大好きな松岡正剛の 千夜千冊に
西行の桜について書かれていたことを桜の季節にはいつも思う。
「花みればそのいはれとはなけれども心のうちぞ苦しかりける」
桜を見るだけで、べつだん理由などはっきりしているわけではないのに
なんだか心の中が苦しくなってくる。
そう詠んだ歌である。
その「いはれなき切実」こそが西行の花の奥にる。
僅か一週間か十日ほどのことなのに、
本当に桜を見に行かねばと思うがうかうかしているとすぐ終わる。
まして今年は、昔のように浮き浮きした心も皆無
ただ東北の桜は美しい。寒さに耐えて咲く故か。そう思うだけか。
三春 滝桜
花見山
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