授業なんて○○だ!変な教師の成功仕事術

学校の常識とは違う事いっぱいだけど、すべて筆者の成功体験からの仕事術ばかり。変な教師なので、信じなくていいですよ。

どの子も漢字が得意になる漢字学習システム

2018-09-30 17:23:04 | 国語
漢字学習は、教師が漢字を教えるだけなく、子どもたちが自ら学べるように、漢字の学習の仕方をシステムとして教えましょう。
漢字の学習の仕方は、主に4つのステップがあります。

1.新出漢字の練習の仕方

2.漢字テストの練習の仕方

3.漢字テストと丸つけ、やり直しの仕方

4.再テストの仕方

これらを5日間のサイクルで漢字指導を行っていきます。

上記のステップで学習するためには、まず漢字ドリル選びが重要です。

新出漢字の練習、単語の練習、漢字テストの練習、そして切り離せる漢字テストの用紙がセットになったものを購入します。

その漢字テストも1回だけではなく再テストができる欄が最初からあるものを選ぶと良いです。

1.新出漢字の練習の仕方
①指書き ②なぞり書き

1日目、2日目は新出漢字の練習のページをやります。

①指書き
いきなり鉛筆書かせると、いい加減に書くので、最初は書き順と書いてあるところを見ながら指で机の上になぞり書きをさせます。指で書くので10回ぐらい平気でかけます。

②なぞり書き
そして指で書き順をなれたり覚えたりした後、実際に鉛筆を持って書かせるのです。

この時に1ミリもはみ出ないようになぞり書きをしなさいといったような指示を出します。

もちろんはみ出る思いますが1ミリもはみ出さないと言う、それだけ文字屋時給に集中して任せることができます。

この集中が漢字を覚え重要なポイントです。

③写し書き
なぞり書きの後は、その手本を見ながら丁寧に移し書きをしなさいといいます。

大抵なぞり書きの文字の下に空欄のマスがいくつかあるはずです。そこにそっくり同じ形で書かせるようにします。

そっくり同じ形で書くようにさせることも集中させる手立ての1つで、いい加減な事形を覚えないようにするためです。

この時、特に気をつけなければいけない、はねやはらい、点は間違えないように声をかけます。

そして時々進度をチェックをします。隣の子と見せ合ったり、教師が机間指導しながら、丁寧に行っているかなどをチェックしたりしていきます。

教師が近くを通っただけでも子供たちはしっかりやらなければと言う気持ちになります。


2.漢字テストの練習の仕方

3日目は単語の練習です。
大抵新出漢字に伴う単語が10個ぐらい取 ドリルに書いてあります。

大体1文字目はなぞり書きですので、これも1ミリもはみ出さずに書きますと指示します。

そしてドリルを縦にやっていくのではなく、横にやっていくようにさせます。

つまり同じ単語を連続で書くのではなく、1つの単語を1回ずつやります。
横に10問あれば、10問を横に一回ずつ書かせます。
それから横の2段目を横に一回ずつ、最後に3段目を横に一回ずつ書かせます。

一回書いたのを、忘れた頃にもう一度書くことで、記憶が強化されていきます。1度に3回同じ事を書いてしまうと、その次の時に移った時点でワーキングメモリから消えていき、記憶にも残らなくなります。違う字を10回書いて、最初の字に戻ることで、脳は何度も書くこの字は大事な内容だと判断し、長期記憶に残すのです。

3.漢字テストと丸つけ、やり直しの仕方

4日目はいよいよテストです。
ドリルを買うときに、単語の練習とテストの問題が同じものを採用しておきます。テストは別の冊子になっているものよりも、同じ冊子の中から切り離すと思うの方が失くさず、余計な手間がなくなり便利です

テストの仕方自体は、時間をとって自力で書かせるだけです。だいたい5分もあれば漢字テスト10問はできると思います。

大事なのはテストをやった後です。まず隣の人と交換しなさいといいます。そして漢字ドリルの練習ページを開かせます。そしてここが1番重要ですが、○はつけるが、×はつけてはいけないと言いう事です。間違い直しも絶対にやらせてはいけません。

