京都で定年後生活

2013年3月60歳で定年退職。

美術館と庭園めぐり、京都の四季の行事と花を綴ります。

尾身会長「流行はピークに達したとみられる」

2020-08-21 14:37:56 | 定年後生活


 現在日本感染症学会が開催中であり、わが国の感染症の専門家たちが現状の新型コロナウィルス感染状況をどのように捉えているか、大変気になっていました。
 私には連日のマスコミ報道よりはるかに信頼度が高いです。
 昨日の会議の状況を報じたニュースです。


日本感染症学会 尾身会長「流行はピークに達したとみられる」

 NHKニュースWEB 2020年8月20日 23時24分
 
 東京で開かれている日本感染症学会で政府の新型コロナウイルス対策分科会の尾身茂会長が講演を行い、現在の流行について「今後の推移に注意が必要だが、全国的にはだいたいピークに達したとみられる」とする見解を示しました。
 感染症の専門医や研究者などで作る日本感染症学会は密集を避けるため東京 港区の会場とオンラインの両方で19日から開かれています。
 20日は、政府の分科会の尾身会長が講演を行い「東京や沖縄、大阪などでは医療機関への負荷が大きい状況が続いているが、今の流行は全国的にはだいたいピークに達したというのが私たちの読みだ。今後の推移を注意深く見守っていく必要がある。これまでの経験から流行を乗り切るには医療機関や保健所への支援や接待をともなう飲食店、そうした地域などへの支援が重要なことがみえてきた。国に対して早急にこうした支援ができる体制の確立を求めたい」と述べました。
 また、分科会のメンバーで、クラスター対策に取り組んできた東北大学の押谷仁教授は講演で「最新の発症日別のデータからは全国的に7月下旬から8月はじめごろにかけて山があったようにみえるが死亡者数が徐々に増えていることもあり、慎重に見極めが必要だ。第1波に比べて、現在の流行ではある程度リスクを制御することはできているが、これをゼロにしようとすると社会・経済活動を著しく制限せざるをえない。今後、どこまでリスクを許容するか、社会的な合意を得るため真剣に考えていく必要がある」と指摘しました。
 新型コロナウイルスの特別講演は、21日も開かれ、研究や治療の最新の知見などが報告される予定です。


最悪シナリオ「可能性低まった」新型コロナのシンポで専門家

産経ニュース2020.8.20 22:34

 新型コロナウイルスに関する日本感染症学会のシンポジウムが20日、東京都内で開催され、政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身茂会長らが感染拡大の現状などについて見解を明らかにした。 
 尾身氏は「全国的に見ると(感染拡大は)だいたいピークに達したとみている」との認識を示した。同分科会メンバーの押谷仁・東北大教授も「大都市で数万人が死亡し、医療が崩壊するといった最悪のシナリオが起きる可能性は低まってきた」と指摘。ただ、接待を伴う飲食店を中心としたリスクについて、さらに低減させる必要があるとした。
 また尾身氏は、クラスター(感染者集団)の発生が続く中、どんなに注意しても現状では完全な感染予防は不可能だと強調。「こういった状況では不安が生じるが、心の持ちようや対処方法を考えておき、冷静に対応することが重要だ」と述べた。

 その上で「新型コロナの実態は、この半年でかなり分かってきた。クラスターが見つかることは不安ではなく、制御できる機会の発見で安心につながると考えてほしい」と提言。さらに国に対し、医療機関への人的、財政的な支援を迅速に行うことなどを求めた。






コロナワクチン、7月にも治験 首相が表明

2020-05-14 16:02:22 | 定年後生活

 現在世界各国で新型コロナワクチンの開発が急ピッチで進められています。
その数100件前後が開発進行中ですが、臨床試験の段階まで進んでいるワクチンは6種類程度のようです。
 その一つがイギリスオックスフォード大学の研究チームで、今年9月末までに100万人分の製造を目指す方針を明らかにしています。
実現できれば世界最速の可能性がありますが、課題も多いようです。

 もう一つは、米国製薬会社ファイザー社です。
5月5日『新型コロナワクチン候補の臨床試験を米国で開始』と発表しました。
それによると、米国での新型コロナワクチン候補の臨床試験は異例の速さだそうです。
ニューヨーク大学グロスマン医学部とメリーランド大学医学部で臨床試験が行われています。
 ファイザー社は既存のワクチン製造施設で量産できる体制整備を進め、21年には億本単位での供給が可能になるそうです。
 ファイザー社はドイツのバイオファーマシューティカル・ニュー・テクノロジーズ(バイオNテック)と共同で臨床試験を進めており、ドイツは4月後半に試験を開始しています。
ドイツでは早ければ年内に数百万~数千万本を生産できる見通しだと言われています。
 ファイザー社以外にも、モデルナやイノビオ・ファーマシューティカルズなど複数の製薬会社が新型コロナワクチンの臨床試験に入っているそうです。

