授業なんて○○だ!変な教師の成功仕事術

学校の常識とは違う事いっぱいだけど、すべて筆者の成功体験からの仕事術ばかり。変な教師なので、信じなくていいですよ。

自分勝手な行動を減らす魔法の言葉ー断ち切る勇気を持とう!1人で始める働き方改革ー

2020-06-14 15:22:00 | 仕事術

授業の開始で号令をかける時、子供たちは急いで教科書やノートを出したり、気をつけをしないで近くのことをしゃべっていたり、と言うようなことが多くありませんか?


日直が注意しても、自分のやっていることを優先して子供たちが動いてしまいます。


また、授業中、教師が全体に話をしていても、ノートを書いていたり別のことをしていたりする子がいます。


これらをいちいち注意したりやり直させたりする時間が勿体無いんですよね。


これらの時間泥棒をなくすために、実は魔法の呪文があるんです。


それが、「自分の事は後回し」という合言葉。


この合言葉を教えるとき、趣意説明として、まず以下のような事を言います。


「学校は集団行動するところです。

自分のことよりも全体で動くことを優先しています。

全体で動くときに、自分のことばかりやっていると、いつまでたっても全体でやることができなくなってしまいます。

だから、クラスで動くとき、学年で動くとき、学校全体で動くときは、そちらを優先するのです。」


そして、全員で動くときに、自分勝手なことをしている子がいたら、「自分の事は後回し」と何度も声をかけます。


これを続けていくことで、子供たちの中に、集団行動の時は自分の事は後回しにしなければいけないと言う習慣が浸透していきます。


教師が、「自分のことは」と言うと、子供たちが「後回し!」と唱和するようになります。


ここまでくれば、ほとんど自分勝手なことをしなくなるし、「自分のことは」と言うだけで、やめるようになります。


合言葉を習慣化すれば、行動は修正されていきます。本当に魔法の呪文となります。


お試しあれ。


文書で無駄な時間泥棒をなくせ!ー断ち切る勇気を持とう!1人で始める働き方改革ー

2020-06-13 09:35:00 | 仕事術

仕事をしていて、同僚と、あれは言った、これは聞いてない、なんて事で時間を取られることありませんか?


特に、休み時間の間にちょこちょこっと話された事は、授業をしているとすっかり忘れてしまうこともしばしばあります。


そして、お願いしていたことが、「聞いてない」とか、「言ってることが違ってる」と言われてしまいます、その話し合いや、改めて説明する時間は、無駄だと思いませんか?


誰しも、言われた事を完璧に覚えておくことはできません。脳の短期記憶は、優先順位の低い順から忘れてしまうのです。


こんな時間泥棒をないようにするにはどうしたらいいでしょうか。


それは文書を作って渡しておくことです。


ある学校での花壇の割り振りで、異動した最初の年は、文書がありませんでした。


昨年の担任から、「年生はここ」と聞いたので、耕して、いよいよタネを蒔こうとしたら、「別の先生からそこは違う、うちの学年の場所だ」と言われた事があります。

(この花壇事件は、実は別の学校でもありました。)


