした。




妙心寺暁天講座

毎月行われている、早朝坐禅会ですが、8月は管長提唱もあります。
毎月6・7・8日の三日間、 朝6時~7時半
会費: 500円(三日間で
朝6時~6時半 坐禅
6時半~7時半 提唱(講座) 禅道会師家 則竹秀南老師
◆毎月最終日(8日)には茶話会(菓子付き)があります。
◆8月は最終日に食事の接待があります。

機会がございましたら、みなさまも御参加いかがでしょうか。
私が紹介した寺院以外にも、知恩院などの各宗派本山でも暁天講座は開催されています。


六月妙心寺霊雲院の桃花会

2014-06-19 05:26:04 | 坐禅会


先日の日曜日、妙心寺霊雲院、六月の桃花会に行ってきました。
いつもは、こちらから入るのですが、桃花会のあるときは、勅使門が開きます。






勅使門に旗が立ちます。





この会は、昭和の名僧山田無文禅師の印可を受けた、則竹秀南住職のお話を聞くのが主眼です。
数年かかった『無門関』が終わり、今は『臨済録』という臨済宗開祖、臨済禅師の語録集です。

今回のお話は、
「問う、如何なるか是れ佛魔。師云く、尓が一念の疑処、是魔なり。」という内容です。

疑処とは、ふっと疑うことだそうです。

日常生活でも、妻を、夫をふっと疑う。

常に自信がなく、疑う一念が生じるのが魔だと言うのです。

霊雲院は非公開寺院ですが、本堂から見える庭園の景色は大好きです。





いまの時期のクチナシや沙羅(夏椿)やも咲いています。










住職は、「沙羅は一日花、一日咲いたら落花します。
この世の無情を表しています。
沙羅の花を見て、過去、現在、未来を見つめてください」と。


来月は暑い会合になりそうです。
桃花会に来たときは、いつも、西田幾多郎博士の石碑にお参りします。
ここにもクチナシの花が咲いています。



















建仁寺の朝の坐禅会

2014-05-13 06:53:42 | 坐禅会

日曜日、建仁寺の朝の坐禅会に久しぶりに参加しました。
現在建仁寺は、開祖栄西(ようさい)禅師の800年大遠諱(4/1~6/5)の最中です。

ここの坐禅会は、毎月第二日曜日の午前8時から10時頃まで行われています。
私が着いたのは、朝の7時半です。





坐禅開始まで、大好きな庭の観賞です。
方丈前庭や 潮音庭を眺めています。















潮音庭です。





時間になると、直日の坊さまから、初心者向けに坐り方、手の組み方、姿勢、驚策の受け方などの説明があります。

坐禅は20分して休憩、そして20分行われます。
普通1回の坐禅時間は、線香1柱分で40分か30分が多いのですが、初心者が多い建仁寺は20分と短いのです。

坐禅終了後は、小堀管長と一緒に般若心経と白隠座禅和賛を唱和します。

茶礼のあとに、小堀管長のお話です。

『無門関』が終わり、『碧厳録』だったはずでした。

でも今回は、栄西禅師生誕800年ということで、栄西禅師のことについてお話でした。



坐禅が終わった会場です。
こういう部屋が他に3部屋あり、全て襖が開けられて参加者が坐ります。
毎月大勢の方々が参加されます。





本坊の別のお部屋には、鳥羽美花さんの作品が展示されていました。
最近、活躍されている作家さんです。





作品にガラスに反射して、うまく撮影できませんでした。

「晨ーフエより」





「祈りの雨ー三笠山より」





建仁寺の山門






法堂です。








朝の坐禅会に行ってきました。

2013-09-03 06:22:57 | 坐禅会

妙心寺霊雲院の朝の坐禅会に行ってきました。
霊雲院の坐禅会に参加しはじめてもう8年になりますが、全て夜の坐禅会でした。
その頃は、仕事勤めでしたので、夜しか参加できなかったのです。
今年、3月末60歳で定年退職したのをきっかけに、しばらく体調不良で休んでいた坐禅会への参加を再開しようと決めていました。
退職から半年近く経って、昨日参加したしだいです。

