授業なんて○○だ!変な教師の成功仕事術

学校の常識とは違う事いっぱいだけど、すべて筆者の成功体験からの仕事術ばかり。変な教師なので、信じなくていいですよ。

先生はできるの?と言われたら

2018-06-30 19:01:43 | 学級経営
先生やらないじゃないか!
先生はできないじゃないか!
先生もやってよ!

何かやらせようとすると、ヤンチャな子からこんなこと言われませんか?

それで、子どもの前でやって見せると、また言われます。

先生は大人だから出来るんだよ。
俺たち子どもだから出来なくてもいいんだよ。

逆に、教師が出来ないと、また言われます。

出来ないことを俺たちにやらせるのかよ。
先生ができないないなら俺たちもやらない。

若い頃は、こんなやり取り沢山しました。
大抵、つべこべ言わずにやれ!
と怒鳴ることになります。

これ、どうしたらいいか、わかります?

最初から、取り合わないのが正解です。

君たちは、小学生です。勉強や運動が出来るようになるのが仕事です。

先生は、教師です。君たちに教え、出来ないことを出来るようにさせるのが仕事です。

君たちが挑戦して、出来なけれは、アドバイスをしたり、出来るまで何度も助けます。

先生は教える人、君たちは学ぶ人です。やるのは君たちであり、先生ではないんです。間違えてないで下さい。

いうだけではダメです。子どもを出来るまで教えて初めて、ヤンチャな子たちは言わなくなります。

言われでも、毅然と教えることが出来るよう、教え方を沢山身につけましょう。


授業中、自分勝手な子をどうしてますか?

2018-06-27 20:13:49 | 学級経営
例えば、国語の時間なのに、45分間、国語を全くやらないで自分勝手なことをしている子はいませんか?

例えば、算数の時間に算数ができないからといってずっと読書をしている子はいませんか?

それらを誰が指示してやらせているのですか?

この子はやんちゃだから、言うことを聞かないからといって、好きなことをさせていいわけではありません。

もし教師が、「〇〇君はやらないから、好きなことをしてていいよ」と子どもに言ったら、それは教師の問題です。

もし教師が、「この時間は国語の時間です。○年○組の人は国語をやります」と毅然と言って、それでもやらないのであれば、その子の問題です。

ちょっとの違いのように見えますが、それ全く違います。

教師が好きにやっていいって言うのは、教育の放棄です。子どもの放置です。教師の怠慢です。

しかし教師が毅然と「今やるべき事はこれだよ」と言っているのに、それをやらないのであれば、それはその子の問題になります。

算数の時間に、算数ができないからといって、「あなたは読書していていいよ」と教師が言うのであればそれは教育の放棄です。自分の教育力がないと言っているのと同じです。

そうではなくて「〇〇さん、この時間は算数の時間です。教科書とノートを開きなさい」と言って、それでもその子がやらないで、本を読んでいるのであれば、それは子どもの責任になります。

教科書ノートを開いたのであれば、全体指導の後、練習問題やらせる時などに、その子のところに行って個別指導すればいいのです。

そういうことをしないで、初めから「できないので読書してていい」って言うのは、その教師は責められるべきです。

どちらにしろそういう子たちは教師が放置した場合、誤学習をしてしまいます。

「僕は国語しないで好き勝手なことをしていていいんだ」と言う誤学習をします。

「私は算数はしないで、読書していていいんだ」と言う誤学習をします。

それはその子だけではなくクラス全体にも間違った考え方を生んでいきます。

『〇〇さんは勉強ができないから読書していいんだ』
『〇〇君は勉強ができない勉強やらなければ遊んでていいことになるんだ』

「じゃあ僕も読書がしたい」「じゃあ私も好き勝手なことをしていたい」と言う子たちが出てくるかもしれません。

1人の子への対応の仕方で、その子だけの誤学習だけではなく、クラス全体が、僕も私もとなっていき、いずれは学級崩壊につながっていきます。

その子が自分のクラスに在籍しているのであれば、その時間、その授業内容を教えるのが教師の仕事です。だから、放置してはいけないんです。

どうやって教えるかはまた別の問題です。それは教師の技量の問題です。そういう子たちに合った教え方の技術を学べばいいだけです。

そして特別な支援が必要な子であれば、管理職や特別支援コーディネーターと相談し、保護者とともに決めることです。

この問題は、子どもの問題ではないんです。教師が仕事しているか、仕事をしていないかの問題です。

どんなに大変な子であっても、どんなに言うことを聞かない子であっても、教師であれば、毅然として「今は授業する時間です」と言って欲しいものです。

あなたのお子さんが、担任から放置されていたら、あなたはどう思いますか?