こんな揉め事が起こらないように、次の年理科主任だったので、花壇の場所を提案文書で作って出すことにしました。

提案文書があるので、何か植える場所でもめたときには、その文書を見せ、「提案でこうなっています」と言えば揉め事は起こらなくなります。


学校の仕事は、あまりにも膨大すぎて、すべてに文書を作るのは、難しい事はわかります。

でも、自分の公務分掌に関わることや、学年で共通理解を図りたいことなどは、簡単な文書を作っておきましょう。


少なくともメモは取り、それをコピーして配っておくと、後々様々なトラブルや時間泥棒から身を守ることができます。

また、次の年度にまたもめる必要がなくなります。


文書といっても、難しく作る必要はありません。

題名、提案日時、内容、そのくらいのもので充分です。

ものの5分で書いて、印刷し配っておけばいいんです。


相手が少人数や、簡単な内容なら、メモでもいいです。

メモをとりそれをコピーして相手に渡しておく。


もしも違うことが言われたら、そのメモを見せこのようにいましたと話すことができます。


でも、文書にしておけば、来年に生きるし、正式に決まったことと認識されます。

ぜひ面倒くさがらず、文書にしましょう。

その方が、結果的に時間の節約にもなりますよ。


長い説教厳禁ー断ち切る勇気を持とう!1人で始める働き方改革ー

2020-06-12 19:57:00 | 仕事術

よく、廊下で長々と説教している先生を見ます。忘れ物したり意地悪をしたりそれらについて教師が子供から話を聞きます。そしてそれについて長々と追い詰めています。


長いときには1020分、下手すると30分も叱っている先生がいます。


その間他の子たちはどうなるのでしょうか.。何かの学習指示を出しているのであれば良いのですが、大抵の場合はその間放置されたままです。


貴重な授業時間がそれに行って奪われているのです。授業時間が奪われると子供も困りますが教師もその分また別に授業しなければいけないので結局困ることになります。


当然なかなか叱られるこの自尊感情も下がるので、余計問題行動を起こしやすくなります。


長い説教は、学校教育上、良い事は何もないのです。


子供は、忘れ物をするものです。

子供は悪口を言うものです。

子供は喧嘩をするものです。

子供はずるをするものです。


子供は良いところと同じ位たくさん悪いところも持っていますし、そういったところが未発達だから子供なのです。


では何か問題行動を起こしたら叱ったり注意しなくていいのか?そうは言っていません。やってもいいけど他の子供たちの時間を奪うような長い時間はやめましょうと言っています。


喧嘩の場合は基本的に喧嘩両成敗。

お互いに何があったか話を聞いて、嫌だったことを言い合い、それについてお互いに謝り、仲直りの握手をさせて終わり。この間たった5分ほどです。この時私絶対やってはいけないのは、昔の話を聞くことです。そうするとお互いに言い合いになり収拾がつかなくなり余計時間がかかります。


今目の前で起こった問題だけを取り上げそのことだけについて話し合わせればいいのです。


1人に対して説教するときは、やったことを聞きそれが認められればそれは良いことか悪いことか聞き、悪い事と続ければ次からはこうすれば良いと代案を言わせて終わります。

決して二度とやってはいけませんと言ってはいけません。子供は同じ過ちを何度も繰り返して学んでいくからです。二度と行ってまたやったらそれは二度と行ってもまたやっていいんだと言う子学習になってしまいます。


忘れ物は、あらかじめ忘れそうなものを予備として教室に置いておき、忘れましたと言えればせばいいのです。絶対に忘れ物しないなんて大人だってできません。


このように必要な仕事の時間、授業の時間を、不毛な説教2時間泥棒されてはいけません。


長い説教ではなく、起こったトラブルを、教育できるチャンスと捉え、短く、後腐れなくさばくのがプロの教師です。





職場の飲み会を断わろうー断ち切る勇気を持とう!1人で始める働き方改革ー

2020-06-11 20:23:00 | 仕事術

教師になった若い頃は、バブル最後の頃。毎週のように職場で飲み会がありました。

先輩方からの誘いは断れず、毎回参加してました。


一次会は三千円。二次会は五千円。三次会以降まで付き合えばさらにかかり、プラスタクシー代や代行代で一回に12万円が飛んで行きました。


当然、お金もなくなりました。さらに、翌日の授業に支障をきたしました。


当時の飲み会は、ほとんどが先輩方からの説教でした。それも、8割方が反論したい内容。一方的にお前のここが悪い、と言われて、どうしたらいいか聞いても、よい代案はいただけず、自分で考えろや、先輩を見て盗め、でした。


個人的に、お酒はそんな得意ではありませんでした。さらに、酒を飲んで騒ぐのは、僕は嫌いなんだと気付いたのは、10年以上経ったあとでした。


それに気付いてから、飲み会は一次会で帰るようにしました。最初、一次会で帰るのは後ろめたく思いました。しかし、同様に一次会しか出ずに、お酒ご飲めない先輩がいたので、その先輩に車で送ってもらって帰るようになりました。


その後、何回か、パワハラがある職場にいたことがありました。パワハラの人と飲むのが嫌で、2回に一回は断るようにしました。これも最初、断るのは悪いことと思っていましたが、参加中長々と説教がいやで断りました。後から嫌味を言われることもありましたが、毎回言われる訳でもないので参加しない方が精神的に安定し、堂々と断るようになりました。