入り口に毎月、坐禅会の日程が掲示されています。




玄関から入ります。


控え室に置かれている参加者名簿に名前を記帳します。
荷物は控え室に置きます。
私が方丈に入った時点で10数名の方が先に座っていました。

開始時間の10時半前に老師住職が入室し、参加者全員で般若心経と三帰依文を読経します。住職が参加者の名前を呼び、参加者は応えます。

坐禅開始です。約30分しっかり坐禅します。
休憩は1分ほどで、すぐ2回目の坐禅に入ります。
2回目の坐禅中、住職が驚策に参加者を一巡します。
2回目の坐禅も約30分です。
休憩後すぐに経行(きんひん)です。これは、足の疲れをとるために行います。
住職の後をついて、しばらく歩きます。
経行後また、坐禅です。
しばらくして、茶礼です。
参加者20名ほどにお饅頭と薄茶が出され、住職のお話を聞きながらいただきます。
12時前に終了し、参加者一同、方丈前の廊下に座り、雨の庭を観賞しました。



雨で杉苔が元気になっています。


時々強い雨が降ります。


私は庭園観賞が好きなのですが、観光寺院の庭園に行っていつも思います。
一番美しく見えるのは、やはり方丈内部からです。
観光寺院は方丈にはいれず、廊下から見ることがほとんどです。残念です。

方丈から見た庭園です。
一幅の絵のようです。





来月の坐禅会の日程です。








東福寺の暁天講座

2013-08-02 16:15:14 | 坐禅会

東福寺暁天講座初日に行ってきました。
6時開始にあわせて家を出、着いたのは5時45分です。
係りの人に誘導され、境内に車を止めます。
以前書きましたが、4,5年前までは毎月1回の日曜日の坐禅会に通っていました。
故福島慶道管長の提唱を聞くのがなによりの楽しみでした。しかし管長はだんだん病が進行し、提唱することができなくなり、坐禅会も休止となりました。
そして2011年3月、東北大震災の前に亡くなられました。
私の大好きなそして尊敬する管長の死はショックでたまりませんでした。
それ以来東福寺に通うのはなくなり、せいぜい暁天講座に参加するくらいでした。

今回は私の大好きな白隠禅画の第一人者である、吉澤勝弘花園大学教授の講座ということで参加しました。


坐禅会や暁天講座はここで行われます。門が開いています。



禅堂内です。



6時雲水から坐禅の仕方の説明を受け、30分坐ります。
坐禅終了後、白隠坐禅和讃の読経後、吉澤教授の講座に入ります。



吉澤教授


内容は「白隠禅画をよむ」です。


「机に向かう観音図」に描かれた白隠の意図をよみときます。



約1時間の講義が終了後、茶礼となります。




和菓子(通天)とお茶です。菓子は東福寺の紅葉と通天橋を表現しています。



禅堂内の写真








7時40分過ぎに終了です。










天龍寺暁天講座に行ってきました。

2013-07-28 06:48:05 | 坐禅会


今年も天龍寺の暁天講座に参加してきました。
着いたのは5時35分くらいでしょうか。
早朝なので、車も少なくスムーズに行くことができました。

駐車場に止めて歩いていくと、庫裏全体が工事用シートで覆われています。
天龍寺は工事中だったのです。
僧侶に案内され、いつもと違う庭から方丈に入りました。







坐禅開始まで、早朝の曹源池を眺め、清々しい気持ちを満喫します。
やはりここは落ち着きます。








坐禅開始前の坐禅会場です。




6時執事長から坐禅の説明を受け、休憩をはさんで20分間2回の坐禅をします。
毎回思うのですが、驚策で坐禅に集中できないのは何とかならないものか。
長時間の坐禅は、確かに肩や背中が張ってきますので、驚策を受けるとスッとします。
また、時には睡魔が襲って来ることもあります。そんな時の驚策だと理解しています。
坐禅を開始した途端に、パンパンされると、未熟者ゆえ落ち着きません。

坐禅終了後、般若心経を読経し、佐々木管長の提唱が行われます。
夢窓国師の『夢中問答集』の16問答です。
約1時間提唱を受けます。

禅は全ての問題を自己の内面に求めていきます。
社会の乱れや混乱を批判するばかりではなく、自己の内面を律していきます。
内面的な安らぎを得るには、我見を捨てよと教えます。
そして、あらゆる執着を捨てよと教えます。







坐禅終了後、いつもは素麺が参加者に振る舞われるのですが、
今年は工事中で、素麺ではなく、ペットボトルのお茶となりました。
別に素麺で暁天講座に来ている訳ではないのですが、毎年と違うのはやはり寂しいです。
お茶をいただき、曹源池を眺める参加者です。