それでは日本のワクチン開発はどうでしょうか。
日本でも製薬企業各社がコロナワクチンの開発を進めています。

『コロナワクチン、7月にも治験 首相が表明』
 安倍晋三首相は11日の衆院予算委員会で、新型コロナウイルス感染を予防するワクチンの国内での開発に関し「東大、大阪大、国立感染症研究所などで開発が進められていて、早ければ7月には治験が開始できる見込みだ」と表明した。同時に「世界の英知を結集し、なるべく早期に有効なワクチンの投与を始めたい」と強調した。
効果が期待される新型インフルエンザ治療薬「アビガン」について、5月中の薬事承認を目指す方針を重ねて示した。国民民主党の後藤祐一氏への答弁。

 7月治験開始は大阪グループのDNAワクチン開発も視野に入っていると思われます。
大阪府大阪市はコロナワクチンの開発に向け、大阪大学、公立大学法人大阪、府立病院機構、大阪市民病院機構など6者で連携協定を締結しています。
オール大阪でワクチン開発を進めるというものです。
 4/14記者会見した吉村洋文知事は、ワクチンについて「早ければ7月から治験を開始し、9月には実用化を図りたい」と説明。年内にも10万~20万単位でワクチンを投与できるとの見通しを示しました。
 その流れで、アンジェスと大阪市立大学医学部附属病院は「新型コロナウイルス予防ワクチン開発に係る連携に関する協定書」を締結しました。これにより本年7月から大阪市大病院の医療従事者を対象に、新型コロナ感染予防DNAワクチンのP1/2試験を実施する方向で調整しています。さらに大阪大学医学部付属病院でも、同様にP1/2試験が実施される予定とのことです。
 本年9月に数100人程度のより大規模な試験を開始、来年春には現在開発中の新型コロナ感染予防DNAワクチンの実用化(100万人程度)が実現する見込みのようです。
 DNAワクチンは、「ウイルスの遺伝子情報だけ判れば短時間(3週間程度)で開発でき、急激に感染拡大する新型コロナウイルスにも有効でる。プラスミドDNAをベクターに使うので大量生産出が可能である。良好な安全性を確認済みであることがあげられています。
 製造関連のメリットには、「製造期間が短い(6~8週間)」、「病原ウイルスを扱う必要がない」、「原薬(プラスミドDNA)生産には一般的な培養、精製施設で製造可」、「製剤の安定性に優れる」、「長期備蓄が可能」などが上げられています。
 従来の鶏卵法のワクチン製造法の比較では、DNAワクチンの製造期間は6~8週間に対して、鶏卵法は6~8カ月要するそうです。
さらに鶏卵法はワクチン製造用の有精卵を得るための時間を要し、数も限られているためパンデミック向きではないようです。

 最新ニュース(5/4)では
「アンジェスと大阪大学が開発をすすめる新型コロナウィルスのDNAワクチン開発が、また一歩前進。動物実験でワクチンの有効性の確認の次に、安全性の確認を迅速にすすめるために新日本科学が参加。オール大阪で7月から治験開始。製造はタカラバイオで、治験分の生産準備完了。9月から実用化。年内20万人分の製造を目指す」そうです。


 以上のようにコロナワクチンの開発が進んでいますが、現状では年内に多くの国民が接種できるのは期待できません。今年の冬は再流行が懸念されていますので、自粛生活が求められそうです。
 一刻も早いワクチン開発と製造が進むよう、日本国あげて開発支援が求められます。
来年のオリンピックは世界各国の参加選手が抗体検査を受け、まだ抗体のない選手にはワクチン投与できたらと願います。
広く世界に接種できるようになればオリンピックも成功すると思う次第です。



本日ブログ開設7年

2020-05-10 05:33:24 | 定年後生活


ブログを開始から7年が経ちました。
2013年5月10日、定年退職後しばらくしてからこのブログをはじめました。
最初は何を投稿するか思案しましたが、定年退職後の体力低下とボケ防止にはじめた散策の記録を投稿することにしました。
ブログをはじめた当初は、2、3年もやれば終わるだろうと思っていましたから、7年も続けてこれたことに正直驚いています。

7年間のトータル閲覧数10,999,953PV 、トータル訪問数2,359,686UUです。
いままでブログの順位の最高は たしか8位です 。
これまで10位までには7、8回登場したでしょうか。
これにはただただ驚いていますが、上位になった記事は京都の紅葉情報が多いように思います。
多くの方が紅葉シーズンの情報を求めているのでしょう。
国内外を問わず、問い合わせて来られる方もおられ、私のわかる範囲で情報提供させていただきました。

