祇園祭も終わり、美術館めぐりも再開しました。
堂本印象美術館で、『いのちのかがやき 印象の花・鳥・動物』展と、同時開催で『市原義之 自然賛歌』展(~10/5)が開催されています。
美術館所蔵の数ある作品のなかから、堂本印象の「花」「鳥」「動物」の作品を厳選したものです。
堂本印象(1891~1975)は京都市生まれ、1919年(大正8年)、帝展初出展作「深草」が入選。
帝展第3回展で「調鞠図」で特選、第6回展の「華厳」は帝国美術院賞を受賞し、第一級の日本画家として認められます。
戦後、抽象表現や障壁画の世界にも活躍の場を広げ、国際展覧会に多くの作品を出展するなど国際的にも活躍した画家です。
1961年(昭和36年)に文化勲章を受賞しています。
私は、印象の抽象画ではなく、具象的な作品が好きです。
多彩な色調と繊細な筆致で描かれた作品が非常に見ごたえがあります。
上村松篁、敦之親子の花鳥画に似通う作品が多いという印象です。
やはり、印象の作品は見ていて落ち着きます。
確かな技術に裏付けされた、絵画は安心して鑑賞できます。
私の手持ちの画集から印象作品を紹介します。
「乳の願い」1924
「兎」1931
「雪」1930
「羽風」1929
「白鷺」
「紫陽花」1965
「桔梗」1965
市原義之は1943年、徳島県生まれで、 日展で特選、内閣総理大臣賞受賞の現役の画家です。
比較的わかりやすい画家という印象です。
「芽立ち」2010
「閑林」2010