自分の事は後回し

2018-06-24 09:57:49 | 学級経営
授業の開始で号令をかける時、子供たちは急いで教科書やノートを出したり、気をつけをしないで近くのことをしゃべっていたり、と言うようなことが多くありませんか?

日直が注意しても、自分のやっていることを優先して子供たちが動いてしまいます。

また、授業中、教師が全体に話をしていても、ノートを書いていたり別のことをしていたりする子がいます。

これらをなくすために、僕は「自分の事は後回し」と教えてきました。

趣意説明として、以下のような事を言います。
「学校は集団行動するところです。自分のことよりも全体で動くことを優先しています。全体で動くときに、自分のことばかりやっていると、いつまでたっても全体でやることができなくなってしまいます。だから、クラスで動くとき、学年で動くとき、学校全体で動くときは、そちらを優先するのです。」

そして、全員で動くときに、自分勝手なことをしている子がいたら、「自分の事は後回し」と何度も声をかけます。

これを続けていくことで、子供たちの中に、集団行動の時は自分の事は後回しにしなければいけないと言うことが浸透していきます。

教師が、「自分のことは」と言うと、子供たちが「後回し!」と唱和するようになります。

ここまでくれば、ほとんど自分勝手なことをしなくなるし、「自分のことは」と言うだけで、やめるようになります。

お試しあれ。


○つけに追われる教師たち

2018-06-21 20:55:39 | 学級経営
学校では毎日様々な提出物があります。そして、丸付けをしなければいけないドリル、プリントなどがあります。教師はそれらの処理をするために学校に来ているように感じることも多々あります。

例えば35人のクラスで、連絡帳35人分の保護者の印鑑があるかどうかのチェックをします。おうちの人からのコメントがあればそれに対応しその返事を書かねばなりません。

子供が〇〇を持って帰らなかった。誰々ちゃんにいじめられた。先生に叱られたけれどもどういう意味か。などなど大きなものから小さなものまで。そんなことを言われてもどうにもできないよと言われるようなことまで。たくさんのコメントが書かれてきます。

クレームは基本、担任だけで返事が書きません。まずは学年主任に相談します。必要があれば管理職の校長教頭などに相談して返事を書かねばなりません。休み時間に学校内を走り回ることになります。

宿題についても同様です。プリント類やドリルの丸つけ35人分頃やるだけでも10分休みがなくなってしまいます。

間違いには赤ペンでで解き方や正しい漢字を脇に書いてやります。そこまですると、休み時間では終わりません。

自学ノートになるともっと大変です。一人ひとりのノートの内容が全て違うのです。それについて一通り見て○つけをします。算数の問題や漢字であれば一つ一つ○つけをます。

コメントも全部に書かねばなりません。1ページに大きな花丸を書いて終わりにしたいです。

しかし、保護者の中には一つ一つ丸つけをしていない、先生がちゃんとノート見ていない、などとクレームをつける場合もあります。結局一つ一つ丁寧に見てやりコメントも毎日書かざるをえなくなります。

その他にも保護者に宿題の確認カードや音読カード、読書カードなどを書かせてハンコをおさせるようなものもあります。これも教師が全部見てハンコを押します。

○つけ、コメント、ハンコだけでは終わりません。全て名簿に照らし合わせます。忘れた子には出しなさいと言い、忘れた理由を聞きます。プリント等なければ、コピーをしに職員室に行きます。

宿題の間違い直しも授業中や休み時間にやらせればなりません。そしてそれをまた丸付けをしたり指導したりする時間が増えていきます。

宿題のプリントを、自分で選ばせて好きなプリントをやらせると言ったらもう大変です。10種類のプリントがあれば、10種類の答え合わせをしなければなりません。全て○つけをやっていたら、まるまる1時間かかってしまいます。