終了後の会場
























池では蓮が咲いています。









坐禅再開、暁天講座に行こう。

2013-07-25 06:56:37 | 坐禅会


退職して4か月目の7月も下旬、祇園祭や美術館通いで出歩くことが多かったので、昨日は一日中外出せず、家の中で過ごすことにしました。
とはいえ、主夫見習い中ゆえ、ひととおりの家事まがいのことはしなくてはいけません。
和室でくつろぎ、退職前に退職後にしようと考えていたことが、今できているのか思い返してみました。
1.主夫見習い
2.花見や美術館や博物館に行ったり、大好きな庭園でのんびりと時間を過 ごす。
3.ボランティアや無償の手伝いをする。
4.ブログを始める。
5.坐禅を再開する。

1,2,4はできていますが、3はまだ何もできていません。
5の坐禅は再開しはじめようとしています。まだ本格的な坐禅会には行けていません。
理由は、思いもかけないアレルギー症状が退職直後に発症し、精神的にもだいぶ落ち込んだことも影響しています。
体調不良状態ではボランティア先に迷惑をかけかねません。また鼻づまりで呼吸が苦しくては坐禅は無理です。

ということで、坐禅ができてないと思い立ち、座布団を2枚出し坐ってみました。
久しぶりのわが家での坐禅は、それはそれはひどいものでした。雑念がつぎつぎ襲ってくるわ、半眼を保つことさえできず、眼を閉じてしまう始末です。
たった15分間もまともに坐ることさえできず、気落ちしてしまいました。

そんな思いを絶ちきるようにと、1冊の本を出し目を通しました。
古い本ですが、山田無文の臨済録の提唱をまとめた『臨済録』です。
この本は修行僧相手のいわば講義内容です。
私はいままで2人の老師から臨済録の提唱を受けましたが、この本の迫力を越えるものではありませんでした。
在俗の私たち向けと修行僧相手では、話す内容が違うのかも知れませんが。
以前は坐禅で心が折れかかると、山田無文禅師の本を読むようにしていました。
読めばもう少し頑張らないといけない気持ちになります。

私が禅寺の坐禅会に初めて行ったのは2005年です。
以来、大徳寺以外の京都の各禅寺本山の坐禅会に参加し、ひたすら坐ってきました。
ところが、1、2年ほど前に体調を崩し、坐禅を休んでいました。
最近は体調も少し回復してきたので、坐禅会への参加を再開しよう思っています。
私がよく通っていた坐禅会は、30分を3回(約90分)休憩を挟みながら坐ります。
最初はきついですが、慣れれば苦にはならなくなります。

祇園祭が終わる頃から、京都の禅宗本山では暁天講座が行われます。
建仁寺は終わりましたが、今度の土日27,28日天龍寺の暁天講座があります。
これには毎年参加しています。
時間 :朝6時~坐禅、7時~管長提唱
早朝の名勝曹源池を眺めるのは格別で、至福の時間です。
また終了後に参加者に振る舞われる素麺をいただくのも楽しみです。
なお、暁天講座参加者は普段有料の駐車料金や拝観料も無料です。

以前も書きましたが、8月は多くの本山寺院で暁天講座が行われます。

8月1,2日 :智積院(6時~読経、講座)無料
8月2,3,4日:東福寺(6時~坐禅、講座)無料
8月6,7,8日:妙心寺(6時~坐禅、講座)500円

私はまだ行ったことはないのですが、知恩院 (7/27~7/31)、相国寺(8/2,8/3)予約制、もあります。
上記以外にも調べれば行われているようです。



私が使う線香





坐布団2枚




昨年の天龍寺暁天講座の時の曹源池




終了後参加者が曹源池を見ながら素麺をいただく。














建仁寺暁天坐禅・緑陰講座

2013-07-18 06:43:36 | 坐禅会


昨日は祇園祭のハイライト山鉾巡行でしたが、朝から拠無い用事があり、終わって家に帰って来たのは14時過ぎでした。
早く終われば、巡行を見に行こうと考えていましたが、行けずに残念です。

この数日は雨も降ったせいか、35度を越す猛暑は一休みといったところで喜んでいます。
何よりも夜エアコンをかけずに、窓を開けたままで眠れるのがうれしいです。

雨が続いたせいか、小さい庭ながらも植えている芝が一気に伸びてきたので、
小型電気芝刈り機で芝刈りしました。わずか半時間もしないうちに、汗がふきだしてきました。やはり、こういう作業は朝だなと痛感しました。