私のブログは文章は少なく、ほとんどを画像が占めています。
あくまで日課の散策記録程度の内容です。
いままでの投稿画像(アップロード)は99,742枚です。
相変わらずの素人撮影ですが、読者の方々の素晴らしい画像に出会うと、私の撮影技術不足を痛感します。
ですが、撮影技術の向上は期待できそうもなく、これからも自己流撮影を続けていきます。

今年に入り、コロナ感染症という予想もしない事態になり、今までのような散策はできない不安があります。
また私の体力、気力の問題もあります。
先はわからないですが、散策を続けれる間は可能なかぎり投稿したいと思っています
あらためて、7年間の読者の皆様に感謝申し上げます。
























京都のコロナ感染者数  トラツグミ、ビンスイ、ムクドリ 京都御苑

2020-04-26 16:30:19 | 定年後生活


令和2年4月25日現在
京都府のコロナ感染者数 290  前日比 +4  死亡者 8

京都府の詳しい資料見つからなかったので、京都市の分だけ資料掲載します。
京都も府と市の二重行政で資料も統一性がないのは残念でず。

京都市の感染者数・退院者数
感染者数 192
(前日比) 4
退院者数 101
死亡者数 8

4/12の12名が最も多く、以降は減少傾向にあります。
このまま減ってくれたら良いのですが、また山がくるかもしれません。




治療中より退院数が多くなりつつあります。




PCR検査数と陽性数




3月京都御苑で撮影した野鳥です。




















































ビンスイ










ムクドリ







大阪コロナワクチン「7月治験目指す」 わが家の花

2020-04-23 14:15:09 | 定年後生活


新型コロナの治療薬とともに、待ち焦がれているのはワクチンです。
世界中でワクチンが開発中ですが、実際に使用できるまでにはまだまだ期間がかかりそうな気配です。

そんななか、一週間ほど前の『コロナワクチン7月治験目指す』という記者会見に注目しました。

4月14日吉村洋文大阪府知事と松井一郎大阪市長の記者会見です。

『大阪府の吉村洋文知事は14日、新型コロナウイルスのワクチン開発について府庁で記者会見し、「早ければ7月にも治験を始めたい」と語った。大阪大発の創薬ベンチャー「アンジェス」がワクチンの動物実験を進めており、有効性や安全性が確認されれば、医療関係者を対象に治験を始めるという。
 アンジェスによると、開発しているのは「DNAワクチン」と呼ばれるタイプ。3月に阪大と共同で開発に着手し、当初は9月ごろの治験開始を想定していたが、動物実験が順調に進んでいるため前倒しを検討しているという。
 吉村知事は「最前線で働く医療関係者に優先的に投与したい。実用化されれば19万~20万人単位で接種が可能で、コロナウイルスと戦う武器になる」と話した。
 同大の森下竜一寄付講座教授によると、7月にも医療関係者に対し、数十人規模で接種する。抗体ができるかを確認し、順次対象人数を増やしていくという。』

現在医療機関の感染拡大が深刻になっています。
そんななか、大阪で開発されているワクチンができるのは大きな希望です。
暗いニュースばかりで気持ちが落ち込むことも多いですが、大阪の関係者にはエールを送りたいです。

わが家の花です。

ミヤコワスレ





コデマリ





モッコウバラ





ドウダンツツジ





ヤマブキ





ツルニチニチソウ









アビガン投与のコロナ300症例  春日神社白フジ

2020-04-21 16:29:57 | 定年後生活


新型コロナウイルスの感染拡大中ですが、治療薬の有力候補として国産の新型インフルエンザ薬「アビガン」が注目されています。
国内で既に350人以上に投与され、効果があるとの報告が相次ぎ、国の承認に向けた治験や増産の動きが進んでいます。
効果の検証はこれからですが、実用化すれば患者の重症化を防げると期待されています。

新型コロナウイルスを巡る日本感染症学会のシンポジウムが18日東京都内で開催されました。
感染対策のため、観覧者を入れずに講演をインターネット配信です。
報告者は新型コロナウイルス対策にあたる政府の専門家会議のメンバーや、治療にあたる医師などです。
私が期待したのはインフルエンザ薬として開発されたアビガンやオルベスコの患者への投与例です。

藤田医科大学の土井洋平教授は「アビガン」を患者に投与した状況について報告しました。

アビガンを治療に使った200の医療機関、投与した患者は300人で、2週間後、症状の改善が見られたのは軽症と中等症の患者で9割、人工呼吸器を使用するなど重症の患者で6割だったということです。土井教授は、今回の結果はあくまで主治医の主観によるもので、アビガンの効果については使わなかった患者との比較など、さらに検証が必要だとしています。
現在行われている治験などでさらに効果を確かめる必要があるという考えを示しました。