ドリルの答え合わせをまるすけだけにして後回しにしていたら、子供たちの間違えた問題やってない問題がどんどんどんどん増えていきます。

それも個別指導で、どこかで時間を取らなければやれません。やっていない子ほど、個別指導でマンツーマンでついてあげないとできないことが多いです。

日記帳はチェックをしなければいけない中でも特に時間が取られます。35人分のバラバラの日記を全て読み、それにコメント書かねばなりません。これは35人見るとしたら慣れていても1時間2時間かかります。

このような膨大な丸付けやチェックの時間を教師はどの時間に取ればよいでしょうか。放課後に取れれば良いのですが、連絡帳やノートに記帳等は外時間にその日のうちに返さねばなりません。

基本、○つけコメントは休み時間にします。しかし、上記の様に、休み時間では時間が足りません。給食を五分で食べても足りません。

あとは、授業時間にしかできません。授業せずに教師は丸付けやコメントが気に追われることになります。

学校の本分は授業をして、子供たちにキチンと学力をつけさせることです。その授業をおろそかにして、○つけやコメントを書いているのであれば本末転倒です。

そして先生が○つけやコメントを書いている間、子供たちは何をしているか。何をしたらいいかわからなくて、遊んだりふざけている時間となります。当然そうすれば、どんどん教室が荒れていきます。

ではそうならないためにどうすれば良いか。以前のブログで書いたように、丸付けをすることをできるだけ減らすのです。

例えばドリルやプリントの丸つけは子供たち自身にさせるようにします。解説をするのに、5分間かけて丸付けをしそして答え合わせも友達同士お幸せれば良いのです。1時間かかるプリントの丸つけが、5分で終わることになります。

その他、必要以上の日記や宿題を出さないように工夫していきます。例えばプリントを出すのであれば、全員おんなじプリントにします。バラバラにしたら答え合わせはできません。

プリント類は、配る前に多目に印刷しておきます。やらなかった子、無くした子には、すぐ配り、すぐにやらせます。そして二度手間にならぬ様、全員揃ってから○つけをします。

連絡帳とは、あらかじめ子供たちに開いて出すように躾けておきます。保護者のコメントがあるものだけ別にします。コメントも、軽重を考えながら読みます。軽いのは「みました」とか「了解しました」だけにします。

日記については、全員がきちんと日記の内容になっているのであれば続けて構いません。しかし、いい加減で学力がつかない日記が多いなら、やめた方がいいです。

日記や自学帳など、家でやる内容については、保護者の負担も大きくなります。また、家庭の事情や保護者の考え方性格により、やったりやらなかったりの差が激しすぎます。
それは教師がいくら保護者に伝えてもお願いしても、変わるものではありません。

よくその地域や学校などで、共通して家庭学習を進めましょうなどと提案され、共通で自学ノートや日記などに取り組ませる場合があります。

変な教師の僕から言わせるとそれは全くナンセンスです。学校の教師が家庭に介入して家庭の事情にああしろと言う権利はありません。教師が言ったからといって変わるのであれば、もうとっくに家庭学習の習慣は全国的に身に付いているはずです。今日は無理なことであればできれば最初からやらないほうがいいです。

ノートチェックを毎時しろと、以前にブログで書いていたではないかと指摘する人がいるかもしれません。いい加減な家庭学習のチェックには時間をかけません。それより毎日の授業の中のノートしっかり書かせましょう。そのほうがよっぽど子供たちに学力がつきます。

テレビを見ながらや、無理矢理親に言われながら嫌々やる家庭学習よりも、学校で若い教師のわかりやすい説明を聞きながら、この友達と切磋琢磨しながら学習の方がよっぽど身に付きます。だから、家庭でやらせてそれをチェックするよりも、学校での授業を充実させていきましょう。


注意するのは誰の仕事?