ところで、13日建仁寺暁天坐禅・緑陰講座2日目に行ってきました。
6時半開始なので、それにあわせて家を出て、着いたのは6時でした

早朝にも関わらずたくさんの方が来られていました。
実は建仁寺坐禅会への参加は久しぶりです。
以前はほとんど毎月通っていたのですが、この1~2年、体調を崩して坐禅会を休んでいました。それでも緑陰講座だけは多少の無理をしても参加するようにしていました。

緑陰講座2日目の講師は 薮中三十二氏(1948年1月23日 ~ )です。
薮中氏は日本の外交官、シカゴ総領事、外務省アジア大洋州局長、外務審議官等を経て、外務事 務次官を最後に退官し、外務省顧問及び立命館大学特別招聘教授に就 任。
という経歴の持ち主です。
日本外交の事務方トップとして、各国と交渉されてきた人です。

最近の日中、日韓、北朝鮮をめぐる緊張した情勢を、日本外交のトップであった薮中氏から直接聞いて見たかったのです。

聞き終わって、やはり外交は相手のあることゆえ難しいことを痛感しました。

とかく、日本の外交は弱虫外交と批判されますが、言うべきことはきちんと言うことが大事だと思いました。





早朝の花見小路(車窓撮影)






建仁寺北門







坐禅会の看板







建仁寺本法








方丈の坐禅会場








坐禅開始前のひととき、参加者が方丈庭を眺めています。
銅葺き屋根の大改修が終わり、創建当時のコケラ葺き屋根になっています。






6時半、直日僧侶が参加者に坐禅の仕方を説明し、15分の坐禅を休憩をはさんで2回行います。坐禅終了後、般若心経と白隠坐禅和賛を読経後、緑陰講座に入りました。

時間の関係でやむを得ないのですが、15分の坐禅は短すぎます。
また、多くの坐禅会で驚策が濫用され、私は落ち着いて坐れないと思っています。





講義を聞く参加者







講師の薮中氏、講義に熱が入り時間超過するほどでした。






講義内容







方丈前庭
























潮音庭








風神雷神図







金沢翔子氏寄贈の書『風神雷神』です。何回見ても迫力ある書ですね。










掛け軸



















2日目の参加者は200名以上です。
毎年この講座の参加者が増えているようです。






今年も暁天講座の時期が来ました。

2013-07-02 07:38:04 | 坐禅会

京都の7,8月は暁天講座の時期でもあります。
夏の早朝、いつもより少し早く起きてでかけてみてはいかがですか。
私が今までに行ったことのある講座を紹介します。


●建仁寺 緑陰講座 無料
今年7月12日~14 日です。
3日目、管長の提唱後に参加者に僧侶の朝食が振る舞われます。
今年の案内ポスターです。
だいたい毎年、建仁寺の暁天講座の時期に、祇園祭の鉾が立ち上がります。





●智積院 暁天講座 無料
今年は8月1日、2日です。
時間は6時~読経、その後講演が行われます。
終了後朝粥が振る舞われます。

●東福寺 暁天講座 無料
平成25年 8/2・8/3・8/4
坐 禅 午前6時より 法 話 午前6時30分~ 場 所 大禅堂
演 題 8/2 『白隠禅画について』 花園大学教授 芳澤勝弘 氏
演 題 8/3 『禅話』 東福寺僧堂師家 原田融道 老大 師
演 題 8/4 『禅話』 東福寺住持本派管長 遠藤楚石 老大師 費 用 無 料


●天龍寺 暁天講座 無料
第一日目:平成25年7月27日(土) 午前6時~ 坐禅後、管長提唱
第二日目:平成25年7月28日(日)午前6時~ 坐禅後、管長提唱
終了後素麺が振る舞われます。

●妙心寺 暁天講座
日時: 毎月6・7・8日の三日間 朝6時から7時半の90分間
会場: 妙心寺 大方丈(JR嵯峨野線 花園駅下車 北東へ徒歩10分)
会費: 500円(三日間で)
内容: 朝6時から6時半 坐禅(正座・あぐら可)
6時半から7時半 提唱(講座) 禅道会師家 則竹秀南老師
毎月最終日(8日)には茶話会(菓子付き)があります。
8月は素麺が振る舞われます。

上記以外でも、
相国寺、知恩院でも行われていますが、私は参加したことはありません。
南禅寺は、毎月暁天坐禅が行われています。


皆さまも機会があればどうぞ御参加くださいませ。