ありがたいことに、ご時世も、無理に飲み会に行かない、誘わない雰囲気になって来ています。飲酒運転での不祥事防止の為、飲み会不参加のハードルも低くなりました。


だから、今は堂々と有志の飲み会にら参加しないようにしています。


ただ、儀式的、行事的な飲み会は、一次会のみ参加しています。

送別会、歓迎会、忘年会、職員旅行などは、

最低限の付き合い、親睦を深め、人間関係づくりのたまめ、参加します。

でも、職員旅行は泊まらず、日帰りです。


断ち切る勇気を持とう!1人で始める働き方改革ー持ち帰り仕事は一切しない

2020-06-08 21:01:00 | 仕事術

むかーしむかし、あるところに若い先生がいました。

荷物は、まるで旅行鞄のような大きなバッグと、これまた大きなトートバッグを持って通勤してました。


大きなバッグには、A4ノートパソコン、ノートパソコンと同じくらい大きなモバイルプリンター、ジャージ上下、その他仕事道具でパンパンでした。


トートバッグの中には40名近い子どものノート、宿題で出している日記、テストやプリント、校務分掌の仕事が入っていました。


残業して家に帰ると、夕食だけ急いでたべて、12時過ぎまでノートに丸つけ、間違い直し、日記のコメント、テストの採点、校務分掌の文書作りをしました。


12時過ぎてから風呂で烏の行水をして、布団にバタンキュー。寝るのは毎日1時〜2時でした。


同じ荷物を持ち帰っても、週に何回かは疲れて寝てしまい、夜10時過ぎに起きて、深夜23時まで仕事をした事もあります。


これ、僕の若い頃です。僕の若い頃は、若い先生はみんなこんな生活でした。


当然ですが、病気になりました。健康診断で要精密検査と判定された時、まだ講師だったので、もしかしたから首を切られるかもと、真っ青になりました。


そんな生活を続けて10年ほど経った時、教室で突然倒れました。

立ち上がれなくなり、呂律が回らなくな。ました。


病院に運ばれ、点滴を打ち、1日、病室のベッドで安静にしていました。


幸い、この時は何でもありませんでしたが、

無理をしたら、身体がどうなるか、身をもって体験しました。これからも無理を続けたら、脳梗塞などでの突然死があると医者に言われました。


それから、ライフワークバランスを整えるようになりました。


1番は、仕事を家に持ち帰らない事です。


持ち帰らないと決めると、それに合わせるように、仕事を改善しました。


丸つけをしないよう、プリントを極力減らしました。

ドリルの丸つけは子ども自身でできるよう、システム化しました。

テストは勤務時間内に評定処理しました。


校務分掌の文書は、休み時間や放課後の勤務時間内に書きました。そのため、同僚との無駄話を避けました。


パソコンは持ち歩くのをやめ、USBメモリを持ち歩きました。

地域でUSBメモリを紛失した先生が処分された後は、それすら持ち歩かなくなりました。


こうやって、持ち帰り仕事を一切やめたのです。


持ち帰り仕事をしなくなって思うのは、今まで仕事に無駄が多かった事。やりくりすれば、勤務時間内になんとかできるのです。


たまに、仕事が重なり、定時に帰れない日がありますが、それでも「6時には退勤」と机に貼り、それは守っています。


おかげで、帰宅後は、寝るまでの時間を悠々自適に過ごしています。体調もすこぶる良好です。


あなたも、持ち帰り仕事をやめたら、仕事が効率よくできるかもしれませんよ。


断ち切る勇気を持とう!1人で始める働き方改革ー自学ノート廃止論

2020-06-07 10:38:00 | 仕事術

今や、全国的に行われている自学ノート。

B5ノートに子ども自身が、自分で課題を見つけ、1ページまたは数ページ、家庭でやってきます。


学校全体で宿題として、取り組んでることも多いです。

ネットや教育論文を見ると、自学ノートの素晴らしさがたくさん書かれています。


では、本当に、自学ノートは子どもに学力をつけるのでしょうか?


僕が担任していた子達の様子をお知らせしましょう。


ちゃんとやる子もいれば、お絵かきで終わったり、「今日は何もなかった」と大きな字で書いて平気で提出する子もいました。


先輩の先生にどうしたらよいか相談すると、

「たった一行でも、その内もっと書く様になるから、丸つけてアドバイスを書きなさい」と言われました。


でも、だんだん書くようになる子は、ほとんどいません。


子どもからすれば、この程度で宿題はなんだと誤学習して、いい加減な内容が続くだけです。


毎日しっかりやってくる子と、いい加減な子の二極化していきます。


自学ノートは否定しませんが、いい加減な内容は否定します。


それは自学、つまり自主学習では無いからです。


いい加減な子には、休み時間にやらせたいところですが、無理強いする時点で自学ではなくなります。


なぜ、子どもは自学ノートが書けないのか?

