プロの撮ったスナップ写真の連続のようだった。記憶と事実と嘘と幻想の間を、ゆらゆら揺れる。
何とも切なくノスタルジックで、美しくて、ユーモラス。しかもそれのどれもが控え目ときてる。
白黒の画面と、無声のせい?
ノスタルジックかと思いきや、わりと「今」に重きが置かれている。(第一部と第二部に分かれている)第二部で、年老いた男の語る熱情と放蕩の地、植民地アフリカは、非常に凝って作られてはいるけれど、第一部の「今」に包括される、まさに植民地的な役割の物語でしかない。人が呼吸しているのは第一部の方で、そういう風に作られていると思う。それがまた、切ない。
しかし暑さや寒さや色んなものが人を作っているんだなと、思った。人は分からない。
もう一度観たい。
ミゲル・ゴメス監督、2012年、ポルトガル・ドイツ・ブラジル・フランス合作。
何とも切なくノスタルジックで、美しくて、ユーモラス。しかもそれのどれもが控え目ときてる。
白黒の画面と、無声のせい?
ノスタルジックかと思いきや、わりと「今」に重きが置かれている。(第一部と第二部に分かれている)第二部で、年老いた男の語る熱情と放蕩の地、植民地アフリカは、非常に凝って作られてはいるけれど、第一部の「今」に包括される、まさに植民地的な役割の物語でしかない。人が呼吸しているのは第一部の方で、そういう風に作られていると思う。それがまた、切ない。
しかし暑さや寒さや色んなものが人を作っているんだなと、思った。人は分からない。
もう一度観たい。
ミゲル・ゴメス監督、2012年、ポルトガル・ドイツ・ブラジル・フランス合作。