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昨日の夜中、台所へ行くとなにやら「ヘラヘラヘラ・・・・・」と大型の虫が飛んでいました。
またガガンボか~?と薄暗い中目で追っていると、なんだかちょっと形が違う。
いや、なんかトンボっぽいぞと捕獲を試みます。
高いところばかり飛ぶから、ちんちくりんの自分にはなかなか捕まえられません。
ようやっと低いところに降りてきて止まったところをぱっと。
うわああ羽がなんて柔らかい……ふわふわ。触り心地がなかなかです。
きっと顕微鏡で見たら細かい毛がいっぱい生えてるんだろうなあ。
せっかくなので記念撮影。
姿かたちはトンボに似てます。が……
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(フラッシュ光ってしまったので目が青っぽい)
トンボにしてはなんか変だな、見慣れないな……
もう一枚。
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……トンボってこんな足のつき方だったっけ……
なんか「カマドウマ」とか「G」を連想させるような顔つきと足なんだけど……
口もなんだかカマキリっぽいし(まじまじ見たわけではなく、フォルムがね)
ウェブでトンボの種類を検索。出てきません。
それにトンボより触覚が長い。
触覚の長いトンボもいますが、それに比べると短いし形も違います。じゃあ誰?
そこでもう一つの特徴、手で羽を隠しちゃってるせいで分かりませんが、羽に唯一ついていた白い点をヒントに検索し直します。
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これで出てきたのが「ウスバカゲロウ」
えっ?
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これの最終形態?
あのずんぐりむっくりの丈が短い小さい奴が
こんなスレンダーで長い虫になるの……?
どうなってんだ?
ウスバカゲロウ成虫の実物は見たことがなく、大きさも知らなかったので
幼虫のサイズからもてっきり2㎝くらいの小さい虫だと思ってたんですが。
へえ~~全くすごい成長だな!ちょっとその成長率を分けなさい。
調べていくと、なんとアリジゴクには毒があり、咬まれたら危険とありました。
子供のころ素手でガシガシ捕まえてた……よく大丈夫だったな自分。
北杜夫さんが「どくとるマンボウ」の中で
「薄馬鹿下郎」なんて可哀そうな漢字を当ててましたが
わりと弱くてはかない虫でした。
成虫には特に武器もないし、トンボは機敏にビューンと行きますけどこれはそうじゃない。
第一私に捕まるくらいですから。
しばらくじっと写真にとられていましたが、突然体をくねくねさせて嫌がりだしたので
外へ出しました。
最近アリジゴク見なくなったけど、成虫がいるってことはどこかにいるのでしょうね。