なぜ、家庭で自主学習ができないのか?


自主学習は、学び方を身につけてないと出来ません。


かしこい子たちは自然と自力で出来ますが、下位の子たちは、そもそも何をやっていいか分かりません。


さらに、インプットが少なければ、当然アウトプットはできません。


小学校低学年は、授業等による、学習のインプットによる内部情報が少ないです。

当然、自学ノートにアウトプットできません。インプットの少ない高学年や中学生も同じくアウトプットは難しいでしょう。


自学ノートは、

1.自主学習の仕方を身につけている。

2.アウトプットできるほどの大量の内部情報がインプットされている。

ができていないとかけません。


だから、自学ノートは大変高度な学習で、家庭でやるのには無理があるのです。


もし、やらせるのなら、以下の手立てを取ります。


自学のメニュー例を書いたプリントを1ページ目に貼らせます。


毎日、上手な子のノートを紹介します。


出来れば、学級通信などに載せて、保護者にも知らせます。


普段の授業でも、見開き2ページノートまとめなど、自学につながる内容を教えます。


上記のような手立てをとっても出来ない子は、自学プリントを配布してノートに貼らせます。自学ではなくなりますが、やらないよりマシです。


または、自学ノートをやめてしまう。一斉指導する学級では、全員が出来ないことをさせるのはナンセンスだと思います。


自学ノートをやらせるなら、自学が出来るまでの技能をしっかり教室で身につけさせる。それができないなら、やらせない。


なんでもそうだけど、教えてないことを、自分で考えてやれと言うは無理です。


大人でもそうでしょ。

いい加減にやっていいと言う、誤学習だけはさせないようにしましょう。


断ち切る勇気を持とう!1人で始める働き方改革ー宿題なしは三方よし!

2020-06-06 13:42:00 | 仕事術

子供の頃、毎日の宿題が嫌で嫌でたまらなかった。


宿題をやり終わらないと、友達の家に遊びに行けないし、宿題やらないと、見たいテレビを見せてもらえない。


繰り返し計算ドリルの問題をノートに写し、何回も何回もおんなじ問題をやる苦痛。


または、漢字をノート1ページの初めから終わりまで、同じ漢字を何度も何度も何度も何度も書いていく。


それらが苦痛でたまらなかった。


当然、計算はできるようにもならない。


漢字はにんべんだけ先に書いて、つくりは後から書く、といった方式でやっているから、当然覚えない。


教師になって、宿題を出すようになり、僕の子供の頃のようにいい加減にやっている子がクラスの中でたくさんいた。


その子たちに、やり直させる時間、叱る時間、何度も何度も丸付けをしたり、朱書きでコメント入れたりする時間が必要になった。それだけ時間をかけてやっても、宿題では子供に学力はつかなかった。


宿題に関しては、保護者からのクレームもたくさんある。


もっと宿題を出してほしい。

宿題が多すぎる。


そして1番困るのが、家で宿題を全くやらないけれどもどうしたらいいですか?