さらに、吸い込むタイプのぜんそくの治療薬「オルベスコ」は、肺炎になったあとで投与された75人のうち、症状が悪化して人工呼吸器が必要になった患者が少なくとも3人、亡くなった患者は2人だったということで、この薬を使わない場合に比べて悪化する割合を下げられる可能性があるとしています。(素人の私は 70/75、93%は悪化を防げたと理解しました。)

土井教授は「既存薬で改善したケースも出てきているが、有効性を確かめるには、薬の投与がない患者との比較や投与するタイミングなどの検証が今後必要だ」としています。

国の研究班の班長としてがぜんそく薬の「オルベスコ」を患者に投与する臨床研究に関わる愛知医科大学の森島恒雄客員教授は、「今回のデータだけではまだ断定はできないが、オルベスコを投与することで、重症の肺炎になって人工呼吸器が必要になる患者を減らせる可能性がある。
全国で感染拡大が続く中、医療機関で受け入れ可能な患者数を超えて患者を助けられなくなる『医療崩壊』を防ぐうえで、重要な役割を持つ薬と考えられるので、さらに分析を進めたい」と話しています。

アビガンは多くの医療機関(200)で試験投与されていることがわかりました。
2週間後に症状の改善が見られたのは軽症と中等症の患者で9割、人工呼吸器を使用するなど重症の患者で6割というのは、専門家は慎重なようですが、私には期待がもてました。
アビガンはコロナウイルスでも細胞内で増殖するのに不可欠な遺伝子の複製を妨げ、症状の悪化を阻止する働きがあるようです。
妊婦への深刻な副作用などを除けば既に安全性は確認されつつあるように感じました。
しかし、アビガンは万能ということはなく、アビガンは増殖後のウイルスは退治できないため、ウイルスが少ない早期の投与が望ましいようです。増殖後の治療薬は別の薬剤なのではないかと思われます。
オルベスコは森島教授の「重症の肺炎になって人工呼吸器が必要になる患者を減らせる可能性がある」ことにも期待を持つことができました。



春日神社の白フジが見頃を迎える時期になりました。
昨年4月21日撮影のしたものです。









赤フジは咲きはじめです。
























マスコミはいつまで減らない感染者数ばかり放送するのでしょうか。

2020-04-20 16:29:16 | 定年後生活


マスコミの多くは、本日の感染症数、累計感染症数を連日報道しています。
しかし絶対に減らない、増え続けるだけの累計感染症数を延々と聴き続けるだけでは希望が持てなくなります。
また、リアルな医療現場とも乖離しているように思われます。
結論から言うと、厚生労働省の公表資料程度(症状の有り無し、入院を要する人と軽症、中等症、重症割合、退院数、死亡数、死亡率など)は報道し、国民に正確な情報を提供してほしいと思います

今回のコロナウィルスは人類が経験したことがない新しい感染症ですが、これまでにだいたいわかってきていることがあります。
「国内で感染が確認された方のうち約80%の方は他の人に感染させていない、感染が確認された症状がある人の約80%が軽症、14%が重症、6%が重篤」です。(新型コロナウイルス感染症対策専門家会議 3月2日)
コロナ感染者のうち約8割は軽症、2割は重症または重篤になります。
ですから感染者数が増えれば増えるほど、重症者または重篤者の絶対数が大きくなります。
感染症数を抑えることは重症者及び重篤数の絶対数を抑えることに直結します。

軽症者、中等症、重症者とは (厚生労働省・結核感染症課)
軽症者とは
入院が必要でない方のことを指します。新型コロナウイルスは約8割が軽症だとされています。
入院の必要性を判断するのは医師で、ポイントは酸素吸入器や人工呼吸器などの医療機器を使わなければならないか否かだと言います。
患者が咳(せ)き込んでいたり「息が苦しい」「つらい」などの自覚症状があったりしても、自分で酸素を十分に取りこめている状態であれば入院は必要なく、軽症と分類されます。

中等症とは
酸素吸入をしないと危ないと判断された感染者が該当します。
高齢者や基礎疾患がある方など免疫力が下がっている患者は、診断時の症状が重くなくても、自宅療養では危ないと判断されるケースもあります。そのような場合には「中等症予備軍」として入院措置を取ることもあるそうです。

重症とは
集中治療室(ICU)での治療を必要とする場合、もしくは人工呼吸器を装着する必要がある場合を指すそうです。
重篤という表現は厚労省ではあまり使わず、一般論としては命に危険がある方のことを重篤と表現します。

