寝るのが遅くなり1時過ぎ。さーてねなきゃなとパソコンのスイッチを切ると
なんか「かしゃかしゃ」と音がします。
音源を探ると、シモフリスズメの蛹を入れていたプラケースに何やら動く影!
えーー!!?? 羽化しちゃったのぉ~??
越冬隊とばかり思ってたのに、やっぱいつまでも夜電気つけてたのがいけないのか
部屋があったかかったのがいけないのか……
蓋を開けると、わちゃわちゃしているまだ羽の小さなシモフリ様が動いておりました。
慌てて近くにあった竹定規にたからせますが、どんどこ上に登ってきてしまいには自分の腕に。
ちょっとしっとりした感じがまだ「羽化したて」なのを物語ってます。
あとなんか重い。
仕方ないのでカーテンに移ってもらいます。
少し落ち着いたところを記念撮影。
が、私が写真撮りたくてちょっかい出しちゃったら
またよじよじ上へ……。
そしてカーテンレールを超え、鴨居の方まで行ってしまい
慌てて降ろします。
ぅあ~~っ!やられたっ!
色と感じはリキッドファンデーション。
臭くはないんですが石鹸じゃないと色落ちなかったよ……
そんなことを2度繰り返し、途中「ぼてっ」と重そうな音を立てて落ちてしまい
ちゃんと羽が伸びなかったらどうしよう、飛べなくなっちゃったらどうしよう>< とすごい心配に。。
暗くすれば落ち着くんでないかと思い、次にカーテンに止まった瞬間電気を消したらすん、と落ち着いてくれました。
念のため、その下にティッシュ二枚重ねを敷いておきます。
2時になってしまったので人間は寝ます。
午前5時半、目が覚めるとまだカーテンに居ました。
羽は伸びきっており、三角形のフォルムが暗い中にもぼんやりと。
人間は二度寝します。
ーーーーーーーーーーーーーーー
そして8時半。
ぶりぶりぶり……という音で目が覚めると
い、いない!
部屋の逆の隅の方で飛び回るシモフリ様。
ここで暴れちゃ羽が痛んでしまう!
外に出そうと追うと逃げる逃げる。
……の割には飛ぶのがなんかへたくそ?
飛んじゃ落ち、飛んじゃ落ちを繰り返し捕まえます。
つかまえたら気のせいかあったかい。
「しゅーしゅーしゅーしゅー」という音を立てています。
うわお! 聞きたかったんだこれ。(威嚇の音と言われてます)
めちゃくちゃ走って息が上がってる人みたい。
かなり運動したご様子。
窓から出すと向かいの物置の足元に不時着(ドテッて感じ)し、そこでじっと動かなくなりました。
貴重なお姿を見られた代償……
(さすがに外して洗いました)
ティッシュがなかったら畳も惨事になっていたところだった。
大型だから出るものも多い。
で、休みだったのでそれから1時間あとくらいにもう一度見に行くとまだいました。
そーッと手を出すとよじ、よじ、と登ってくれました。
気のせいかさっきより軽い気が。
憧れの手・乗・り!
まじまじタイムです。もふい!
もふみすごい!
このおなかのぽってり具合が気持ちよいんですよ。
羽のふちは破線なんだ。
木の幹に移すとここで夜までじっとしていました。
夜7時少し前に様子を見に行くといなくなっていたので
今度はちゃんと飛んでいけたのかな。
どこかで元気で、仲間に出会えていてくれることを願ってます。
何て大きくお美しい御姿なのでしょう・・・
そのシモフリ様を手乗りとは・・・
「きゃ~~~今!今!私、シモフリ様と眼があった~~~っ!」
でも・・・何より、私が恋焦がれるその要因は、この周りに同化してるかのような翅模様です!!
自然が作り出す(美)とは、かくも美しいものなのか・・・(*:縁の破線が意味深!何かわけありよ!)
とにもかくにも、シモフリ様の無事の羽化、おめでとうございます・・・☆
蜂でもハエでもなくて蛾!待ってた本来のやつ!
食草取ってきたとき念のため洗ってたのが功を奏したのか。
もう一匹の分まで無事おとなになりましたよ。
この個体、オスだと思います?
何となく触覚ながいしお腹が薄いので、私はなんとなく押すかなと思ったのですがこっそり先生の見解はどうでしょうか。
手乗り、かわいいですよね♪
きっとシモフリさんも手のぬくもりを感じていたはずです。
触覚がとても立派ですね。
最後の写真、めっちゃしっくり来ました。
これが本来の姿なんですよね(^^)
お別れはちょっとさみしいけど、きっと仲間に会えたよね。
ステキなレポート、ありがとうございます!
色そっくりで忍者のようでしたよ。
ふつうにみてたらほとんど気づかないでしょうね。
手乗りは憧れだったのでとてもうれしいです。
甲虫のように鋭い爪はないので、歩かれるとくすぐったいって感じです。
このまま飼いたいくらいですが、飛べるスペースも餌も手配できませんのでお別れしました。
何と言いましても、私、人生一度もシモフリ様にお逢いしたことが無いものですから何とも言えませんが・・・
性別はやはり触角で!がいいのかな?と想い、調べました。がしかし・・・
オオシモフリスズメの触角画像は載っておりますが、シモフリスズメの触角の比較画像が無く・・・???
丸底さんが撮影された個体の触角を観たかぎり、感覚毛が発達してるのかな?とも想えますので、多分、オスなのでは?と想います。けれども、如何せん、メスの触角画像と比べたわけではありませんので・・・
結局のところ・・・何とも言い難い・・・と・・・まあ・・・非常に頼りなくて・・・申し訳ないです
人生で成虫は2シモフリ目なので(どういう単位だ)
お腹の形状の雰囲気もあわせ「オスかな~~?」という推測です。
でも無事に成虫になってくれたのと、しゅーしゅー聞かせてくれたそれだけでもう十分すぎるほど満足です。
やっぱり普段観察されてるから、「触覚毛」なんて見るところからしてちがいますね!
むしろ楽しみながら観察されている様子は感心します。
人の家の中での自然の生態系も良いですね。
だれしも驚きますよね。
ずっと飼っててこれが出てくる(はず)と前知識がある分、楽しくて大騒ぎしてますw
図鑑だけでは知れない一面を色々見せてくれます。