上記の○つけの仕方は、はしつこく何度も子供たちに教えます。

ちょっと目離すと、すぐに×をつけたり間違えた字を正しく書いてしまう子がいます。

それは間違えた本人のために絶対になりません。間違えた事を直すのは、丸つけをする子の役割ではなく、間違ったご本人の勉強です。

なぜとなりの人に○つけをさせるかと言うと、人は基本的に自分に甘く、他人に厳しいからです。

さて、丸つけをし終わったら、隣の子にテストを戻します。

そしてテストの裏に間違えた字を3回ずつ練習しなさいと指示をします。

この時、テストの練習のページのように、間違えた字を1回ずつ全部書いてから、また戻って2回目を練習することを徹底させます。

表に書いてしまうと、表の紙面に再テストができません。最初のうちはきっちりと裏に間違い直しをやらせるように厳しく机間指導してください。

1度で100点とってしまう子もいるかと思います。その子たちは、念のため1回ずつ裏に練習しておきなさいと言う指示をして時間調整をします。

採点するときに大事なのは、採点基準を示すことです。最初のうちは、教師の方でここがこうだったら○だと言う指示を出します。はね、止め、点、画の長さなど、大事な観点を板書で示します。てあります。

これを一か月ぐらい続けていくと、子どもたち自身で、漢字の丸つけをする時はどこを見ればいいかを覚えていきます。子どもたちが正しく○をつけられるようになるまで、何度も教師が教えたり期間指導してチェックをしてみてください。

4.再テストの仕方

そして5日目、再テストです。前回のテストの、間違った事だけを書きなさいといいます。

ここで合っていた字を書かせたり、100点だった子に、もう一回テスト最初からやらせたりはしません。

せっかく100点とったに、もう一回テストをやり直すのは、子どもにそういった気持ちを子供たちに植え付け感じ嫌いを癒してしまいました。


また、再テストでは、間違えた字だけをやり直しさせます。 つまり、1回目のテストで80点を取れたら、再テストでは2問だけやり直すのです。

理由は100点のところで書いた通り、あっている字まで直すのは、子どもにとっては嫌なことなのです。

再テストが終わったら、先に100点を取っていた子に丸つけをしてもらいます。終わったら、裏に練習や読書をして、全員が再テストを終えるまで時間調整します。

そして、前回と今回を合わせた点を、漢字テストの点とします。

大抵これで1回目の点にプラスされるので、多くの子が100点を取れるはずです。80点取れれば合格だよと言うことを最初から言っておけば、多くの子たちが合格をすると思います。

最後にテストの記録をとります。出席番号順に点数を言わすます。いい点を取っている子は、点数を言うことで自尊心が高まります。言うのが恥ずかしい子は、先生のところに来て、そっと言いなさいと、配慮もします。

学年の初めは、これらの指示を細かく出しますが、出来るようになったところから指示を減らしていきます。私の経験では、このような指導を1ヵ月も続ければ、子どもたちだけで漢字学習ができるようになります。

はじめのうちは、漢字の苦手な子たちが再テストをやっても、50点以下に場合があります。クラスの2割3割の子たちはそうかもしれません。

しかしこの方法を行っていくと、子供たちは、こうすれば漢字が覚えられるんだということが身につき、次第に点数は上がっていきます。

私が教えた子たちは、大抵10月位には、ほとんどの子が80点以上取るようになります。

そして3学期になるとほとんどの子が100点を取るようになります,もちろん時々90点や80点になる子はいますが、80点合格としているので子どもたちニコニコ顔です。

こういった指導を続けていくと、子どたち自身が、漢字が得意になった、漢字が覚えられるようになったと言ってきます。

特別支援学級を担任した時も、この指導法で教えたところ、漢字が普段はそれまでは30点以上取ったことがないと子が、80点以上取るようになりました。ときには100点を取り、大喜びで学校中の先生方に教えに行ったり、家族で喜び合ったりもしています。

最初の1ヵ月は大変ですが、ぜひ真似していただき、子供たち全員を感じ80点以上そして漢字大好きな子たちに大好きで得意な子たちに育ててあげてください。

漢字嫌い、漢字を苦手にさせる方法

2018-09-27 23:47:58 | 国語
その一、授業で漢字生指導をせずに、漢字ドリルを宿題にするだけ。
これは当然子供たちは力が付きません。

授業の中で、みんな一斉に集中して漢字の練習をするからこそ、身に付くのです。

テレビがついていたり、家族が騒がしい中で宿題としてやっても、それは身に付きません。

僕は子供の頃漢字が苦手でした。ノート漢字ノート1ページ書いてくる宿題が出され、早く終わらせたいが為に、にんべんだけ先に書いて、つくりは後から書くなどの、いい加減な方法で練習をしました。

