今日、あるご利用者の方のお洗濯のお仕事をしている時に
その方の姪御さんたちがプレゼントを持ってやって来て
「お誕生日おめでとう!」
と、プレゼントを渡していました。
ああ、今日がお誕生日だったんだ・・・。
と、思いました。が、ちょっと待てよ。
もしかしたら、本当は別の日がお誕生日なのに
姪御さんたちの都合で、今日お祝いをすることにしたのかもしれない。
いま、迂闊に「おめでとうございます」などと言うと
ご利用者の誕生日も覚えていないのかという、クレームになりかねない。
そこで、洗い終えたお洗濯物を取りに行くついでに事務所に寄って、彼女の情報を確認しました。
お誕生日は、間違いなく今日です。
よし!
洗い立てのお洗濯物が入ったカゴを抱えて、再びお部屋に行くと、姪御さんたちは、既に帰った後でした。
なんとなく、寂しそうな。
ですよね、嬉しいことや楽しいことがあった後は、なんだかちょっと寂しい気持ちになってしまいますよね。
お洗濯物を干している間、私たちは、いつものように何気ない世間話をして過ごし
いよいよ、最後の靴下を干し終えた時、私は彼女に言いました。
「残念なことに、これで今日のお仕事が終わってしまいました」
「あら、そうなの」
彼女は、やはり、少し寂しそうな表情になりました。
「ところで、今日はお誕生日おめでとうございます」
私が言うと、彼女の顔が、ぱっと明るくなりました。
「これからも、長生きして下さいね」
「もう充分生きたから、これ以上長く生きてもねぇ」
私は彼女の前にしゃがんで、彼女の手をとりました。
「いえいえ、もっと、もっと、長生きして下さい」
彼女は、嬉しそうな笑顔を見せて、私の手を強く握りしめました。
「これからも、私に色んなお話を聞かせて下さいね」
「ありがとう
これからも、どうぞ宜しくお願いしますね」
「こちらこそ、宜しくお願いします」
私たちはお互いの手を握りしめながら、何故か、うるうると涙ぐんでしまいました。
何故あんなにお互いにうるうるしたのかはわかりませんが
なんたか、気持ちの良いうるうるでした。
その方の姪御さんたちがプレゼントを持ってやって来て
「お誕生日おめでとう!」
と、プレゼントを渡していました。
ああ、今日がお誕生日だったんだ・・・。
と、思いました。が、ちょっと待てよ。
もしかしたら、本当は別の日がお誕生日なのに
姪御さんたちの都合で、今日お祝いをすることにしたのかもしれない。
いま、迂闊に「おめでとうございます」などと言うと
ご利用者の誕生日も覚えていないのかという、クレームになりかねない。
そこで、洗い終えたお洗濯物を取りに行くついでに事務所に寄って、彼女の情報を確認しました。
お誕生日は、間違いなく今日です。
よし!
洗い立てのお洗濯物が入ったカゴを抱えて、再びお部屋に行くと、姪御さんたちは、既に帰った後でした。
なんとなく、寂しそうな。
ですよね、嬉しいことや楽しいことがあった後は、なんだかちょっと寂しい気持ちになってしまいますよね。
お洗濯物を干している間、私たちは、いつものように何気ない世間話をして過ごし
いよいよ、最後の靴下を干し終えた時、私は彼女に言いました。
「残念なことに、これで今日のお仕事が終わってしまいました」
「あら、そうなの」
彼女は、やはり、少し寂しそうな表情になりました。
「ところで、今日はお誕生日おめでとうございます」
私が言うと、彼女の顔が、ぱっと明るくなりました。
「これからも、長生きして下さいね」
「もう充分生きたから、これ以上長く生きてもねぇ」
私は彼女の前にしゃがんで、彼女の手をとりました。
「いえいえ、もっと、もっと、長生きして下さい」
彼女は、嬉しそうな笑顔を見せて、私の手を強く握りしめました。
「これからも、私に色んなお話を聞かせて下さいね」
「ありがとう
これからも、どうぞ宜しくお願いしますね」
「こちらこそ、宜しくお願いします」
私たちはお互いの手を握りしめながら、何故か、うるうると涙ぐんでしまいました。
何故あんなにお互いにうるうるしたのかはわかりませんが
なんたか、気持ちの良いうるうるでした。