授業なんて○○だ!変な教師の成功仕事術

学校の常識とは違う事いっぱいだけど、すべて筆者の成功体験からの仕事術ばかり。変な教師なので、信じなくていいですよ。

5年理科 てことつり合い 第5時 棒を使ってものを楽に持ち上げられるだろうか

2008-02-03 20:55:03 | 理科

(C)TOSSランド/小学校/5年生/理科/もののとけ方            

5年理科 てことつり合い 授業記録
第5時 棒を使ってものを楽に持ち上げられるだろうか
臼井俊男


1.導入
 全員を前に集める。前時で使ったてんびんを示す。
「片側におもりを吊します。これを持ち上げるにはどうしたらいいですか?」
すかさず、反対側を押せばいいという意見が出る。
「おもりのかわりに、手で持ち上げることもできるんだね。
  では、これを床に置きます。持ち上げるにはどうしたらいいでしょうか。」
 子どもからは、支点がないので、支点のかわりに三角形の木材を置く、反対側を押せばいい、などの意見が出た。
「では、これは持ち上がるかな?」
 演示用のてこを見せる。おもりは15㎏。「やりたい!」と手が挙がる。
 最初の子には、てこを使わずに直接手で持ちあげさせる。上がらない!
 次の子は、男の子を指名。てこをつかって持ちあげさせる。少しだけ上がる。
 もうひとり、女の子にやらせる。かんたんに上がる。
 おおー。となる。実は支点の位置を変えたのだ。
 当然、そこに気づく子も出てくる。「そうかなあ」このあとの実験があるので、とぼける。

2.めあて~演示実験
 席に戻し、めあてを書かせる。
  「ぼうをつかってものを楽に持ち上げられるだろうか。」
  半数以上が書けたことを確認し、次の指示。
 「 準備物は何ですか。」
 ・イス・三角の木・竹の棒・ロープ・おもりなどが出る。
 演示し、キーワードを問う。
  「棒を支えている所をなんといいますか。」知っている子も多い。支点と出る。
  同様に力点・作用点も問う。
 「 このようなしくみをてこといいます。」
 準備物、実験図を板書し、ノートに書かせる。
  「実験図まで書けたら、班でノートを持ってきます。全員○をもらった班から準備をします。」
 しっかりノートに書くことで、実験方法がわかる。妥協せずに、やり直しをさせる。

3.自由に実験させる。
 三角の木は、両面テープでイスに貼り付ける。いろいろ試したが、両面テープが一番動かない。支点は、ガムテープを棒の上からかぶせるように貼るといい。
「ぶつからないよう、となりの班から2メートル離します。
 1回やったら、班の人と交代です。全員が同じ回数やれるようにします。
  実験をしていて、気づいたことがあったら、ノートに個条書きで書きます。」
 ロープの結び方も演示する。
 10分以上たっぷり時間をとり、自由試行させる。
 机間巡視すると、子どもたちから様々な気づきが報告される。
 どれも認め、驚いてやる。

4.発表
 実験をやめさせ、席に着かせる。
「気づいたこと、わかったこと、思ったことを発表します。」
 主だったものを、板書する。
 ・力点が遠い方が軽い。
 ・作用点が遠い方が重い。

5.片づけ・次時の予告
 「次時は、支点と力点と作用点の関係について調べます。」
 班ごとに片づけをする。
 ノートにハンコをもらったら、終わり。

参考文献:ドラマを生む向山型理科の展開小学五年(小林幸雄氏の論文) 明治図書


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5年理科 てことつり合い 第4時 上皿てんびん

2008-02-02 20:22:57 | 理科

(C)TOSSランド/小学校/5年生/理科/もののとけ方            

5年理科 てことつり合い 授業記録
第4時 上皿てんびんでものの重さを量ろう
臼井俊男

1.導入
 前時の自作てんびんと実験用てこのおもり、けしごむを用意しておく。
 子どもたちを前に集めて、演示実験をする。
 「この棒とおもりで、消しゴムの重さを量るにはどうしたらいいかな。」          
 子どもからは、つり下げればいい、反対におもりを吊せばいい、などの意見がでた。
 てんびんばかりの仕組みを言う子もいた。よく知っているねえと認めた。
 「だいたい15gだね。
  このように棒を使って重さを量るしくみを『てんびん』といいます。
  棒の部分を「うで」と言います。
    下につるさずににやる方法はないかな。」
 上にプラスチックのシャーレをのせ、セロテープで貼る。
 簡易上皿てんびん。
 これでもう一度けしごむを測ってみせる。
 子どもからは、下に皿をつるせばいいと意見が出る。
  皿をつり下げたてんびんも、作っておいていいかもしれない。
 「もっと正確に測る方法はないかな?」
 子どもからは、はかり、体重計などが出る。
 上皿てんびんという子もいる。
  かく しておいた上皿てんびんを提示。
 「上皿てんびんといいます。
  みんながいままで勉強してきたてんびんの仕組みを利用しています。」

2.上皿てんびんの使い方
 めあてを書かせる。
 (めあて)上皿てんびんを使ってものの重さをはかろう
 めあてを書いているうちに使い方のプリントを配る。
 教科書のコピーだが、単元の流れを組み替えているので、使い方の部分のみ印刷し、配った。
 「2人組上皿で天秤を取りに行きます。
  1人が上皿天秤、1人が分銅を持ってきます。
  精密な道具なので、下を持ってそっと机まで持って行きます。」
 持ってきた子には、プリントを読ませておく。
 全員が持ってきた時点で、プリントの読み合わせを行う。簡単に補足説明。

3.上皿てんびんを使ってものをはかる。
「みんなの持っている消しゴムは、何グラムだと思いますか。
  予想を立ててから、はかります。
  はかったら、ノートに書きます。
  2人組で、交代ではかります。
  できたら、先生がやめと言うまで、
いろいろ測ってみて下さい。
  測ったら、ノートに書いておきます。」
 自由に測らせる。机間指導しながら、ノートに書いていない子や、使い方の違っている子に声をかける。調べた子には、賞賛。

4.発展 平らなものと丸めたものは、どっちが重い?
 のこり5分。演示実験で発展問題を取り扱う。
 上皿天秤に分銅とアルミホイルをのせ、ちょうどつり合うようにしておく。
 全員を教卓に集める。
 「ここに重ねたアルミホイルがあります。重さは、5gです。」
  では、アルミホイルをこのように丸めると、重さはどうなりますか。
  A 重くなる
  B 変わらない
  C 軽くなる」
 挙手で人数を確認し、理由を聞く。
 小さくなったから軽くなった。丸めて空気が入ったから重くなった。
 何もとってないから変わらない、などの理由が出された。
 もったい付けて、実験。子どもたちの視線が上皿天秤に集まる。
 振り幅は、同じ。答えは変わらないである。。

 次は粘土実験。前もって準備しておく。
  「それでは、粘土でも調べてみます。丸めた粘土ををラップを敷いてのせます。
  粘土から は油分が出るので、サランラップをしいた上にのせます。
  反対もラップをのせて分銅を のせます。20gです。
  では、粘土をせんべいのようにぺちゃんこにしたら、重さはどうなるでしょうか。」

 先ほどのように、挙手確認。
 変わらないが多くなる。
 理由も、聞く。
 実験をする。
 重さはかわらない。

 「ノートに今日の授業の感想を書いておきましょう。」
 ノートを集めて終わり。

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