2018-06-20 22:01:25 | 学級経営
騒がしいとき、誰が注意してますか。子どもですか。それで静かになりますか。多分ならないと思います。

だいたい、子どもが子どもを注意すると、怒鳴るような声になります。言われた方も、どなり返します。

全てではないですが、多くのクラスで見られる光景です。

そして、怒鳴られるのはいつも同じ子。自尊心が下がります。

そこでやっと、教師が怒鳴りながら叱ります。騒がしい子と、怒鳴って叱った子の両方に。

それを聞く真面目な子たちは、叱り声を聞きながら、どんどん勉強時間が奪われます。

一、二度で静かになればいいんです。でも、まずならないでしょ。じゃあ、どうするのか。

「注意するのは先生の仕事です。先生はあなたたちみんなが勉強できたり仲良くできたりするように、時には注意します。」

「あなたたちは、勉強すること、仲良くすることが仕事です。きつい声で注意すると、言われた人も嫌な気持ちになります。それは仲良くと反対のことです。」

「もし、注意したくなったら、先生に言ってください。先生が注意します。」

「先生が注意しなかったら、それは許せる範囲です。みんなも許してあげましょう。」

こういった事を何度も教え、怒鳴り声で注意する子をなくしていきましょう。





どこまで丁寧に書かせる?

2018-06-16 13:12:21 | 国語

丁寧に書かせる事は、教師の仕事の1つです。でも、あまりに厳しく指導しすぎると、子供がやる気をなくします。大切なのは、丁寧に書くことと、時間内に終わらせることの、バランスです。

「一ミリもはみ出さないように書きましょう」これは、なぞり書きに、有効な指導の言葉です。子供の中には、なぞり書きをするときに、うすい字をはみ出さずに書く子もいれば、うすい字の近くに書いていればいいとか、読めれば良いと思いはみ出しても平気な子がいます。だから、なぞり書きの時は、はみ出さずに書くと言うことを最初に教えないといけません。この場合は、最初は厳しく、はみ出た子に書き直しをさせる必要があります。はじめの指導の時に、はみ出しても丸をつけてしまうと、その子は「はみ出しても良い。○をもらえるから」と誤学習をしてしまいます。いちど誤学習をしてしまうとそれを修正するのは何倍も時間がかかります。

ただし、いつもいつも何度も何度も書き直しをさせるのは、その子のやる気をそいでしまいます。ときには、教師に反発すら覚えます。僕は、基本、書き直しは2度までと決めています。子供からすれば、人はいい加減な事を書いてしまったから書き直そうという気になります。しかし2度3度と書き直しを目指られるとやる気がなくなるどころか、余計いい加減に書いて、早く終わらせたいという気持ちだけが残ります。

また、書き直しをする子の中には、指先の細かな作業が苦手な、微細運動障害を持っている子供たちもいます。その子たちは、例えば手袋を2枚してそして細かい事を書くそのような状態だと言われています。大人でも、手袋2枚したまま丁寧で言うな事を書くと言うのは無理なことです。こういった後には、ほんの少しでも読める字が書ければ丁寧に書こうとしているのか分かれば、1回でも丸をつけてあげます。他の子の手前、1回は×をつけることもあります。

丁寧さの他に、もう一つ大事なことがあります。それは時間内に終わらせると言うことです。几帳面なこの中には、何度も何度も消して書き直す子供がいます。そういった子は時間内にはあらず休み時間になっても次の時間になっても書き終りません。そこで時間内に終わらせることも大事だと言うことを教えなければいけません。ある程度丁寧な字でそれも時間内に終わらせるようなスピードで書くと言うことを教えていく必要があります。

その子の様子を見て、書けるのにいい加減か、頑張ってるのに書けないか見極めて指導することが必要です。

字を丁寧に描くと言う事は、1日や2日でできることではありません。3ヶ月、半年、1年といった長いスパンで指導を継続していく必要があります。

ただし、今まで書いた事は書写や漢字指導で丁寧に書くと言う指導についてです。作文については、丁寧さや誤字脱字は大目に見ることが多いです。それよりもたくさんいろんなことを書くことが作文指導の大事な部分です。作文指導はまた別の時にブログに書きます。


仕事の行き違いを防ぐために

2018-06-11 18:51:15 | 仕事術
よく仕事をしていて、あれは言った、これは聞いてない、なんて事はありませんか?