東京都・感染症対策課
「軽症=入院を要しない」「中等症=酸素吸入が必要」「重症=ICU治療、あるいは人工呼吸器の使用が必要」との分類です。
「重篤」に関しては「ECMO(エクモ=体外式膜型人工肺)を必要とされる方と認識されているようです。

2020年4月19日 12:00現在の厚生労働省 コロナ感染数







(括弧内は前日からの変化)
今までに重症から軽~中等症へ改善した者は54名
※4 都道府県から公表された死亡者数の合計は210名ですが、うち49名については個々の陽性者との突合作業中のため、計上するに至っていない。
  
2020年4月19日までに感染が確認された10361例(PCR検査数112816の陽性率9.2%)のうち、入院治療中の人は9041例(87.3%)おり、そのうち、軽症から中等度の人(無症状含む)が4653名(51.5%)、人工呼吸器を使用または集中治療を受けている人が217名(2.4%)です。
「症状程度確認中」「入院待機者のもの」「症状有無確認中」が3914名(45.7%)と多いのです。
1159例(12.8%)は既に軽快し退院しています。また死亡者数は161(※4)名です。

軽症と中等症が分けられていないのは残念ですが、高齢者や基礎疾患のある人は軽症でも「中等予備軍」として扱われているためと推測されます。これらの正確な把握は困難なのかもしれません。
ただ一般的に、医療崩壊前では症状確認中のなかで重症者割合は低いのではと推測されますが。
注目すべきは命に直結する人工呼吸器を使用または集中治療を受けている人の数です。現在は217名です。

死亡率(死亡者数/感染症数)
コロナ陽性感染者中の現在の死亡率は1.6%、都道府県公表の210名では2.0%です。
ただし季節性インフルエンザの致死率0.1%に比べると、20倍という高さです。

世界の死亡率(死亡者数/感染症数)厚生労働省資料
海外の国・地域の政府公式発表に基づくと4月19日12:00現在の感染者数と死亡数
感染症数2,272,372 死亡者数 158,803 死亡率7.0%
中国 82,735 4,632 5.6% 
日本 10,361 161 1.6%
韓国 10,661 234 2.2% 
台湾  398 6 1.5%
豪州 6,547 67  1.0% 
米国  726,645 38,664 5.3%
カナダ 33,341 1,467 4.4% 
フランス 111,821 19,323 17.3%
ドイツ 143,160 4,459 3.1% 
フィリピン 6,087 397   6.5%
インド 14,792 488  3.3% 
イタリア 175,925 23,227  13.2%
英国 114,217  15,464  13.5% 
ロシア 36,738  313 0.9%
スウェーデン  13,822  1,511 10.9% 
スペイン 191,726 20,043  10.5%
ベルギー 37,183 5,453  14.7% 
エジプト  3,032  205  6.8%
イラン 80,868 5,031   6.2% 
ブラジル 36,599 2,347  6.4%
厚生労働省資料では各国で公表されている全ての国が掲載されています。

現在の日本の死亡率は1.6%、都道府県公表数字で2.0%、世界平均7.0%に比べると1/3以下の少ない死亡率です。
日本の医療制度、医療の質の高さによることも大きいと思われます。
しかし、日本も感染爆発し、感染者数が指数関数的に増えると医療崩壊が起こり、本来なら救える人が救えなくなることは十分考えられます。ですから、今求められているのは感染者数を増やさないことですね。

昨日の日曜日は家から一歩も出なかったのですが、今日は食料品の買い出しに出かけました。
月曜日は土日より空いていると思ったのですが、スーパーの人出は多かったです。
スーパーも職員の感染対策でレジ周辺にビニールが張られていました。
感染を心配しながらも、スーパーで働いておられる職員の皆さんにも感謝です。


一輪草





もみじの花





シャガ





ドウダンツツジ












コロナ感染症と戦っている医療現場からのお願い

2020-04-19 15:32:30 | 定年後生活


神奈川県医師会が新型コロナウイルスに関する「お願い」のメッセージを発信しています。
それは医療現場の実情と、テレビなど一部報道で繰り返される主張への疑問、そして今、人々はいかに行動すべきかを伝えるものです。
約3000字にわたる切実な訴えはインターネット上で「県民だけでなく、全国民に読んでいただきたい」との声があがり、数多くの人の心に届いているそうです。
私もコロナ発生以降、ともすると不安を煽るだけのマスコミの報道には強い違和感を覚えていました。
そんななか、コロナ感染症と戦っている最前線の医療従事者からのお願いには、強く敬意と賛意を表したいと思い、私のblogでも紹介します。


