よく給食前の時間、給食当番以外の後は遊んでしまっている。廊下ではしゃいでいたり、トイレの中で大騒ぎをしていたりする。
そうするとどうなるのか?当然給食の支度が遅くなり、食べる時間も遅くなり、ごちそうさまの時間までに食べ終わらない子が出てくる。
それから帰りの支度の時間も同様に、廊下で遊んだり、トイレで遊んだり、同じような光景が繰り返される。
こちらも当然、帰りの会の開始が遅くなり、下校時間(さよならをする時間)が遅くなる。
どちらの場合も、教師が叱り出したら、さらに悲惨なことになる。叱る時間が追加され、さらに給食の時間や帰る時間が遅くなるのだ。
1番迷惑を被るのは、真面目に給食の支度をして待っていたり、帰りの支度をして待っていたりする子たちである。
どうして真面目にやっている子たちが待たされたり、叱られたりしなければいけないのか?
どうして支度もせず、遊んでいる子たちに合わせなければいけないのか。
この解決法はシンプルである。
給食の支度の時間や、帰りの支度の時間は、休み時間ではない、と言うことを子供たちに徹底させれば良いのである。
どちらも基本は、支度をして待っている時間。もちろんトイレに行くことまでは、だめとは言えない。しかしトイレは行くだけ。トイレで遊んでしまう場合は、トイレは遊ぶ場所ではないと言うことをしっかり教えてておきたい。
1番良いのは、4月、学級のルールを確認する時に、休み時間ではない事を話しておくのが良い。
そうすれば、もし遊んでしまった子がいたときには、今休み時間ではありませんと言うとか、今何をする時間ですか、などと聞けば良いのである。
これは一朝一夕では治らない。今からでも、何度も何度も伝え、子供たち全員が、特にやんちゃな子たちが、休み時間じゃないと言うことを認識するまで続けなければいけない。
しかし、いちど子供たちの中にインプットされれば、多少廊下やトイレでふざけるかもしれないけれども、すぐに帰ってくる。
少し追加すると、この時給食の支度の時間わを10分とか、帰りの支度の時間5分とか、設定しておくとなおよい。
この時間にトイレは行ってもいいけれども、5分を過ぎたら席に座って待っている約束にすればいい。
こちらも最初は例外が必要である。どうしても時間を過ぎて、トイレに行きたいと言ってくる子が出てくる。それは行かせるが、その子を待たずに給食の支度を始めれはよい。そして、1番後ろに並ばせるのだ。大抵やんちゃな子なので、時間を守らなければ、損をするようにすればいい。
帰りの支度の時間であれば、その子を待たずに帰りの会を始めてしまう。で、その子は帰りの挨拶で帰さず、トイレに行ってやっていない分の帰りの会をひとりでやらせる。そうすれば、真面目に待っている子たちの方が早く帰れ、約束を守らない子たちが遅く帰ることになる。
給食の支度の時間、帰りの会の支度の時間は、休み時間ではない。時間内に支度をすると言うことを学ばせる教育の場なのである。