特に、休み時間の間にちょこちょこっと話された事は、授業をしているとすっかり忘れてしまうこともしばしばあります。

そこで、お願いしていたことが、聞いてないとか、言ってることが違ってると言われないようにするにはどうしたらいいでしょうか。

それは文書を作って渡しておくことです。

ある学校での花壇の割り振りで、異動した最初の年は、文書がありませんでした。昨年の担任から、○年生はここと聞いて、耕して、いよいよタネを蒔こうとしたら、別の先生からそこは違う、うちの学年の場所だと言われた事があります。

そんなことがないように、次の年、理科主任だったので、花壇の場所を提案文書で作って出すことにしました。提案文書があるので何か植える場所でもめたときには、その文章出し、提案でこうなっていますと言えばお前事は起こらなくなります。

学校の仕事は、あまりにも膨大すぎて、すべてに文書を作るのは、難しい事はわかります。でも、自分の公務分掌に関わることや、学年で共通理解を図りたいことなどは、簡単な文書を作り、少なくともメモは取り、それをコピーして配っておくと、後々様々なトラブルから身を守ることができます。また、次の年度にまたもめる必要がなくなります。

文書といっても、難しく作る必要はありません。
題名、提案日時、内容、そのくらいのもので充分です。
ものの5分で書いて、印刷し配っておけばいいんです。

相手が少人数や、簡単な内容なら、メモでもいいです。メモをとりそれをコピーして相手に渡しておく。もしも違うことが言われたら、そのメモを見せこのようにいましたと話すことができます。

でも、文書にしておけば、来年に生きるし、正式に決まったことと認識されます、ぜひ面倒くさがらず、文書にしましょう。その方が、結果的に時間の節約にもなりますよ。




教師の働き方改革を進めるには

2018-06-10 16:22:27 | 学級経営
ブラックですよ、教員の世界は。

朝、8時勤務開始なのに、その時間に出勤する人はいません。
若い頃は、先輩から、7時半には来るように言われました。
ベテランになってからも、イベントがあると、管理職から、男手が欲しいから早く来て欲しかったなんて言われます。
小学校でも、特設の陸上部やら合唱部がある時期は、7時半前には学校に行きます。それが1〜2ヶ月続きます。
通勤時間が1時間だと、逆算して毎日5時起きです。

小規模校も大規模校も人手不足で、空き時間はほとんどありません。理科や図工、実習する授業は、準備だけで1時間かかるのに、それをやる時間はありません。それらは、子どもを帰した放課後の仕事になります。

放課後は、部活があれば、勤務終了の4時半まで部活です。それからクラスや公務分掌の仕事が始まります。40人近くいたら、ドリルやテストの採点だけで1時間は軽くかかります。教育委員会からの提出文書は管理職が回覧してから来るので、明日提出なんてしょっ中です。これらを処理していくので、普通、定時退勤なんてできません。

で、最近は、小学校も月に数回、土曜にも出ます。廃品回収、奉仕作業、運動会、学校公開、組合。これらの多くは、ボランティア、またはわざわざ年休を使ってやります。運動会は、暗黙の了解で、男子職員はかなり早く出勤します。運動会、学校公開以外は代休もありません。

そして、校内でのトラブル、ハプニングや保護者からの電話があれば、それに優先的に対応します。その分、やるべき仕事が後回しになっていきます。

最近、学校現場にも働き方改革をしろとのお達しが来て、やっと定時で帰ってもいい雰囲気になって来ました。
また、若い先生の中には、物怖じせず、早く帰る人もいます。(僕はよく先輩から怒られましたが。)

僕も、30代は毎日早くて午後8時、遅くて午後11時まで仕事してました。体育主任など、沢山の公務分掌を抱えていたからです。しかし、怪我や病気での入院、クレームやハラスメントを沢山経験しました。まずは自分の心身の健康がなければ、仕事もうまく回らない事を身をもって体感しましま。

このブログ書いている仕事術は、効率化のひとつです。
ただ、わかってもらいたいのは、ただ仕事を早く終わらせて帰る為の仕事術ではない事です。子どもたちに、できた、わかった、100点が取れたという経験を積ませるための効率化、仕事術です。