神 奈 川 県 民 の 皆 様 へ ~ (神奈川県医師会からのお願い)
   神奈川県医師会長 菊岡正和

◆侮らないで◆
連日の報道で、親も子供もストレスで大変ですとマスコミが取り上げています。
だから、ストレス発散のために、外出したいという気持ちもわかります。
爆発的な感染拡大に若い人たちに危機感はないのは当然かもしれません。
若い人は感染しても比較的軽症ですむとの報道があるからです。
しかし現実は違います。若い人でも、重症化して一定数以上は死亡するのです。
現実を見つめてください。
もし、自分の知り合いの人がコロナ感染症で亡くなられたらきっと哀しいはずです。
そして、亡くなった人にうつしたあなたが、入院せずに軽度ですんでも本当に喜べるでしょうか。
不用意に動き回るということは、その可能性を増やしてしまうことなのです。
今は我慢する時なのだということを、ぜひ理解してください。
出来るだけ冷静に、そして自分を大切に、そして周囲の人を大切に考えてください。

◆ごまかされないで◆
この新しい未知のウイルスに、本当の専門家がいません。本当は誰もわからないのです。
過去の類似のウイルスの経験のみですべてを語ろうとする危うさがあります。
そして専門家でもないコメンテーターが、まるでエンターテインメントのように同じような主張を繰り返しているテレビ報道があります。
視聴者の不安に寄り添うコメンテーターは、聞いていても視聴者の心情に心地よく響くものです。
不安や苛立ちかが多い時こそ、慎重に考えてください。
実際の診療現場の実情に即した意見かどうかがとても重要です。
正しい考えが、市民や県民に反映されないと不安だけが広まってしまいます。
危機感だけあおり、感情的に的外れのお話を展開しているその時に、国籍を持たず、国境を持たないウイルスは密やかに感染を拡大しているのです。
第一線で活躍している医師は、現場対応に追われてテレビに出ている時間はありません。
出演している医療関係者も長時間メディアに出てくる時間があれば、出来るだけ早く第一線の医療現場に戻ってきて、今現場で戦っている医療従事者と一緒に奮闘すべきだろうと思います。

◆PCR検査の本当◆
医療関係者は、もうすでに感染のストレスの中で連日戦っています。
その中で、PCR検査を何が何でも数多くするべきだという人がいます。
しかしながら、新型コロナウイルスの PCR 検査の感度は高くて 70%程度です。
つまり、30%以上の人は感染しているのに「陰性」と判定され、「偽陰性」となります。
検査をすり抜けた感染者が必ずいることを、決して忘れないでください。
さっさとドライブスルー方式の検査をすればよいという人がいます。
その手技の途中で、手袋や保護服を一つひとつ交換しているのでしょうか。
もし複数の患者さんへ対応すると、二次感染の可能性も考えなければなりません。
正確で次の検査の人に二次感染の危険性が及ばないようにするには、一人の患者さんの検査が終わったら、すべてのマスク・ゴーグル・保護服などを、検査した本人も慎重に外側を触れないように脱いで、破棄処分しなければなりません。
マスク・保護服など必須装備が絶対的に不足する中、どうすればよいのでしょうか。
次の患者さんに感染させないようにするために、消毒や交換のため、30 分以上 1 時間近く必要となります。
テレビなどのメディアに登場する人は、本当のPCR検査の実情を知っているのでしょうか。
そして、専門家という人は実際にやったことがあるのでしょうか。

◆胸部レントゲン検査やCT検査の困難◆
胸部レントゲン検査や CT 検査を、もっと積極的にしないのは怠慢だという人がいます。
もし、疑われるとした患者さんを撮影したとすると、次の別の患者さんを検査する予定となっても、その人が二次感染しないように、部屋全体を換気するとともに装置をアルコール消毒しなければなりません。
その作業は 30 分以上、1 時間近く必要となります。
アルコールが不足する中、どうすればいいのでしょうか。
メディアなどで主張する専門家やコメンテーターは、そのようなことを考えたことがあるでしょうか。

◆医療機関の現状◆
今後感染のスピードが上がると、重症例も当然増えてきます。
もし何百人もの感染者が同時に出れば、その人たちを病院で治療しなければいけません。
医療機関のベッドは、またたく間に埋まってしまいます。
それでも心筋梗塞や脳梗塞やがんなどの患者さんに対しては、いつものように対応しなければなりません。
今までと同じように医療は維持しなければならないのです。
軽症の人は、自宅や宿泊施設に移って静養や療養してもらい、少しでも新型コロナ感染症の人のために、病院のベッドを空けるなどの素早い行動が必要です。
そして、新型コロナ感染者の治療が終わり、社会復帰しても良いというときこそ、素早くPCR検査をやって確認し、ベッドを開けなければなりません。
そのためにも、少しでも時間が必要なのです。医療機関に時間をください。
コロナ感染者の増加を、少しでも緩やかなカーブにしなければ、医療は崩壊します。