正直、それは家庭で何とかしてくれよ、と言い返したいところをぐっとこらえて、学校で子供に説教する。

当然その子は余計やってこなくなる。


宿題では学力がつかないと言う研究結果は、ネット等で探してみるといくつも出てくる。


もちろん逆の研究結果もいっぱい出てくる。


どちらが正しいのかと言うよりも、どちらも正しい部分があるしどちらも間違っている部分はあるのだと思う。


昔から、宿題は学年× 10分程度が良いとされている。僕はそれに異論は無い。


宿題の1番の効能は、家庭での学習の習慣をつけることだと思う。


1日の中での決まった時間机に向かって勉強する、または保護者と一緒に勉強する時間を作る、これらは子供の生育過程においてとても重要なことだと思う。

しかし、こんにちの保護者の忙しさや家庭のにおける育児の様子を見ていくと、毎日保護者に、宿題やらせる時間を作ってもらうのはかなりきびしい。


教師は毎日全ての家に行き、宿題指導はできない。全ての保護者に、家庭での宿題のさせ方を毎日教えるわけにもいかない。


下校後は、子供への教師の指導責任も、指導義務もないのだ。


のであれば、宿題を出さないと言うのも1つの手だと思う。


実際にここ5年ほど、僕は宿題を出していない。

クラスの数名の保護者からは、宿題を出してほしいと言う要望は毎年ある。

しかし、他の子は宿題は無いので、その子だけ特別に出しましょうか、と言うと、大抵その意見を引っ込める。


逆に言うと、数名の宿題を出してほしい保護者以外の方たちは、宿題がないことをよしとしているのだ。


働き方改革の時代である。


学力をつける事は私たち教師の仕事であるから、それは学校の授業の中でしっかりつける


しかし足りない学力の分を、家庭に、宿題と言う形で任せることはポストは反対である。


前述したような、宿題に関わるいろいろな時間泥棒や心労よりも、宿題をなしにして、その分教室でしっかりと教える方が教師にとってよい。


子供にとっても、すぐ遊びに行ける、テレビが見られる、親に怒られないなど、よいことばかり。


親にとっても、宿題をやらせる心労をなくせる。


宿題なしは三方よしの状態ではなかろうか。


まあ、学校で決められてるとか、学年足並み揃えて、とかいわれたら、ハイ!と答えてそっと出さない。もしくは、少なくしたり、たまに出したり、工夫してみて下さいね。


断ち切る勇気を持とう!1人で始める働き方改革ー丸つけ地獄からの脱出!

2020-06-05 17:45:00 | 仕事術

教師の仕事で1番時間がかかる事は、日々の丸つけです。

宿題の丸つけ、授業時間内にあったドリルの丸つけ、テストの丸つけ、などなど。


僕は若い頃、丸付けが終わらず、大量のドリルやプリント類を、家に持ち帰って夜遅くまで丸つけをしていました。

授業中に教えたにもかかわらず、簡単な間違いをしている子がたくさんいて、1人で起こりながら、赤ペンでバツのとなりにやり方を書いたりしました。


そんなに苦労して学校に持っていって子供に返したプリントは、間違い直しもされず、机の中にくしゃくしゃになって入れられ、中にはちぎれてゴミ箱に捨てられている、そういった有様でした。


これって教育的効果があるのでしょうか?

いえありません。

丸付けをしたりやり方を書いたりしても、子供は間違い直しをしないし見返しもしません。

教育効果がないのであればやる必要はありません。


ではどうするか?


まずは大量のプリントを全てなくしましょう。

プリント探す時間、プリント作る時間、印刷する時間、配る時間、全てが無駄です。


プリントを配らずにどうやって学力やらせるの?そんな声が聞こえそうです


プリントを使わなくても普段の授業の中で全員がわかるように教えればいいだけです。

それで足りなければドリルによる復讐をさせればいいだけです。


プリントをなくせばまずはそのプリントの丸つけ地獄から抜け出すことができます。


では、ドリルやノートの丸つけはどうするの?


それは子供にやらせればいいのです。


ノートであれば授業中に出す問題であるから、授業の中で子供に黒板に答えをかかせたり教師が答えを言って、子供が自分で赤鉛筆で丸つけをすればいいだけです。

子供がズルすると不安なようであれば、お隣同士交換してまるつけさせればいいのです。


ではドリルの丸つけはどうするのか?


ドリルも同じく子供に丸つけをさせます。

問題をやらせた直後に全体で答え合わせをして丸をつけさせ間違ったのは直させればいい。


一人一人やらせるのであれば、答えを配って、教師の目が届く所で丸付け間違い直しをさせればいいのです。

授業中、教室の中で教師が見ていればほとんどの子はズルをすることはありません。


教師が、子供がズルをすると思っているから、子供はズルをするのです。子供を信じていれば、子供は教師を信頼するからズルをする事はなくなります。


ではテストの丸つけはどうするか?


テストの丸つけだけは、成績に関わるので、教師が丸つけをしましょう。

ただし、テスト時間の中で丸つけをしてしまうのです。

それが無理ならできたらその日の勤務時間内に。


テスト返しは、その日のうちか、できれば次の日に返して、やり直しをさせたいところです。


テストが全部できた子から持って来させ、その場で丸付けをしていけば、ほとんどの子の丸付けがおわります。教師が間違い直しはせず、丸バツだけつけます。


時間ギリギリまでやった子の分を、休み時間に丸つけしてしまえば、その日のうちにテスト直しすることもできます。


テストの仕方は別のブログで書いているのでそちらを参考にして下さい。


その他、宿題や自学ノートの丸つけはどうしたらいいか?