実は、普段から子どもに力をつけさせる授業、学級経営をしていけば、子どもたちも連帯感、達成感を感じ、問題行動を起こさなくなり、保護者からの電話もなくなります。これが一番の仕事の効率化になると思います。

このブログでは、そんな情報をさらに伝えていきます。

学校行事については、一教師がどうにかできるものではありませんが、ヒントを紹介します。
あるSNSで、あるところの教頭が、運動会の日、クレーム対応で一日が終わったと書いていました。実は、運動会をやれという法令はないのです。
部活も法令でやれと書かれているわけではありません。ところが、授業よりも部活に熱を入れる先生もいます。全員を教える授業と、一部の子どもを教える部活、どちらが大事か、法令を見ればわかります。
学校は何の為に、誰の為にあるのか、慣習にとらわれず、法令を元に考えていけば、そこに教師の働き方改革のヒントがあると思います。







怒鳴ったら一時的に静かになるけれど…

2018-06-08 18:59:57 | 学級経営
最近、小1プロブレムという言葉がよく言われます。席に座っていられない。言うことを聞かない。教室が騒がしくて収拾がつかない。などの状態が全国的に広がっているようです。
原因は、親と子の愛着形成がなされていないとか、自由保育とか、様々な原因があると思いますが、学校では、そんな事は言ってられません。

学校の先生はまず目の前の子供たちをどうしたらいいか緊急の対応に迫られます。1番簡単なのは、怒鳴って叱り付けることです。それで子供たちは一瞬静かになり、また反省した顔を見せたり、泣いたりして、その場は治まります。でもこれは良いことでしょうか?

怒鳴ると、一時的には良くなりますかが、長い目で見ると、逆効果です。問題を起こす子は、様々な理由で、自尊心がとても低くなっている子です。だから褒めてもらいたい、かまってもらいたい、僕、私のことを見て欲しい、そういう深層心理から、問題行動を起こすのです。怒鳴ることは、実はその子たちの「反応してもらった、先生は僕のこと見てくれた」と言う欲求を満たすことになってしまうのです。

だから、叱られてでもいいから先生の注意を引きたい、怒鳴られてもいいから先生にこっちを向いてもらいたい、潜在意識がそう働き、余計問題行動を起こすのです。

そしてこれは二次的な問題も起こってきます。真面目にちゃんとやっている子たちがその叱られている子を見て、自分も勝手な行動すれば先生にかまってもらえる、と潜在意識で感じてしまうのです。そして、普通の真面目だったの子たちが問題行動を起こし、どんどんクラスの中に広がり、学級は騒乱状態、学級崩壊状態に陥っていきます。

では、そうならないためにどうすればいいのか。まずは怒鳴るのをやめることです。怒鳴るかわりに代わりに何をするか。問題行動を起こしている子には、「これはやっちゃいけない事」と短く教えるだけにします。

それよりも真面目にやっている子たち、静かにしている子たちを褒め、その子たちをたくさんかまってやるのです。

そうすれば、真面目にやっていれば先生に話しかけてもらえる、一生懸命やっていれば褒めてもらえると子どもたちは感じ始めます。教室にそういった空気を作り出していけば、問題行動をして先生の気を引くという誤学習は減っていきます。

しかしそれだけでは子供たちの自尊心を満たすには不十分です。1番大事な事は子供たちが「できた、やった、楽しい」と思えるような授業をすることです。教師の本分は授業です。授業で「自分でできた」と思い先生に褒めてもらえれば、おのずと自尊心は高まっていきます。

日々の生活で、授業を楽しく知的なものにし、できる子真面目な子たちを褒めていけば、教室は落ち着いていき、ふざけていた後も真面目に取り組むようになっていきます。

そんなことを言っても、今目の前で起きている問題をなんとかしなければいけないんだよ、と言う先生がいると思います。僕もそうでした。

しかし長い経験の中でその場しのぎの対策はたいてい失敗し、後に悪い影響及ぼす事は、自分の経験から痛いほど身に染みています。子どもたちを長い目で見て、3ヶ月後、半年後の教室をイメージして、今から怒鳴らない学校生活、楽しく知的な授業づくりを目指してみてください。