◆医療機関への偏見や差別◆
皆さんは、咳をしたり、熱が出ていたりする人が近くにいたら、きっと嫌な顔をして、文句を言うか、離れていくことでしょう。
今この時も医療関係者は、コロナ感染の恐怖の中で戦っています。
戦っている医療機関の医師や看護師や事務職員にも、子供や孫、そして親はいます。
その愛する人たちに、うつすかもしれないという恐怖の内で、医療職という使命の中で戦っています。
そして自分の子供が、バイキンと言われ、いじめにあうかもしれないという、悲しみとも戦っています。
市中の診療所ならば、医師自身が罹ったら、当然一定期間休診にするばかりでなく、診療所のすべてのスタッフやその家族の心配もしなければなりません。そして、自分の家族そのものに危害が及ぶことになります。
実際に病院の中で重症の患者さんの治療を毎日繰り返し繰り返し治療にあたり、家に帰っても人工呼吸器の音が耳から離れず、懸命にしている立ち向かっている医師や看護師の人たちのことを想像してください。
そんな恐怖といら立ちと、そしてストレスの毎日の中で生活しています。
わかってください。知ってください。理解してください。
感染が拡大すれば、誰もが感染者になります。そのとき、偏見や差別を受けたらどんな思いをするのか、一人ひとりが賢明に考えて、不確かな情報に惑わされて。
人を決して傷つけないように、正しい情報に基づいた冷静な行動をするようにしてほしいのです。
まして、地域の医療機関の活動が差別意識で妨げられるようなことは、決してあってはならないことでしょう。

◆一緒に戦いましょう◆
もう少し、もう少し我慢して下さい。四週間、何か月いや一年以上になるかもしれません。
病と闘って生きていたいと、つらい治療と闘っている患者さんもいます。
生きていることだけでも幸せなのだと、ぜひ、ぜひ思ってください。
安易に外出して、密集、密閉、密接のところには絶対行かないでください。
あなたの行動が、新しい患者さんを作ってしまうかもしれません。
お願いします。私たち医療従事者も、ストレスや恐怖に我慢して戦っています。
お願いします。皆さんはぜひ、我慢と闘って、我慢してください。
戦いは、長くてつらいかもしれませんが、みんなで手を取り合っていきましょう。



PCR検査、軽症者に推奨せず 日本感染症学会と日本感染環境学会

2020-04-18 16:07:17 | 定年後生活


マスコミ各社は相変わらず、「日本は諸外国に比べて圧倒的に検査が少ない」、「日本も検査拡大を」と連日連呼しています。
マスコミに呼ばれる感染症専門?と称する医師からも同じような意見を耳にします。
さらにWHOのテドロス事務局長も「(今すべきなのはとにかく)検査!検査!検査!」と世界中にアピールしました。
残念ながらWHOはコロナ発生当初から対応に問題があり、信用失墜の懸念も指摘されていますが。

そんななか、全国に緊急事態宣言が発令されましたが、私は昨日の「時事メデイカル」の記事が目が止まりました。
以下記事転用します。

『PCR検査、軽症者に推奨せず―新型コロナ 感染2学会「考え方」まとめる』

 新型コロナウイルスの感染拡大が続き、政府は7都府県だった緊急事態宣言の対象地域を全国に拡大した。
日本感染症学会と日本感染環境学会は、感染症診療のあり方を変えていく必要があるとして、診療に携わる臨床現場などに向けて「新型コロナウイルス感染症に対する臨床対応の考え方」を発表した。
ポイントの一つが、軽症の患者に対してはPCR検査を勧めていないことだ。
さらに、医療崩壊を防ぐために重症患者の治療に特化することを提言している。

◇治療のあり方柔軟に

「考え方」では現状を踏まえ、感染者が感染症病棟のベッドを占拠する率が高まっていく中で感染症診療の在り方を柔軟かつ適正に変えていくことが必要だとしている。
感染の有無の判定に欠かせない一方で、「検査を受けさせてもらえない」といった批判が続くPCR検査を最初に取り上げた。
検査対象を改めて「入院治療の必要な肺炎患者で、ウイルス性肺炎を強く疑う症例」と規定。同時に「軽症患者」に対しては、現状の帰国者・接触者相談センターを介した検査体制の中では「基本的にPCR検査を推奨しない」と明記した。