宿題は早く終わりましたが、はっきりってこの方法は、身をもって漢字が覚えられないことを体験することとなりました。
もちろん、家で真面目に漢字練習をする子もいます。

しかし、多くはの子は、家では気が散って、集中して1ページなどできません。
朝の慌ただしい中、なぐりがきで1ページをやりそれを提出する子もいます。当然それでは漢字は覚えられません。

その二、漢字テストはやりっぱなし。

よく漢字テストをやらせた後、間違い直しをしなさいと教師は言いますが、言いっぱなしになってはいませんか。

ちゃんと間違い直しをしたかどうか、一人ひとりのチェックをしなければ、間違ったまま子供たちの脳にインプットされていきます。

そして子供たちは、
「先生はやりなさいって言っても、見てくれないんだから、いい加減にやっていいや。やらなくていいや」という気持ちになります。

ここで2つの誤学習が生じます。
漢字の間違い直しは、言われてもしなくていいと言う誤学習と、漢字を間違ったまま覚え、そのまま脳にインプットしてしまうと言うございます学習です。

その三、子ども自身に丸つけをさせる。

これは正しいやり方をすれば、とても有効な方法ですが、教師の何の指示もなく、ただ「丸つけをしなさい」だけでは、ほとんどの場合、いい加減な丸付けになってしまいます。

なぜなら、子どもたちは、漢字の丸つけの観点を知らないまま、適当に丸をつけているからです。

先生の中には、勉強のできる子を、先生の代わりにして、丸つけさせる場合があります。これが1番最悪な状態です。

何が丸で何が丸ではないか、観点のわからない子どもたちが、別の子の漢字を評価するわけですから、いい加減になって当然です。

丸つけをする子の気分によって、厳しくなってたり、いいかげんになったりします。

また、観点がないと、同じ間違いが丸やバツの状態が出来ることもあります。


漢字を書いた子たちは、当然何がよくて何が悪いかわからないから、マルカバツかだけで判断するようになります。

実は子どもたちに丸つけをさせる、漢字を覚え、得意になる、好きになる方法はあります。それは次回のブログで。


子どもたちを授業に巻き込む方法

2018-09-21 22:08:57 | Weblog

いろんな先生方の授業を見ていると、子供たちが授業に集中しているか、やる気がないかは、教室に一歩入ると雰囲気でわかる。

集中しているクラスの子供たちは前のめりになって先生の話を聞いていたり、教科書ノートがほぼ全員出ていたりする。

やる気のないクラスは、子供たちがだらけていたり、ふざけていたり、いたずらをしていたり、教科書ノートが出ていなかったりする。

ではこれらは子供たちの原因があるのかと言うとそれは違う。原因は教師にあるのだ。大抵、やる気のないクラスでは、教師が1人でダラダラとしゃべっている。

では授業を最初から集中して受けさせるためにはどうしたら良いか?

1つ目はすぐに授業に入ることである。号令で気を付けを待ったり、やり直したりなどせずに、すぱっと授業に入ることである。

2つ目は教師の話をできるだけ短くすることである。

短いセンテンスで言葉をブレずにズバット言うこと。短いから、子供たちは、短期記憶に入り、集中できる。

だらだらと長い話をしても、脳のワーキングメモリーは次々上書きされ、結局何が言いたいのかわからなくなる。

3つ目は、子供を巻き込むこと。

例えばもったいぶってものを出す。
例えば授業に関わり、それでいて子供が興味を持つ話やニュースを紹介する。

子供たちが、今日の授業面白そうだ、先生の話は面白い、などと思わせる、最初のつかみの技術が必要である。

いきなりクイズや、問題を出すなど、子供に思考させるのも有効である。人間の頭は質問や問題を聞けば、答えを出したいと言う習性がある。

授業のつかみとして、前回の復習やその授業に関わるクイズなどを出すのは有効である。

例えば算数であれば、前回の授業の問題を1問だけ出して、持ってらっしゃいと言う。

例えば社会であれば地図帳から地名探しクイズを出す。歴史のクイズを出す。

例えば国語なら、前回習った漢字を板書し何と読み方を聞いたり、いきなり漢字の空書きをさせる。

またどの教科でもそうだが、前時に扱った用語の意味を聞いたり、意味からその用語を答えさせたりなども有効である。

巻き込むには、作業させることも有効である。やる気を出させるにはあだこうだ言うよりも動き出すのが1番である。

教科書の何ページをの何番を指差させる。
それを隣の人と確認させる。
いきなり教科書を音読させる。

これらのつかみて、子供達を一気に授業に巻き込むことができる。


この話に関して、昔見た授業を思い出す。

そのクラスは教師が前半ひたすらしゃべっていた。話が長く、めあてが何なのか、何をさせたいのか、大人の僕でもよくわからななかった。言語明瞭、意味不明瞭だった。

教室の空気はどんより重かった。子どもたちは見るからにだらけていた。教師は気付かないのか気にしてないのか、10分ほどダラダラと説明していた。要は話し合いをさせたいと言うことのようだったが、教師である僕が聞いていても混乱するばかりの話であった。当然子供達は理解不能だっただろう。