これは家庭での子育てでも同じことです。今から怒鳴るのやめてみましょう。



ノートのかかせ方3つの方法

2018-06-06 20:39:36 | 学級経営
昔と比べて、子供たちが黒板のノートに書かなくなってきたように思います。
その理由の一つとして、黒板の書き方がいい加減になってきた先生方が増えてきたように感じます。

「これは書かなくていい」「これは書きなさい」などと授業の途中で言うので、何を書いていいのかわからず混乱しているクラスがあります。

また、学年に合わない量の板書する先生もいます。低学年なのにたくさん書いたり、高学年なのに全然黒板を書かない先生がいたりします。

小学生なのに「ノートは自分で工夫して書くんだ」「板書をそのまま写すんではなく自分で考えて書くんだ」なんて言う先生もまれにいます。

これでは子供たちもノートに何を書いていいかわかりません。

そこで、変な教師の僕がうまくいった、3つの方法を紹介します。


1.ノート計画=板書計画=授業計画

まずノートに書かせる内容は、すべて黒板に書いてやるのが基本だと思います。
ですので、黒板をノート見開き2ページと見立てて、学習問題から、まとめまで、ちゃんと板書の計画をノートに書いておくことが必要だと思います。

教科書や指導書を見ながら、何をどの順序で書くか、ノートに書きます。
そのノート計画が、授業の1時間の流れの計画でもあり、板書計画でもあります。
ノート計画は、慣れれば10分ほどで書けるようになります。

そして授業の時は、その板書計画通りに授業をし板書するのです。
そしてその板書した通り子供たちにノートに書かせればいいのです。

ノートを書かせるタイミングとしては、板書を全部書いて、授業の終わりにまとめて書かせるのではなく、学習問題を板書したら、例題が終わったら、練習問題が終わったら、まとめが終わったら、などといくつかのコマに分けて書かせるのが効果的です。
そのほうが子供たちも飽きずに板書することができます。

2.ノートを持って来させる

全員が確実に書けるようになるまで、授業の途中と最後などでいちどノートを持って来させ、教師が見る時間を作るのが効果的です。

例えば、算数だったら、「練習問題を3問目までやったら持ってきなさい」などと言って教卓に持ってこさせて、○をつけることでノートのチェックをします。
これは国語の漢字、作文等でも応用ができます。

理科では、実験の準備が必要なものが全部ノートにかけたら、「班全員で持ってらっしゃい」といいます。
一人ひとりにしてしまうと書くのが嫌だいい加減な子が、書かないままになってしまいます。
班全員でと言うと、書かない子も飯班の仲間に言われて書かざるをえなくなります。そして全員合格しない限り、実験道具を貸さないようにするのです。

そして、授業の最後に「班全員で持って来なさい」をどの教科でも言います。
書いてあれば花丸を書くか、合格ハンコを押して、終わった班から休み時間にします。
書かない子が1人でもいると、その班は休み時間がなくなるので、書いた子は、書かない子に必死で書かせようとします。

こういった手立てを積み重ねていけば、全員がノートを書くようになります。

3.赤鉛筆で薄く書いてなぞらせる

それでも書かない子は、赤鉛筆で薄く書いてなぞらせる指導をします。机間指導の時に、あらかじめノートを書かない子に目星をつけておき、まずその子のところに行って赤鉛筆で薄く書いてやるのです。そして「なぞってごらん」と声をかけます。
その際には「なぞることも勉強です。なぞっていくうちに、できるようになります。1番いけないのは、何もしないことです」などと声をかけて励まします。

それを毎日繰り返していくうちに、自然とその子はノートを書くのが習慣化され、書けるようになっていきます。
特別な支援が必要な子にこれを行うと驚くほどノートを書くようになっていきます。

今教えている子の中には、赤鉛筆で薄く書いてとねだる子もいます。
「どうして」と聞くと「なぞると、字が丁寧に書けるから」とか「おうちで褒められるから」と言う返事が返ってきました。

これは本当に効果絶大です。
授業の中の1分か2分でできることです。
ぜひ取り組んでみてください。