◇危惧された医療資源の逼迫

 「考え方」をまとめた感染症学会理事長の舘田一博東邦大学教授(感染症)は「流行がまん延期を迎えた現在、限られた資源は生命の危機に陥る可能性が高い重症者に集中的に投入すべきだ」と指摘する。ただし、診断に携わった医師が必要と判断する症例に対しては、帰国者・接触者相談センターを介さずに検査を依頼できる仕組みを構築する必要があると考えている。疑いが生じた患者に対しては、安全に検体を採取し一般の検査センターで検査できる体制にシフトしていくことが望ましいとしている。

その上で「院内感染の疑いがある場合などはPCR検査を実施して感染拡大防止に努めてほしい」と話している。

感染拡大初期から「風邪の症状だが、新型コロナではないか」といって検査を求める声が殺到したという事情がある。舘田理事長は「不安な気持ちは分かるが、治療法もなく、軽症でも入院が必要になるなど、医療資源を逼迫(ひっぱく)させてしまう可能性が学会では危惧されていた」と言う。


舘田一博・日本感染症学会理事長
患者が急増した東京都などでは、病床の確保が難しくなったため、軽症や無症状患者は自宅や自治体が借り上げたホテルなどで療養してもらう対策を講じた。
舘田理事長は「専門医療機関が重症患者を受け入れる能力を維持するには欠かせない措置」と評価した上で、「今後の問題は、医療機関はもちろんだが、これらの借り上げたホテルや在宅で療養している患者の診療に使う検査器具や医療用マスクなどの資材と感染症にある程度慣れた人材を確保して、必要に応じて配分していくこだ」と指摘する。
入院以外の場合でも2週間にわたって1日1回は電話で体温の変動、食欲や倦怠感の有無、健康状態を確認し、症状が悪化した場合は医療機関と連絡を取りながら感染防止策を徹底し、受診できる態勢が必要、としている。 

◇最優先は重症患者の救命

 同時に「考え方」で強調されているのが、肺炎などを発症した重症患者の早期発見と医療的な対応のあり方だ。重症化の指標としてはCT検査による肺炎を疑われる画像の広がりの程度、血液中の酸素量の減少、血液検査でのリンパ球や血小板の減少、炎症を示す検査数値の上昇などを挙げている。
舘田理事長は「この病気は急速に症状が悪化することもある。長引く倦怠感や食欲不振といった自覚症状、高熱の持続なども合わせて、診療に携わる側は経過観察中でもこれらの項目の変化を注意深く見守ってほしい」と話す。
舘田理事長は「感染者の8割が軽症ですむことを考えれば、重要なのは重症化した患者を救命することに尽きる。現在亡くなられた方の数は欧米に比べてかなり少ない数字に抑えられている。感染経路の解明とともに、重症者を発見して対処し治療することを最優先すべきだ」と訴えている。時事メデイカル(喜多宗太郎・鈴木豊)(2020/04/17 07:00)


ヒラドツツジ





霧島ツツジ





コデマリ





ドウダンツツジ





ナガミヒナゲシ











マスク不足  3月ジョウビタキ、カワラヒラ、ハチジョウツグミ

2020-04-13 16:40:32 | 定年後生活


私は退職直後にアレルギー症状(鼻炎、結膜炎)が出て、以来マスクがかかせなくなっています。
しかし新型コロナウィルスの発生以来、マスク不足がいまだに続いています。
ドラッグストアのマスク、消毒用エタノールは開店直後に売り切れてしまうようです。
わが家の一番近いドラッグストアにはいつも開店を待つ長い行列ができていました。
開店は10時ですが、9時前には30人以上が駐車場をはみ出し、歩道にまで列をつくっていました。
感染対策上も困ったものだと常々思っていました。
ところが、この間行列がないのです。
店舗前に「開店直後のマスク販売中止」の貼紙がありました。
一部ドラッグストアで混乱と不公平をなくすために実施していると記事で読んでいましたが、京都でも広がりつつあるようです。

コロナの最前線で頑張っている病院でさえ、マスクに加えガウン、フェイスガード、ゴム手袋も不足しているのは深刻な事態です。
コロナで世界的に使用量が増えたのが大きな要因でしょうが、生産の海外依存が拍車をかけたようです。
バブル崩壊以降でしょうか、国内製造の中国移転がどんどん進みました。
そのつけが今にあらわれているように思えてなりません。
これを機会にマスクや感染防止備品などは国産化に切り替えてほしいと思う次第です。
シャープなどの異業種がマスク製造に参戦しているのはうれしいニュースです。
さらにはマスク以外にも多くの製造業が日本国内に戻ってと願います。

マスクは医療従事者を最優先でお願いしたいと思います。
私はいつ支給されるのかわかりませんが、国から支給される布マスクと手作りでしのぎたいと思っています。


冬鳥はもう北へ去ってしまったと思います。
撮影は3月です。

ジョービタキ 雄




















ヒヨドリ





カワラヒラ





ハチジョウツグミ