そしてあるグループに、手本として話し合いをさせた。どんよりした空気の中、クラスみんなに見られながら、話し合いをできるはずもない。小声でぼそぼそと話し、しばらく誰も言わない時間が経ち、そしてまた別の子がぼそぼそと話すし出した。

話し合いが終わり、教師はまただらだらと長い質問を投げかけた。要は話し合いでどう直したらいいかと言うことらしい。教師に指名された子供たちは、質問の意味がわからないのでとんちんかんな答えを返していた。そしてそれに対して、その教師は、子供達を非難した。

後ろで聞いていた僕は、とてもいたたまれない時間だった。

授業の後半、やっとグループの話し合いになった。子供たちは机を動かし始めた途端、表情が明るくなった。そしてそれぞれのグループが話し合いを始めた。

最初の数分は戸惑っている子たちもいたが、やがてどのグループとも活発な話し合い活動になった。

教師はしばらく難しい顔で子供たちを見ていたが、やがて机間指導を始めた。子供たちの話を聞きながら、その教師自身が柔和な顔に戻っていき話し方も和らいできた。

この授業が示す通り、教師が長々と説明をしても、注意しても、子供たちは動かないのだ。

それよりも、説明の時間を短くし、話し合いなどの活動の時間を多くとれば、その授業は活性化し、子供たちも生き生きと授業に取り組むのだ。

あなたは授業の開始で子供たちをやる気にさせていますか?


砂上の楼閣…基礎基本を蔑ろにしてませんか

2018-09-20 21:24:00 | Weblog

アクティブラーニング、プログラミング教育、言語活動などなど。

どうも最近の教育の風潮は、自分で考える力をつける、自分で応用して考える、そんな教え方にシフトして行けと言うような風潮がある。

外国に打ち勝つ、競争力を高める、自分で考えて行動できるようにする。それらは確かに正しいし、そう言って子供たちを育てていかなければならないと言うのも正しい。

しかしだからといって、教師が基礎的なこと、基本的なことを教えると言う事まで否定され始めているように思う。

さらにテレビや世の中の風潮では、教師が基礎基本を教えることをダメだと言う評論家や塾の講師もいると感じる。

ノートの取り方1つにとっても、教師がノートの取り方を「こうずるんだ」と教えるのはダメで、子供たち自らが自分の必要なノートの取り方をした方が良いと言う人もいる。

僕ははっきりって、そのような、教師が教えることを否定するような教育は、子供たち一人一人を、そして日本の未来をダメにするだけのように思う。

なぜなら教育と言うものは名の通り教えて育てることだからである。教えないで自分で勝手にやれって言うのはあまりにも無責任である。

極端な例をいれば、生まれてきた赤ちゃんが、いきなりぽつんと自然に放り出されて生きていけるだろうか。当然、生きてはいけない。

赤ちゃんは、生まれ落ちた時から父親、母親、そして家族が、一つ一つやってやり、手本を見せ、教えるから育つのである。

そして赤ちゃんは、一つ一つその発達段階に応じて学んでいったからこそ成長し、やがて一人で生きていけるようになるのである。

江戸時代以前とかの生活であればそれほど知識は必要としなかったであろう。しかし田畑の作り方、料理の作り方、家の作り方、年中行事の仕方、それらは親や地域社会から子供たちに教え伝えられてきたはずである。

職人などはその最たるものである。もちろん手取り足取り教える人もいれば、自分の技を見て盗めと言う職人もいたであろう。

しかし盗むと言う行為も、手本を見せると言う教える行為があったから、次の世代、次の世代が育まれていったのだ。

現代社会は様々な情報に溢れ、また職業も多様化し、生きていくために必要な知識、技能、考え方は、江戸時代以前に比べたら膨大な量にのぼる。
それらを子供たちに教えるのではなく自分で考えて導き出せと言うのだろうか。

それは赤ん坊を一人きり家の中に置き去りにして自分で生きていけと言うのと同じである。

よく教育は基礎基本と応用力の両輪だと言うような事が言われる。これはちょっと違う。

両輪ではなく、基礎基本は土台でありその上に思考力、判断力、応用力が積み重なっているのが教育の正しい形だと思う。

なぜなら応用力や思考力、判断力とは基礎基本の積み重ねの内部情報があって、初めて導き出せるものだからである。

例えば、漢字を教えていないのに、その漢字を書けと言って書けるだろうか?読めと言って読めるだろうか?