それについては別のブログで述べたいと思います。


まずはプリントを出来るだけなくす。

教科書やドリル問題は子供に丸つけさせる。

テストは時間内に丸つけを終了する。


これらを実践して丸つけ地獄から脱出しましょう。


コロナ禍の休校があけたら、教科書通りの授業で遅れを取り戻そう

2020-05-17 20:48:00 | 仕事術

学力は塾でつけれ、学校は内申書のために頑張る、などと言われています。確かに、街中には宿がたくさんあり、多くの子供が塾に通っています。なぜ塾に通うのでしょうか。それは、保護者や子供が、学校では学力がつかない、塾で学力がつくと思っているからです。


ではなぜ、学校では学力がつかないのか。例えば、多くの学校で行われ、教育委員会での指導主事がやれと言う、算数の問題解決学習。これは1時間にたった1問だけ、自力解決や練り上げ等でやっていく授業です。1時間に1問しかやらないのですから当然学力がつくわけはありません。


他にも、子どもたちに生きる力や考える力をつけるためと謳った新しい学習方法がたくさんあります。しかしこれらは、思考力や応用力をつけるには有効かもしれませんが、基礎学力をつける点においては甚だ疑問です。


コロナウィルスが流行る前の学校では、授業時数がたっぷりあったため、このような様々な指導法が有効だったかもしれません。しかしコロナ禍での休校が3ヶ月も続き、学校が6月から始まるだとしたら、こんな悠長な授業はやっているわけにはいきません。塾のように期間が決まった中での学力を保障しなければいけないのです。


では塾では、どのように学力をつけているか。だいたいは講義形式と問題演習の時間をとっていると思います。講義を聞いて内容をインプットし、問題を大量に解くことでアウトプットしそして覚えていくのです。


これが学力を身に付ける最適な学習方法だから保護者も子供も塾を選ぶのです。


私たち教師がコロナ禍の休校を経てやらなければならない事は、3カ月間の休校時の学習内容をいかに早く教え、1年間の学習内容をきっちり3月で終わらせるようにするかと言うことです。


そのために必要な事は、学習指導要領に示されている基礎的基本的な内容をいかに時短で教えていくかと言うことです。


学習指導要領に示されている内容は、当然教科書にまとめられています。つまり教科書の内容を教えていけば、1年間の内容を教えることができるのです。とても当たり前のことです。


教科書の内容を子供にわかるように教え、教科書にある練習問題を全て解かせていけば、教える内容クリアすることができるのです。


この状況下で私たちが私たち教師がやるべき事は、教科書を使ってひたすらインプットとアウトプットをさせていくことです。


私が今まで実践してきた教え方であれば教科書の1時間の内容は大体30分で教えることができ、残りの時間をドリル学習などを取り入れることができます。


今までも、ブログやTwitterなどで、教科書通りの指導法をお伝えしてきました。ぜひバックナンバーを参考にしながら、休校明けの授業を時短で進める参考にしていただければと思います。


授業のスキル、知っている事と使える事は、別です。

2020-02-14 22:39:00 | 仕事術

知っている事と使える事は、別です。


知識を得るには、本を読んだり、人に聞いたりして、その場で得ることができますが、それでいつも使えるようになると言うのとは、話は別です。


車の運転の仕方の教則本を読んだからといって、車が運転できるようにはなりません。


何日も何日も実習を積み重ねて、初めて免許がもらえるのです。


授業の仕方は、先に大学で免許をもらってしまいますが、知識では知っていても、それを毎日のように使って、意識して使っていくから、自分の身につき、やがて意識せずにできるようになるのです。


「授業のスキル基本のキ」に書かれている事は、先生なら誰でも知っている教育技術かもしれません。


でも、自分が今までの経験した学校の先生方を見ていると、「授業のスキル基本のキ」ができていない先生方がたくさんいます。


若い先生ばかりではなく、ベテランの先生もできていません。


「授業のスキル基本のキ」の悪い例に挙げているような授業をしている先生が多いのです。


ほとんどが、悪い先生ではないんです。でも、授業のスキルが低いんです。


僕のブログ、「授業のスキル基本のキ」は、そんな事知ってるよ、と思う方ほど、できてるか自分を振り返ってみて下さい。


「授業のスキル基本のキ」を、なるほどそうか、と読むだけではなく、普段の授業の中で意識的に使ってみてください。


使えば使うほど、あなたの授業は上手くなっていくはずです。