割り算の意味と解き方を教えずに、いきなり式を示して、答えを出せと言ってできるだろうか。

もっと言えば基礎基本を教えなくて良いのであれば幼稚園児に何も教えずにいきなり微分積分をしろと言ってできるのであろうか。

子供たちはその発達段階において、学ぶべき時期、学ぶべき内容があり、それを自分の脳の中に知識や知恵として入れたからこそ、記憶としてインプットできたからこそ、それを応用して新しい思考や判断、創造が生まれるのである。

今日は極論を書いたが、端的に言えば、それぞれの年代、発達段階において、学ぶべき内容イコール基礎基本があると言うこと。

少なくとも、小学生のうちは、基礎基本を身につける教育を中心にすべきだと思う。

基礎基本の土台がないところには、アクティブラーニング、プログラミング教育、言語活動なんて立派楼閣は、崩れ落ちますよ。


2学期2日目、スイッチを入れる

2018-09-06 00:07:33 | 学級経営
前回、2学期になったら子供を褒めて学校に来たがる素地を作る、と言うような話をしました。

次にやるべき事は、できるだけ早く夏休みモードを終わらせ、学校モードに切り替えさせると言うことです。

教師の世界では昔から、子供たちが夏休みボケして学校に来ると言うことが言われています。

家でだらけで過ごしていたせいで、学校生活の時間や規律が守れない。それから、教科書やノート持って来ない、持ってきても授業で教科書やノートを出さない、音読をしない、ノート書かないなどなど、すぐに学習に取り掛からない状態になっている子もいます。

この夏休みボケを放置していたら、子供はいい加減にやってもいいと誤学習をしたまま2学期がスタートしてしまいます。

このスタートでの誤学習は、下手をすると2学期いっぱい続き、学級崩壊の始まりとなってしまうこともあります。

そこで、子供を褒めると同時に、学校モード授業モードに入るスイッチを、教師が押してやらなければいけません。

では具体的にどうするかと言う事ですが、2学期2日目から、いきなり集中してやらなければいけない授業を仕掛けることです。

こういうことがわかっている教師は、初日から計算テストや漢字テストなどを行います。テストを行うことで、いやがおうにも勉強しなければいけないと言う気持ちに子供たちを追い込むのです。

テスト以外にも、1学期と同様の普通の授業をすることも大事です。

教科書の音読の時は、きちんと教科書を両手で持たせ、教師が期間指導して全員が読んでいるかどうかを確かめます。教師が近くに回ってくることで子供たちは緊張感を持って学習に臨むことができます。

最近多いのは、なぜかノートは書かなくてもいいと勘違いしている子が方が多いことです。なので授業の中で、こまめに板書し、その都度ノートに書かせ、確認する作業を行うことが必要です。

例えば、黒板に目当てを書いたら、 「ノートに写します。写した人持ってきなさい」と指示を出し、全員が書いているかどうかを確認します。

算数の練習問も「3問目までやったらと持ってきなさい」などと指示することが有効です。教師のところに持ってくると言う行為をさせることで、いい加減にやっている子たちも、周りの子がやっているからやらなければいけない、と焦り、やらなければいけない雰囲気を作っていきます。

そして持ってきた子には「ちゃんとやってきたね、えらいね、早かったね、正解だよ」などと声をかけて褒めることで、さらに誤学習が減り、逆に達成感、満足感を与えることができ、学習のスイッチを入れることができます。

2学期が始まって数日たったと思いますが、まだ、だらけている子や、ノートを書かない子がいたとしたら、それは誤学習が始まり学級崩壊の女が芽生えているのかもしれません。

教師の方が授業をしっかりやり、確認し激励することを取り入れて、すべての子供たちのやる気スイッチを入れてあげましょう。



2学期の初めに絶対やったほうがいいこと

2018-09-04 23:33:33 | 学級経営
長い夏休みが明けて子供たちは学校に行きます。多くの子たちは休み疲れて、早く友達に会いたい、早く先生に会いたい、早く学校で勉強したい思って登校してきます。

でも中には、学校に行きたくない、友達と会いたくないと思う子もいます。8月の終わりや9月の初めに小中高校生に自殺者が多いと言う統計も出ています。

そんな2学期の始め、教師が1番心がけてやる事は、褒めて褒めて褒めまくることです。先生に褒められた、みんなの前で褒められた、学校に来て良かった、2学期は楽しくなりそうだ、また明日も学校に来よう、そんなふうに思わせるのが、夏休み初日の教師の仕事です。

例えば、2学期の初めに、教科書を配る学校が多いと思います。教科書教科書を配る時に、子供たちに頼んだりするのですが、その時に意図的に褒めることを仕込みます。

「職員室の前に教科書があるんだけどなぁ…」などと言うことで察しの良い子たちは「じゃあ僕たちが運ぶ」と自分たちから言い出します。

このように、自然と子供たちが自主的に運ぶように仕掛けます。そうして教科書を運んでくれた子たちに一人一人声をかけて褒めてあげるんです。

全員一斉に褒めても良いのですが、運んでくれた子一人一人別々に褒めることで子供は自分だけ褒めてもらっと満足感や自尊心を持つことができます。

それから夏休みの宿題を集めることも初日の大切な仕事です。その集めるときに、一人一人を教師のところまで持って来させるようにします。そして一人一人を褒めます。

読書感想文、丁寧な字で書いてきたね。
この図工の作品とっても色がきれいだね。
この科学工夫工作、面白いね。
この自由研究、写真はいっぱい使ってあって素晴らしいね。
宿題プリント、最後までがんばったよね。
などなど一人一人に声をかけて褒めることができます。

中には、宿題をいい加減にやってくる子たちもいます。でもそういう子たちにも「よくやってきたね」と声をかけ、ちゃんと宿題を預かりましょう。

教師の手を離れていた夏休み、中にはいい加減な家庭でいい加減に過ごしてきた子もいます。そんな子たちに「宿題やり直し」と言っても無理です。どんなにいい加減な宿題でも、やってきていれば、それを預かりましょう。そして褒めましょう。

宿題を忘れた子も、初日から叱ってはいけません。忘れたら「じゃぁ明日持ってきてね」と言えばいいんです。

宿題をやってこなかった子には、「明日までにやっておいで。今日の午後にできるよね」そのくらいに声をかけておけば良いことです。

それから、時間があれば子供たちの話を聞いてあげましょう。夏休みの思い出話は、多くの子が話したいものです。教師が身を乗り出して聞いてやり、驚いてやれば、子どもに満足感を持たせることができます。

順番としては、教師が例示として最初に話した後に、子供たち一人一人に話をさせます。

この時に、旅行に行った、出かけたと言うことだけを聞こうとするのはいけません。クラスの中には出かけない子もいます。なので、教師の手本の話として、どこかに出かけたことと、お家でやったことの2つを話すようにします。

子供たちにも「どこかに出かけたことでもいいし、お家でこんなことをしたよと言う事でもいいから話してごらん」と声をかけます。そうすると、子供たちは夏休み明けで話したいことがいっぱい溜まっているので、安心してどんどん話してくれます。

また一人ひとりの発表に対して、教師が驚き、共感し、質問をします。そういったことで子供たちは自分の話を聞いてもらえたと言う満足感、達成感を得ることができます。

バーベキューやったんだ、何がおいしかった?
キャンプに行ったんだ、夜怖くなかった?
プールに行ったんだ、どんなプールがあった?

などなど、何でもいいから質問して、それに対して「なるほど、そうか、すごいねー、びっくりだなぁ、先生もやりたいなぁ」などと共感してやることがポイントです。

中には話すのが苦手な子もいると思いますが、無理強いはしません。教師がそばに寄って聞き取ってあげて、みんなに伝えます。それでその子に褒めてあげればいいのです。

1学期の初日このような形でたくさん子供たちを褒めることにより、子供たちは「学校は楽しいなぁ、先生好きだな、これから頑張ろう」と言う気持ちになって、学校から帰ることができます。

もう2学期の初日は終わってしまったよ、と言う方もいると思いますかが、今からでも遅くはありません。できるだけ一人一人全員を褒める場面をたくさん作り、学校が楽しい、先生が大好き、明日も学校に来こよう、と思わせるような2学期のスタートにしてみてください。